FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(7) 特殊効果レンズレビュー

随時更新。
X-T1/X-T2用に購入した特殊効果(特殊ボケ・解像しない・マウントフィルターレンズ・フィッシュアイ)レンズや、そのほかエクステンションチューブなどのメモ。

超広角・広角域(焦点距離的には~23mm(換算34.5mm)までの)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(3) 超広角・広角レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ標準域(焦点距離的には24mm~45mm(換算36mm~67.5mm)まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(4) 標準レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
中望遠域(焦点距離的には46mm~100mm(換算69mm~150mm)まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(5) 中望遠レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
望遠域(焦点距離的には100mm~(換算150mm~)まで)のレビューは→今のところ未定。

とりあえず使えそうなレンズ一覧は調査中。

Pixco CCTV 25mm f/1.4

2017年9月購入。

Cマウントのレンズ。Cマウントのレンズは高確率でFUJIFILM-XマウントSONY-Eマウントには実用にならないと思っていて支障はない。基本はPENTAX-QマウントNIKON-1マウント、せいぜいmicro4/3マウントで使う程度しか写野がないからだ。Xマウントには変換アダプタが存在しているので一応装着は出来るものの、盛大に周辺がケラれる。まあそのケラレを前提で遊ぶためのレンズだ。高価なレンズで遊ぶのは勇気がいるけど、このレンズならマウントアダプタが付属して3000円程度なのでそんなに悩まずとも済むし。

で、使ってみた感想は
・見た目も操作感も超安っぽい。基本は産業用とかに使うレンズだと思うので、まあそこそこがっちりと強度はあるかと思うが、安っぽいのは事実。
ピントリング・絞りリングは固め。基本は固定焦点っぽく、あまり頻繁に変更することを想定していないのだろうなあと言う感じの硬さ。絞りリングが前側で妙に太く、ピントリングが根元側で妙に手前側過ぎるので、ピント合わせをしているつもりが絞りリングをグルグルしているだけだった、と言うことがしばしば。
盛大にケラれる。開放側はケラレの境界線が若干あいまいで、その分撮像範囲が広いように感じられなくもない。絞り込むとケラレの境界がしっかりと見えてしまうので、ただのケラれた状態の写真になり、使い道がほとんどない。開放側で、トンネル効果だと言い張る方が無難
・解像はこんなしょぼしょぼレンズのわりに中心はそれなりに解像していると思う。いや、何が写っているか分かるよ、程度のものでカリカリの解像とかはしないのだが、そもそもそんなに解像しても仕方ないレンズなので気にする必要はない。周辺は見事にグルグルボケになる。
・逆光性能はしょぼい、と言うか逆光ですらない、順光状態でもなんか画面全体モヤモヤしているような感じもうけるので、逆光性能とか気にする必要なし。
と言った感じ。
もともと、Helios 44-2にグルグルボケを期待して買ってみたところ、思ったより優等生な写りでした、もっとグルグルな奴が欲しいなと思って買ったところが無きにしもあらずなので、このぐらいの性能で僕は充分。このレンズをクソ玉と思うか癖玉と思うかは個人の感想の意見の相違の範疇だろう。

以下作例。


グルグルボケのコスモス。絞り開放、最近接はもう少し寄ることができる。周辺は全く写っていないのだけど、トンネル効果と言い張る。ボケはグルグルはしているものの、輪郭強調とかはなく存外に素直なので頭の中で思い描くイメージを外すことがなく、扱いやすい方だと思う。
周辺が真っ暗な分、評価測光でも中央は露出オーバー気味になるので、あらかじめ露出は若干マイナスに振っておく方がいい。


僕の撮影スポットの近隣では彼岸花が咲いている場所がどうにも見つからず、半ば諦めかけていたら偶然見つけたので撮影できた。絞り開放、最近接はさらにもうちょっとだけ寄れると思う。ボケがいうほどざわついていないのが分かる。密集して咲いていたので後ろの彼岸花もすぐ近くなわけだけど、意外によくボケている。
周辺まで明るい環境だと、こんな風にトンネル効果ではなく周辺減光&ケラレなんだなあとはっきりばれてしまうので、その辺は構図に工夫が必要。


だいたい遠景 開放F1.4


同じく、F2.8ぐらい


同じく、一番絞ってF8ぐらい? もう少し絞れてそう

絞り別の解像と周辺の写り方の作例。画面中央のビニールハウス辺りでピントの山を取ればよかったが、確か記憶ではその後ろの山(浅間山)でピントを出したような気がするのでF1.4では画面中央でもボケボケになってしまっている。
遠景ではケラレの効果が大きすぎて、絞り開放でもとてもトンネル効果と言い張れない惨状だが、それでも開放付近ではケラレの境界付近の落ち込み方が多少緩やかで、絞り込むとケラレがはっきりと目立つと言うのはわかるかと思う。
このぐらい解像してくれるのなら、ケラレが目立たないだろうmicro4/3辺りならもう少し実用になるかもしれないが、まあそんな中途半端な描写を求めても仕方ないので潔く近接開放写真専用のレンズと思った方がいいと思う。背景もガンガンボケてくれるので、開放で使って全然問題なし、多少絞り込むとしてもせいぜいF2.8ぐらいまでの範囲で使うのが良いかと思う。

X-T2の銘板に化粧貼り革をはった

FUJIFILM X-T2の銘板のところに貼り革で化粧板を作って貼り付けて、FUJIFILMのロゴを隠してみた。

まあ、隠した理由はただのミーハーと言うか、FUJIFILMロゴがない方がレトロに見えるかなあと思ったから。FUJICAロゴだったらかっこよかっただろうになあ…とか思ってしまう。
世の中にはミーハーではなく理由があって隠しているお仕事の写真家の人もいる。戦場カメラマンはロゴがあると目立つので狙撃のターゲットになりやすいらしく、黒いカメラにロゴを隠して使う。ポートレートやヌードを撮るカメラマンの中にも、瞳の中のハイライトにロゴが写りこんでしまうことがある、と言う理由で隠している人がいる。そういう人は大概武骨に、ペンタ部にべたべたとパーマセルテープなんかを貼って使っているのを時々カメラ雑誌やテレビなんかで見かける。

と言うことで、まあお遊びでロゴを隠してみた。昔からカメラに貼り革を貼って遊ぶのをやっているので、まあ貼り革も余ってるしやってみようかなと。

使う貼り革はビニックスレザー。主にライカ用の交換貼り革や、その他カメラをドレスするために使われている。1セット買うと貼り革と貼り付けるための両面テープが入っている。A4サイズで、一度買うと素人の遊び程度では使う量がたかが知れているので使い切るまで結構長いこと遊べる。また、耐久性は十分にあり、手元にあるDMC-LX3に貼った貼り革はもう10年近く経つはずだが相変わらず問題なく使えているので、あまり劣化の事とかは気にしなくていい。

ロゴをきれいに隠す大きさにカットすればいいのだが、いつものごとくノギスとかでテキトーに測ってイラレ上で見本紙を作成する。


今回作成した下紙はこんな感じ。サムネイルをクリックして、でかいjpgをダウンロードして300dpiで印刷すれば一応サイズは大体合うはず。せっかくなので、銘板だけじゃなくてその上の面まで覆うようなデザインの物を製作してみた(が結局コンパクトに銘板を覆うところだけしか使わなかった)。もう少し遊ぶなら、脇の部分にも革を当てて、ニコンのFM系列やDfみたいなのもいいかなあと思ったが、SSやISOの位置を確認する指標をうまく隠さないように作るのはめんどくさかったので諦めた。


型紙を適当に印刷し、大まかに切って、貼り革の上に両面テープで仮止めする。ここで使う両面テープは仮止めなので粘着力は弱くていい(貼り革の貼り付け側には当然付属の強い両面テープを貼る)。今回は以前他で使った貼り革の端切れが残っていたのでそれを使用。


型紙を貼り革の上に貼り付けて、そのまま目安にカットする。器用な人がやった方が出来は絶対いいはず(僕はかなり下手な方だと思う)。


カットした後、コバ(貼り革のサイドの部分)がどうしても汚くなってしまうので、黒マジックで塗りつぶしてしまう。綺麗にカット出来ていてもこの作業はやった方がいい。ビニックスレザーは本来、貼り革スペースが確保されている場所に貼るもので、コバの部分は本体に段差があるので隠れて見えなくなるが、今回のように無理やり貼り付ける場合は、コバの部分が見えてしまい、特に両面テープがうっすらと白く見えてしまうからだ。


コバ塗りをしたら型紙をはがして両面テープの裏もはがしカメラに貼り付ける。これは銘板と前面を覆うように試作したのだけど、ちょっとうるさすぎるかなあと感じた。


ので、改めて銘板部分だけカットして貼り付けてみた。こっちのが無難かなあと思う。

なお、ペンタ部のデザインはX-T1、X-T2で基本的に共通らしいので、上記の型紙でX-T1でも同じように覆えるはず。

X-T2のパノラマ撮影機能を使ってみた

先日、内山牧場の大コスモス園に行ってみた。が、大コスモス園自体は今年は外れだったみたいで、数年前に行った時に感動したような前面を埋め尽くすようなコスモスがなくて、ほとんどの範囲は雑草が目立ってイマイチだった。
のだが、天気が良かったので、南隣にある荒船山がビビるぐらい絶景で広がっていたので、そちらを写真に撮ることにした。で、せっかくなのでX-T2にあるパノラマ撮影機能を使ってみた。のでその感想の備忘。

パノラマ撮影機能と言えばフィルム時代はフィルムの上下をマスクするだけのなんちゃってパノラマ機能が一時期流行し、カメラに無駄にP機能として搭載された結果、多くの人がボタン操作を間違えてパノラマ設定にしたまま撮影をし、事後のDPEで画質の悪い上に無駄に値段高いパノラマ写真をプリントされて困っていたのを思い出す。当時DPEショップでバイトしていた時、数十本に1本ぐらい、『あーこれ設定間違えて撮ってるわ』と思しきパノラマ写真があって、とはいえそもそもフィルムがマスクされているので上下は何も写っておらず、パノラマプリントせざるをえないフィルムを虚しく印刷していた。一応、ガチのパノラマ写真と言えば富士フイルムのTXシリーズと言うのもあったけど、まあ一般には全然知られてないだろう。
デジタルに入ってからは連射した写真をカメラ内で自動合成して一枚の大きいパノラマを作ると言う機能が搭載され、多しか最初はSONYのEマウントのどれかあたりだったと思うが、今ではスマホでも搭載されてるメジャーな機能となった(メジャーになっただけで使われているかは謎だが)。本来はこういうパノラマ合成は歪曲の少ないレンズを使って、三脚に据えて、ノーダルポイントを検出して回転させながら撮影して、あとで合成するみたいな果てしなくめんどくさい作業が必要なのだが、カメラ内で簡易的(とはバカにできない高クオリティで)作成できるようになったのは凄いと思う。

閑話休題。X-T2でそんなパノラマ機能を使って撮影してみた。撮影方法としては、ドライブダイヤルをパノラマ撮影モードに変更して、カメラのガイドに従ってシャッターボタンを押し続けながら体を回転させるだけ。
背面液晶に水平線と移動方向の矢印が出るので、水平はなるべく維持するように撮影する。またカメラを横に動かすのではなく、体の中心を縦に軸のようにしているのを想像して、体をぐるりと回す方がいいと思う。また、その回転はあまり速く動かすとエラーメッセージが出てうまくいかない。思ったよりゆっくりと体をねじるような感覚で回す。

と言うことで、撮影結果は以下の通り。

思ったより解像度は圧縮されたものが出てきた。
使用レンズは、IBERIT 75mm F2.4。
同じ場所で同じレンズで単射した作例は以下の通り。

さらに、同じ場所でXF35mmF1.4で撮影した作例は以下の通りで、75mmレンズでパノラマ撮影した写真は概ねこのレンズで撮影した写真と横の画角が一致しているようだ。

おまけで、同じ場所でXF14mmF2.8で撮影した作例は以下の通り。これだけC-PLをかましているので発色が若干違う。

この位置から見ると、荒船山の船の後ろの方から舳先を望むような構図になる。こうやって見てもしっかり『荒船』してるのはちょっと感動した。
紅葉の季節に、朝焼けや夕焼けを絡めて撮影したらさぞや傑作が撮れるんだろうなあと思った。

FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(5) 中望遠レンズレビュー

随時更新。
X-T1/X-T2用に購入した中標準レンズのレビューエントリ。焦点距離的には46mm~100mm(換算69mm~150mm)までのレンズで検討したもの、購入したものをメモ。

超広角・広角域(焦点距離的には~23mm(換算34.5mm)までの)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(3) 超広角・広角レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
標準域(焦点距離的には24mm~45mm(換算36mm~67.5mm)まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(4) 標準レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
望遠域(焦点距離的には100mm~(換算150mm~)まで)のレビューは→今のところ未定。
特殊効果レンズのレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(7) 特殊効果レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ

以下、とりあえずさっくり調べたレンズ一覧。例のごとく、一眼レフ用レンズは数が多いので除外、L/Mマウントレンズはフォクトレンダーぐらいしか調査していない。
この辺のレンジから純正レンズもサードパーティも少なくなってくるし、Mマウントのレンズも減ってくる。さらに望遠域、例えば200mm単焦点とかは(今度フジ純正で大口径望遠が出るが)まあほぼ絶望的な状況なので、この辺のレンジからまとめて純正望遠ズームを一本買って済ませる方が個人的には無難なように見える。何より、このレンジでは手振れ補正がないことが結構ダメージとして効いてくるので、純正ズームのレンズ内手振れ補正に頼りたいと考える方がいいからだ。

名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
XF 16-55mm F2.8 R LM WR ¥162,000 ¥114,000 77mm 655g 83.3mm 106.0mm 30cm 2015/02
XF 50-140mm F2.8 R LM OIS WR ¥218,000 ¥147,999 72mm 995g 82.9mm 175.9mm 100cm 2015/09
XF 100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR ¥281,000 ¥193,000 77mm 1375g 94.8mm 210.5mm 175cm 2016/01
XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS ¥81,000 ¥55,849 58mm 310g 65.0mm 70.4mm 30cm 2012/09
XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR ¥124,000 ¥87,400 67mm 490g 75.7mm 97.8mm 45cm 2014/06
XF 55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS ¥93,000 ¥67,578 62mm 580g 75.0mm 118.0mm 110cm 2013/04
XC 16-50mm F3.5-5.6 OIS II ¥49,000 ¥35,199 58mm 195g 62.6mm 65.2mm 15cm 2015/05
XC 50-230mm F4.5-6.7 OIS II ¥53,000 ¥36,681 58mm 375g 69.5mm 111.0mm 110cm 2015/05
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
XF 50mm F2 R WR ¥62,000 ¥43,546 46mm 200g 60.0mm 59.4mm 39cm 2017/01
XF 56mm F1.2 R ¥131,000 ¥90,349 62mm 405g 73.2mm 69.7mm 70cm 2014/01
XF 56mm F1.2 R APD ¥206,000 ¥143,997 62mm 405g 73.2mm 69.7mm 70cm 2014/09
XF 60mm F2.4 R Macro ¥87,000 ¥60,176 39mm 215g 64.1mm 63.6mm 27cm 2012/01
XF 80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
XF 90mm F2 R LM WR ¥137,000 ¥96,000 62mm 540g 75.0mm 105.0mm 60cm 2015/05
Touit 50mm F2.8 M ¥98,658 52mm 290g 75.0mm 91.0mm 15cm
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
NEEWER 50mm F2.0 ¥7,999 49mm 188g 60.5mm 41.0mm 65cm
Meike 50mm F2.0 ¥9,000 49mm 188g 41.0mm
HandeVision IBERIT 50mm F2.4 ¥54,000 ¥57,895 49mm 310g 58.0mm 65.0mm 60cm
HandeVision IBERIT 75mm F2.4 ¥52,000 ¥54,852 49mm 330g 58.0mm 75.0mm 60cm
HandeVision IBERIT 90mm F2.4 49mm 58.0mm 79.0mm 70cm
SAMYANG 50mm F1.2 62mm 380g 67.5mm 74.5mm 50cm
SAMYANG 100mm F2.8 MACRO ¥86,000 67mm 770g 72.5mm 149.0mm 31cm
SAMYANG 135mm F2.0 ¥82,901 77mm 880g 82.0mm 148.4mm 80cm
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
NOKTON 50mm F1.5 (L) ¥68,000 52mm 243g 60.0mm 54.5mm 70cm 1999/10
COLOR-SKOPAR 50mmF2.5 (L) ¥48,000 39mm 208g 49.6mm 33.6mm 75cm 2002/04
COLOR-HELIAR 75mm F2.5 (L) ¥53,000 43mm 230g 55.5mm 64.5mm 100cm 1999/09
APO-LANTHAR 90mm F3.5 (L) ¥58,000 39mm 290g 51.0mm 90.0mm 100cm 2001/02
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
NOKTON 50mm F1.1 ¥125,000 58mm 428g 69.6mm 57.2mm 100cm
NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 (M) ¥125,000 49mm 220g 53.8mm 45.7mm 70cm
HELIAR Vintage Line 50mm F3.5 (M) ¥65,000 27mm 187g 52.0mm 43.2mm 70cm 2016/11
HELIAR classic 75mm F1.8 (M) ¥75,000 52mm 427g 57.9mm 73.8mm 90cm

HELIOS-44-2 F2/58mm

2017年6月購入。

上の一覧にないレンズをのっけから紹介する。まあ、このレンジのレンズとして最初にこれを買ったのだから仕方ない。このレンズは、ロシア製のM42マウントレンズなので、マウントアダプタを介して装着する。僕は最初慣れずにとりあえずXマウント-PK/RマウントアダプタKマウント-M42マウントアダプタを買った(将来的にKマウントレンズも買おうと考えていたので)のだけど、後から少し慣れて考えてみると、この買い方はそれほど良いわけではなさそうだ。一番正解の買い方は、少々ゴチャゴチャ連結感があるが、FujiFilm製純正Xマウント-MマウントアダプタMマウント-KマウントアダプタKマウント-M42マウントアダプタと買うのが良さそうだ。Kマウントなんて使わないよ、と言うのならダイレクトにMマウント-M42マウントアダプタでも構わない。

なんでこんなまどろこっしいガチャガチャを薦めるかと言うと、X-T1/X-T2にレンズを装着した時に、Exifに焦点距離入力をするのに便利だからだ。X-T1/X-T2には電子接点のないレンズに対して焦点距離入力をするメニューがあるが、これが結構深い階層の中に入っていて、レンズ交換の度に呼び出して入力するのが面倒なのだ。一方で、純正FujiFilm Xマウントアダプタを使えば、マウントアダプタ上にボタンがあってそこからダイレクトに焦点距離設定メニューに入れる。これが思ったより便利(このマウントアダプタの組み合わせですらレンズ交換時に焦点距離再入力忘れたりもするのだが)。現時点ではフジのカメラにはボディ内手振れ補正などがあるわけではないので、別にまあ焦点距離入力などしなくてもいいのだが、やっぱり入力した方がいい。

で、なんでこんなレンズをいきなり購入したのかと言うと、個人的に『グルグルレンズ』を一本買っておきたいなあと思っていたからだ。グルグルレンズと言うのがどういうのかと言うと、画面中心を基準に被写体の周りをグルグルと回るような感じにサジッタルなコマのボケがよく出ているレンズのこと。伝統的なのだとMeyer PrimoPlanあたりで有名で、最近だとLensBabyのTwist系効果レンズとか、LomographyのNew Petzval 58 Bokeh Control Art Lens辺りが有名だと思う。まあサブカル界隈に有名なレンズで、このHELIOS-44-2もグルグルボケが出ると聞いた(その上格安!)ので買ってみたのだ。

買ってみた感想としては
・今のところ、僕の買った個体ではそれほど目立ったグルグルボケを出せていない。使いこなしが下手なのもあるし、ロシア製のこの辺のレンズは個体差も大きいので一概に評価できない。
・僕の買ったレンズは何故か絞り目盛が逆で、F16の側に回すと開放、F2の側に回すとめいっぱい絞りこまれる。途中の絞り数字なんて確認しようもないアバウトさ。
逆光にはめっちゃ弱い。レンズの反射具合を見るにつけモノコートっぽいし、この辺はむしろそれを活かした作例を考えるべき仕様かと思う。
・操作性に関しては、へっぽこもいいところ。距離ヘリコイドがかなりユルユルなのはまあ仕方ないとして、絞りリングはさらにスッカスカである。さっき書いたとおり目盛も逆だし何がしかのニコイチなんかもされてそうだが、軽く触っただけで絞りが動いてしまうのは結構辟易。
・描写は、こんなニコイチくさいレンズでも意外に解像する気がする(気がするだけで解像はしてないのだけど)。カリカリの解像ではなく、しっとりとした湿り気のある描写なので、あまり解像が気にならないのもあるかもしれない。
と言った感じ。
せっかく買ったのでこれからもう少しいじくり回してはみたいが、このレンズを買ってつくづく思ったのは『SL(一眼レフ用)レンズだとボディのコンパクトさをスポイルするなあ』であった。アダプタをガチャガチャ取り付けると結構な長さになり、最大径がそれほど大きくはないので取り回しがそれほど悪いわけではないが、まあかっこ悪いのだ。このレンズを買った結果、X-T1/X-T2に装着するレンズはマウントアダプタ遊びをしてもMマウントまでだなあと思った次第である。

以下作例

頑張って多少グルグルさせてこんなもん。今度コスモスでもっとグルグルしないか試してみようと思う。


多分開放、最近接。これだけ寄れればまあまあかなあと思うし、一応花粉が写る程度には解像もしているし、ボケがとてもゆるやかで綺麗。このレンズはこれはこれで使い道があると思う。


多分開放、最近接から数cm離れてると思う。熟し始めた梅の実。逆光気味の条件なのでかなりホワホワになっている。完全逆光になるともっと画面内真っ白になる。


F4ぐらいのつもりで若干絞ってある。コスモスでも試してみたが、やっぱりグルグルはでなかった。点光源ボケを見る限り、若干の輪郭がつく二線ボケがあるようだが、あまり顕著に出ないのでこういうコスモスの葉っぱでもボケがうるさすぎるほどではなく存在感が微妙に残る面白いレンズだと思う。

NEEWER 50mm F2.0

2017年7月購入。

これは標準域にHengyijiaを買った時に安かったから一緒に買ってみたもの。同じスペックのレンズはNEEWER銘とMeike銘で出ているけど、銘板とか塗装とかが若干違いはするけど中身は同じものだろう。

で、いきなり感想は身も蓋もないかもしれないが、このレンズは買いではない。スペック的には無難な数字だし、描写もそれほど悪くないし、コンパクトでいいのだが、このレンズは最短撮影距離が65cmと若干長いのだ。焦点距離50mmなら最短撮影距離も50cmまでは頑張ってもらいたかった。このせいで、若干撮影が間延びしてしまって僕にはうまくリズムがとれなかった。
あるいは、普段からレンジファインダーカメラを使うのが主で、あまり近接をしないよ、と言う人なら無難に使いこなせるのかもしれない。
そうではない人は、純正XF50mmF2が最短撮影距離頑張って39cmなので、そっちの方が何かと便利に使えるのではないかと思う。

その他買った感想としては
ピントリングはてごろなねっとり感があっていい。絞りリングはかなり重ためで、クリックのないタイプ。XF純正・サードパーティ含めてこれだけ重たい絞りリングと言うのはあまりないと思うが、操作はこのぐらいしっかりトルクがあった方がやりやすい気はする。
・ピントリングのターレットはニコンやペンタ(タクマー)、フォクトレンダーみたいな段差と溝が交互に来るタイプ。絞りリングは朝溝だけのタイプなので、この使い分けをしているのはよろしい。Hengyijia 25mm F1.8はどっちのリングも同じ模様のターレットなので時々間違えて距離操作をするつもりで絞りリングをいじってた、なんてことがあるがこれはそういう誤操作しにくくて良い。ピントリングのターレットは、パッと見の印象は結構イカツイのじゃないかと思うが、ピントリングの幅がそんなに幅広ではないこともあり、意外に静かなたたずまい。
・逆光はやや弱め。逆光にすると盛大にフレア出すことができる。
・描写はわりと端正。とはいえ、Hengyijia 25mm F1.8ほどではないものの周辺が荒れることもあるので、多少絞った方がいい。
と言った感じ。

以下作例。

定番のモミジ。多分開放、最近接。もう一声寄りたいなあ、と言うのが印象だった。明暗差の大きいボケの輪郭に若干フリンジが出ているが、いわゆるパープルフリンジのような、軸色収差由来のものはあまりなさそう。


多分周辺部の荒れ方からすると開放だと思う。結構メリジオナル方向に伸びたコマが出てる。このレンズで天体写真を撮ったら、結構汚くなってしまう事だろう。


こっちも開放だと思うのだが、解像しているところは結構しっかり解像していると思う。若干ポップコーン気味ではある。新海三社神社にて。


近接気味で、スギの樹皮などの質感は良く出ていると思う。実はこの写真、撮影ポジション的には逆光になっていて


ちょっとだけ横に動いてレンズに逆光が当たっていると、こんな感じに盛大なフレアが出た。

COLOR-HELIAR 75mm F2.5

2017年7月購入。

中望遠域のレンズはいろいろ悩ましいが、最初にターゲットにしたレンズはカラーヘリアー。このレンジのレンズは純正で60、80mmのマクロと90mmのレンズがあるが今一つ大きく重たいのが気になったのと、60mmならまあまあコンパクトだがもう少し焦点距離が長いものが欲しかったのだ。で、サードパーティではコンパクトなm/Lマウントにしようかなあと漁っていて、目に留まった。カラーヘリアーの75mmはKマウントのSLレンズは使ったことがあって、その時の印象では「結構柔らかいながらも芯はしっかり写り、ボケも柔らかく絞り変動に伴う描写の変動も少ない、扱いの楽な優等生」と言う感じだった。で、Lマウントの物に手を出してみた次第。

使ってみた印象としては
・レンズはコンパクトなのは良い。絞りリング、ピントリングの操作感は安心のコシナフォクトレンダークオリティ。しいて言えば、SLレンズよりコンパクト(華奢)なのでピント・絞りリングのトルクが若干軽め。
描写は思ったよりカリッカリだった。ファインダーでのピントの山はなぜかイマイチつかみにくく、若干苦労するのだが、いざ撮影画像を見るとピントはビシッと来ていて気持ちがいい。一緒に買ったSWH15mmがピント甘目なのに対し、こっちはなんでこんなに、と言う印象。フィルム時代の設計のレンズとはとても思えない。さすが、中望遠で欲張りすぎてないF値のレンズの性能はいいもんだなあと改めて実感。
逆光は若干弱めパープルフリンジも若干のる印象。
・べた褒め気味に近いこのレンズだが、決定的な弱点が一つ。レンジファインダ向けのレンズなので仕方ない側面はあるのだが、最短撮影距離1mはきつい。対象物に寄りきれない。SLレンズだと70cmまで寄れるので、この30cmの距離感はつらい。
と言ったところか。最短撮影距離さえ何とかなれば、安心のレンズになるかと思う。ので、今後はフジXマウント側の接写リングでも買おうかと考えてはいるのだが、接写リングと言うのはなにぶん使い勝手はだいぶ面倒になるので、まあ本体で最初から70cmまで寄れれば(できれば50cmぐらいまで寄れれば)現代でも無敵レンズだよなあと思った。

あと、レンズのせいではない欠点だが、この辺のレンジから手振れ補正機構がないのがボディーブローのように地味に効く。撮影して自宅に戻ってきて確認するとぶれていた、と言う写真を慣れないうちはそこそこ量産してしまった。撮影時は当然絞り優先オート露出撮影になるわけだが、撮影時にはシャッタースピードもチェックして1/100secより遅くならないように気を付ける必要がある(頑張ればもう少し遅いssでも撮影できなくはないが、やっぱ等倍鑑賞できることを考えると基本のシャッタースピード限界はきっちり守っておかないと厳しい印象)。ぜひともボディ内に手振れ補正機構を組んだボディをフジに開発してもらいたいものだ。なにもオリンパスのように5段6段なんて神がかりな補正はしなくてもいいから、2.5段~3.5段補正してくれるだけでもずいぶんと楽になるしね。

以下作例

逆光気味のひまわり。最短撮影距離付近、さすがに少し絞ってあるか。ほれぼれするようないい解像をしている。背景の青空が白飛びせず粘っているのは、レンズの素性と言うよりはカメラが優秀と言える(撮影時はこれは背景白飛びしてるだろうなと思い込んで撮ってたぐらいなのだが)。フリンジっぽいものもほぼ皆無だし、後ろボケもふわあとゆるやかだし、素晴らしいレンズだなあと。


真逆光の構図。なだけで写真としては何写したのかわけ分からんけど。さすがにこのぐらい強烈にやるとパープルフリンジが少し発生しているのが分かる。フレア・ゴーストの類は構図に太陽が入るところではあまり出ず、太陽が画面外斜めに差し込んでくるぐらいのところで若干発生する。


この日は内山のコスモス祭りで、ライブイベントをやっていた。歌っていた方の名前は失念したけど、ギター弾き語りで牧歌的な雰囲気がとてもよくあっていた。せっかくだからこの写真はアスティアで仕上げてあげればよかったかな。このレンズだからこの程度で済んでいるけど、もっと硬いレンズで撮ったら前ボケも後ろボケもうるさくなっていただろうな。


せっかくなのでボディ内RAW現像でASTIAを適用させてみた。でも人物はこのサイズだとあまり影響ないな。


最短、開放。ピントのノリ、ボケの柔らかさ、完璧ですな。

HandeVision IBERIT 75mm F2.4

2017年8月購入。

もともとは上記のカラーヘリアーで行くつもりだったが、イベリットが販売終息?売り切り体制に入ったらしくamazonでガンガン値下げ販売をしていたので、思わずつられて買ってしまった。結果、目下のところカラーヘリアー様すら押しのけてこのレンズが『僕の相棒』になってしまっている。超お気に入りレンズ。

イベリットのレンズシリーズを出しているハンドビジョンは、中華レンズなのだが、一応「ドイツでレンズ設計」したので画質で他の中華レンズと一線を画す、と言うふれこみでやや強気の値付けで売っていたレンズだ。24mm/35mm/50mm/75mm/90mmと言うラインナップで当初攻める目論見だったようだが、結局24mmと90mmは市販はされず、Xマウントでは50mmと75mmしか出ていないように見える。50mmもまあまあ魅力的なレンズだったが、スペック的にはもう少し長めの焦点距離のレンズが欲しかったので75mmを選択。75mmで選ぶと言ってもブラックにするか/シルバーにするか、Xマウントにするか/Mマウントにするかで都合4パターンの候補ができてしまうのだが、そのうち3種類を買って試してしまった(←バカ)感想から言うと、Xマウントのレンズを選んだ方が良いようだ。と言うのも、XマウントとMマウントでは最短撮影距離が違っており、Xマウントが60cmまで寄れると言う魅力があるからだ(Xマウントでも70cmまでは寄れるので、決して悪くはない数字なのだが)。ただし、毎回レンズ装着時に焦点距離入力をするのはやっぱり純正Xマウント-Mマウントアダプタを使う方が便利であり、そっちの利便性を優先するのならMマウントでもいいかなと思う(あと、MマウントならEマウント用に転用もできるかな)。

そんなレンズだが、使った印象としては
・レンズの外観は土管と言うか、段差のほとんどない細長いレンズなのでかっこよさは若干カラーヘリアーが勝る。カラーヘリアーの方が全長も短くてコンパクトだ。
・操作感は満足。ピントリング・絞りリングともに操作で過不足はないし、他の中華安物レンズと違って絞りリングはちゃんとクリッカブルストップがある
・描写もカラーヘリアーと五分五分の良い出来。さっと使っている分には、ピントのカリカリっぷりも、ボケの柔らかさも合格点の上を行く感じ。カラーヘリアーよりこっちの方がファインダ上でピントの山が若干つかみやすいような気もするが、気のせいかなあ。
・最短撮影距離が短いことによる利便性は、作例参照。被写体に寄る、と言う部分ではこのレンズなら不満は出ない(これ以上寄るのは完全にマクロレンズの仕事だろう)。
・若干逆光に弱い。パープルフリンジは結構のる印象。
と言ったところか。パープルフリンジ以外は弱点がないので、非常に扱いやすい。しいて言えば、カラーヘリアーの項目で述べたのと同じく、手振れ補正機構が欲しいなあと言う事だろう。

以下作例。

いつものようにモミジ。開放、最短撮影距離だと思う。もう少し撮影倍率大きいかと思ったけどこんなもんか。解像性能は高いのだが、寄りすぎてピンがバッチリ来てるところがないか。


最短撮影距離、F4ぐらい。トンボの羽が非常によく解像している。このぐらいカリカリがでると気持ちいい。このレンズ辺りになると、F8辺りでは回折ボケの影響が出てくるので、一番おいしいのはF4~F5.6ぐらいだと思う。


これはゴーストの出た作例。逆光だとフレアもゴーストもそれなりにでる。今のところは手でハレ切りしたりして頑張っているのだけど、片手でハレ切りして片手でシャッター押すともれなく手ブレ写真量産になってしまうので、素直にフードを買った方が良さそうだ。手元に標準レンズ用ならφ49mmのフードがあったので装着してみたが、あまり効果がなかったのでもう少し望遠用のフードが必要なようだ。でもそれはかさばってしうまうな…。


これはパープルフリンジの作例。もっと酷いパープルフリンジが出た作例は自重した…。やぎさんのお顔がフリンジでまくっている。後ろボケなんかは非常にきれいなので、うまく使いどころを考えなきゃいけないところだ。まあ、RAW現像すればサクッと消せるんだけどね。

FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(4) 標準レンズレビュー

随時更新。
X-T1/X-T2用に購入した標準レンズのレビューエントリ。焦点距離的には24mm~45mm(換算36mm~67.5mm)までのレンズで検討したもの、購入したものをメモ。

超広角・広角域(焦点距離的には~23mm(換算34.5mm)までの)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(3) 超広角・広角レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
中望遠域(焦点距離的には46mm~100mm(換算69mm~150mm)まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(5) 中望遠レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
望遠域(焦点距離的には100mm~(換算150mm~)まで)のレビューは→今のところ未定。
特殊効果レンズのレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(7) 特殊効果レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ

とりあえずざっくり調べた使えそうなレンズ一覧は以下の通り。
Lマウント/Mマウントレンズはもっといっぱいあるが調査が果てしなくなるのでとりあえず保留。
一眼レフ用のレンズは未記載。
このジャンルにはサードパーティの中華Xマウントレンズが何本かあるが、いずれもカメラとの電気的連動が一切なく、MF/マニュアル絞りなのは言うまでもない上に、Exif上にレンズデータが記録されないのが残念(焦点距離のみ、カメラ内で設定することでExifに反映される)。そもそも、XマウントサードパーティレンズはCarlZeissのTouit以外電気的連動をしないのだが、例えばSONYのEマウントレンズならば電気的連動をするものが(マウントアダプタを含めて)あるのに、Xマウントではそういう製品がないのは残念。Eマウントは解析してでも対応する価値があるが、Xマウントには解析する価値がないと言うことなのだろうか。あるいはEマウントは情報公開があるがXマウントは情報公開がないと言う事だろうか、いずれにせよとても残念なことである。

名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
XF 10-24mm F4 R OIS ¥131,000 ¥90,814 72mm 410g 78.0mm 87.0mm 24cm 2013/12
XC 16-50mm F3.5-5.6 OIS II ¥49,000 ¥35,199 58mm 195g 62.6mm 65.2mm 15cm 2015/05
XF 16-55mm F2.8 R LM WR ¥162,000 ¥114,000 77mm 655g 83.3mm 106.0mm 30cm 2015/02
XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS ¥81,000 ¥55,849 58mm 310g 65.0mm 70.4mm 30cm 2012/09
XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR ¥124,000 ¥87,400 67mm 490g 75.7mm 97.8mm 45cm 2014/06
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
Xマウントフィルターレンズ 24mm F8 ¥6,764 32g 58.0mm 21.0mm 2015/02
XF 27mm F2.8 ¥62,000 ¥42,130 39mm 78g 61.2mm 23.0mm 34cm 2013/06
XF 35mm F1.4 R ¥81,000 ¥54,153 52mm 187g 65.0mm 50.4mm 28cm 2012/01
XF 35mm F2 R WR ¥56,000 ¥39,800 43mm 170g 60.0mm 45.9mm 35cm 2015/10
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
Touit 32mm F1.8 ¥67,311 52mm 210g 75.0mm 58.0mm 30cm
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
Hengyijia 25mm F1.8 ¥12,000 46mm 142g 59.0mm 32.0mm 18cm
Hengyijia 35mm F1.8 ¥12,000 46mm 142g 60.0mm 33.0mm 30cm
NEEWER 28mm F2.8 ¥7,999 49mm 102g 60.4mm 29.0mm
NEEWER 50mm F2.0 ¥7,999 49mm 188g 60.5mm 41.0mm 65cm
Meike 35mm F1.7 ¥9,000 49mm 179g 58.0mm 41.0mm 0.113x
Meike 50mm F2.0 ¥9,000 49mm 188g 41.0mm
SPEEDMASTER 35mm F0.95 II ¥69,800 55mm 440g 62.0mm 59.5mm 35cm
HandeVision IBERIT 24mm F2.4
HandeVision IBERIT 35mm F2.4 49mm 58.0mm 45.0mm 35cm
HandeVision IBELUX 40mm F0.85 ¥129,600 67mm 1150g 74.0mm 128.0mm 75cm
SAMYANG 35mm F1.2 ¥58,860 62mm 433g 67.5mm 74.5mm 38cm
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
SNAPSHOT-SKOPAR 25mmF4 (L) ¥45,000 39mm 90g 49.5mm 29.5mm 70cm 1999/02
ULTRON 28mmF1.9 (L) ¥78,000 46mm 265g 55.8mm 63.1mm 70cm 2001/04
COLOR-SKOPAR 28mmF3.5 (L) ¥48,000 39mm 163g 49.6mm 25.8mm 70cm 2002/05
ULTRON 35mmF1.7 (L) ¥68,000 39mm 203g 55.0mm 47.7mm 90cm 1999/08
COLOR-SKOPAR 35mmF2.5 C (L) ¥35,000 39mm 116g 49.5mm 31.0mm 70cm 1999/03
COLOR-SKOPAR 35mmF2.5 P (L) ¥30,000 39mm 134g 55.0mm 25.0mm 90cm 1999/03
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
COLOR-SKOPAR 25mm F4 P (M) ¥50,000 39mm 144g 55.0mm 30.3mm 50cm 2007/04
ULTRON 28mm F2 (M) ¥75,000 46mm 244g 55.0mm 51.2mm 70cm ×マウントアダプタ非対応
NOKTON 35mm F1.2 (M) ¥135,000 52mm 490g 53.0mm 77.8mm 70cm 2003/04 ×マウントアダプタ非対応
NOKTON 35mm F1.2 II (M) ¥135,000 52mm 470g 60.8mm 62.0mm 50cm ×マウントアダプタ非対応
NOKTON classic 35mmF1.4 (M) ¥75,000 43mm 200g 55.0mm 28.5mm 70cm ×マウントアダプタ非対応
ULTRON Vintage Line 35mm F1.7 (M) ¥135,000 46mm 238g 53.0mm 50.9mm 50cm
COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 II (M) ¥45,000 39mm 134g 55.0mm 23.0mm 70cm
NOKTON classic 40mm F1.4 ¥50,000 43mm 175g 55.0mm 29.7mm 70cm

FUJINON XF 35mm F1.4 R

2017年6月購入。

とりもあえずに最初に買った、と言うかX-T1ボディと一緒に買ったレンズがこれ。僕は基本的にズームレンズを好まず、単焦点を使いたい人間なので、まあ今回は定番の標準単焦点から行ってみよう、と選んだ。対抗馬としては
XF 35mm F2 R WR
Touit 32mm F1.8
辺りか。個人的にはペンタックスAPS-CでFA31mmを愛用していたこともあり、35mmよりも心もち広い画角のレンズが欲しくはあったが、Touit 32mm F1.8はレンズデザインかっこ悪すぎなのでひとまず見送った。XF 35mm F2 R WRもかなり悩んだが、スペック上ではF2になる割にはレンズ全長がコンパクトにならないこと(実際にはレンズ径が細いのでだいぶコンパクトには感じるだろう)、よくよく考えると今までF1.4のレンズは使ったことがなかったこと(せいぜいFA Limited 3本や SMC-M 50mmF1.7ぐらいだった)、世間の評判では『XF 35mm F1.4 RはAF速度が遅い』とのことだったが全群繰り出しで遅いのは全然気にならないタイプだったので、ファーストチョイスとして選んでみた。

レンズと一緒に買ったのは

まず、ステップアップリングで52mm→58mmへ変換。これは、使いたいタムロンのレンズキャップが55mmと58mmを持っていること、使えるフィルタで58mmの物をもっていることから。
普通はまあ不要だろう。

フィルターはもともと持っていたC-PL 58mmの物を流用。開放F1.4はシャッタースピードがむしろ使いにくいぐらいなので、ND代わりにもなるC-PLフィルタを基本的につけっぱなし。

簡単な印象としては
・描写はまあまあ良い。F1.4開放から僕には普通に使える。
・最短撮影距離28cmと言うのも無難。テーブルフォトを撮るのに座ったまま撮影でき、立ち上がる必要のない、楽ちんな最短距離。
・ピントリング、絞りリングはちょっと軽すぎるかな、と言う印象。このレンズのピントリング、絞りリングは所詮は電動エンコーダなので、もっと感触よく調整できると思うのだが…。
ピントリングをMFで使った時の距離移動のゆるさはどうにかならないものか。もちろん細かい方が微調整しやすいのではあるが、このレンズ、MFにすると無限遠から最短距離にするまでピントリングをおおよそ2回転しないといけない。マクロレンズなわけでもないし、明らかにこれは設定をミスってるんだろうと思う。
・難を述べるとしたら、もう一声小さく薄くできるのではないだろうか。まあ、F1.4のレンズだからサイズ感はこんなもんで、F2のレンズの方でもっとサイズ感頑張った方がいいんじゃないかと言う感想の方が大きいが。

と言う感じ。最初は、換算52.5mmは心もち狭いのではないかなあと思ったが、使ってみるとそれほど苦にはならずに使えるようだった。

以下、参考に撮った写真。


開放絞り、ほぼ最短で。作例替わりに載せてる写真、とりあえず今後もモミジの接写をとっていこうかと思う。分かりやすいし。
近接時のモミジの大きさはXF 16mm F1.4 R WRとそれほど差がない。XF 16mmがよく寄れるレンズと言う事か。XF 16mmは最短でも被写界深度が深めなこともあって結構カリカリしてたけど、こっちは緩めの描写。一応ピントの合った領域では葉脈が分かる程度の解像度はあるけど、ピントが薄すぎるのもあってカリカリ感はない。
後ろボケは若干レモンボケになるけど、この程度ならあまり嫌味はないと思う。光源ボケの輪郭強調がないので、優しい感じなのはとても良い。


もう一枚、開放・最近接。
これだけ寄れればマクロレンズは必須で持ち出さずともなんとかカバーできそう。ピント面近傍の前ボケ・後ろボケともパープルやシアンのフリンジが出たりせず、癖もなくとても扱いやすい。ピントが若干甘めなので、少し湿度のある描写をする。まあ写真が悪いので今一つ伝わらないかもしれないけど。


F5.6まで絞って。ここまで絞ってこの解像と言うのは、カリカリを求める人には心もち足りないかもしれない。


逆光・最近接・F4。逆光でコントラストを立たせると若干野太い描写になるかな。さっきも書いたけどボケの輪郭に色づきがないのはとても良い。


F2.8。XF16mmでF1.4の似たような構図の作例を載せてあるのでそっちとも比較のこと。F2.8まで絞ってもこっちのが甘いかなあと思う。


F4、無限遠近傍。F4ではこの程度の距離感だと無限遠~画面内の手前の物(多分距離数m)にピント合わせ切れない。焦点距離35mm、許容錯乱円0.02mmで計算するとF4の時の過焦点距離が15.47mとなるらしいのでこのぐらいの構図で全体にピントを届かせたいならF8-F11ぐらいまでは絞らないとダメか。
ピントが中途半端にあっていると、輪郭強調がかかるのか葉っぱがモヤモヤする(とくに中央上側の桜の葉で顕著)、これがシチュエーションによっていわゆるポップコーンノイズになるのだと思う。

Hengyijia 25mm F1.8

2017年7月購入。

中華製サードパーティレンズには、NEEWER/Meike/Hengyijiaあたりの格安レンズと、HandeVision/SPEEDMASTER/SAMYANGあたりのやや高級ラインがあるが、個人的には高級ライン側のレンズには今一つ魅力を感じない。その値段を取るのなら、MFのままでいいけど焦点距離やF値はExif連動にしてほしいと思うからだ。
と言うことで、格安レンズの方から試してみようと言うことになった。ブランド名が違うだけで実質同じレンズ等もあり、スペック的には25mmF1.8/28mmF2.8/35mmF1.7/35mmF1.8/50mmF2.0辺りがあるが、35mmは純正F1.4があるから不要だろうと言うことで、50mmはとりあえず買ってみるとして、25mmを買うか28mmを買うかはちょっと悩んだが、レンズ全長3mm長くなるだけで開放F値が1.8になるならそっちがいいなあ、と言うことで25mmF1.8の方を買ってみた。
なお、この辺のレンズは、おそらくシネレンズとかの光学系をスチルレンズ用の筐体に入れたものだろうと推察される。ので画質的には若干落ち、特に周辺画質が若干荒れそうなのは予想できる。

簡単な印象としては
・描写はまあまあ。近接撮影では無難によく写り、テーブルフォトなどには開放から使えるので良好。無限遠はやはり周辺画質が破たんする。像面湾曲も若干あるようだが、サジッタルコマフレア(この場合はメリジオナルコマフレアなのか?)の発生が顕著なようで同心円方向に像が流れる。うまく使えばグルグルボケになるのかもしれないが、無限遠気味のでグルグルってどう使えばいいのかまだよく分からない。
逆光画質はお察し。盛大にゴーストもフレアも出る。手で軽くハレ切りしてやるだけでもだいぶマシになるので、あまりに気になるのなら深めのフードなどおごった方がいいかもしれない。個人的には、逆光のへっぽこさはそのまま活かしてフレアで表現を考えた方がいいと思う。
・ピントリングは軽すぎるとは思うが、何せ可動する光学系が軽いし、剛性感はあるのでこんなもんかと思う。絞りリングはやや渋めでちょうど良いトルク感。
最短距離18cmはいい。このレンズをボディにつけっぱでとりあえず何でもこなせる感じ。
・難はさすがにいっぱい。一番ダメなのは、レンズマウント側の作りが甘いらしく、カメラボディにはしっかり装着できるのだが、プラスチックのレンズリアキャップを装着するとユルユルで外れやすい。フジ純正のキャップの方が外れやすく、レンズに付属してきた中華製レンズキャップの方が幾分かマシであるが、外れやすいのは結局同じなのでこの辺は何とかならないものか。
・ピントリングと絞りリングの模様(ローレット)が同じなのはいただけない。たまーに間違ってピントリングを操作しているつもりが絞りリングを操作していることがある。絞りリングにF値ごとのクリックストップがないので、ますます誤操作に気づきにくいのだ。絞りリングにクリックストップをつけるか、ピントリングのローレットを変えればよいと思う。おそらく、この手の格安レンズはクリックストップ用の機構すら省略することでレンズ生産コストを落としていると思うので、せめてローレット加工は欲しいかな(実際、NEEWER 50mm F2.0はタクマーみたいなピントリングローレットなので、誤操作が少ない)。
・ピントリングを回しきった位置は無限遠ではなくオーバーインフになっているので、無限遠の風景を何気なくパチリとやるときも多少のジリジリしたピント合わせ動作が必要。カメラ本体の設定をいくつか適切に組み合わせてあると、X-T1では背面のフォーカスアシストボタンを押すことで、X-T2では後ろ電子ダイアルの押し込みで、ピント位置の拡大ができるので活用した方がいい。
・使い始めてしばらくしたら、なぜか操作中にピントリングが前後にがたつくようになった。「?」と思っていたら、使用後にレンズをボディから外した時にコロン、とネジが落ちてきた。何かと思ったら、レンズのマウント座金を固定していたネジが一本外れて落ちたのだ。無くさなかったのでしっかり固定しなおして一難をえたが、さすが中華クオリティ。もしも外れたネジがボディの撮像素子が露出している側に落っこちていたら…とか考えると結構笑えない。

と言ったところか。
このレンズは、何度も説明しているようにExifに撮影レンズ情報が入らない。焦点距離情報のみボディ側設定にて記録できるが、このメニューがメニュー階層の結構深いところにあり、Fn割り当てとかができないので、レンズ交換時に設定変更が煩雑(な上にチョイチョイ忘れる)。のでこのレンズを持ち出すときは基本的にこのレンズのみ装着して持ち出し、レンズ交換は諦めてゆるーく撮影するスタイルがいいと思う。換算37.5mmと言うことで標準と言うよりは広角レンズに近い性質のレンズなので、気楽に撮影するにはあまり悩まずに使える便利なレンズである。

以下、参考に撮った写真。


多分開放、最短距離より心もち離れてるかもしれない。ピント面の解像は若干ゆるいが、ピント面前後のボケのつながり方や後ろ側の大きなボケなど、嫌味なところがないので扱いやすい。ボケの輪郭の色づきもなし。


開放、最短距離だけど若干ピントの山外してるかな。いやピント面の解像がこんなもんなのかもしれない。まあまあホワホワ感が出て、これはこれでいいんじゃないか。後ろボケが若干レモン気味なのがなかったらもっと利用価値高いかもね。


最短距離の辺だけどなんとなく少し(F2.8ぐらい?)絞ってある気がする。アジサイのつぼみ(と言うのか?)がこれだけ解像してればまあ充分かなあと。


開放、テーブルフォト(要するにラーメン)。解像はこんなもんで充分じゃないだろうか。焦点距離的にも最短撮影距離的にもこういう撮影はとっても楽ちん。後ろの反射光源ボケがほんの少し輪郭あるかと思うが、この程度で目くじら立ててたら使えるレンズは全然なくなってしまうな。


半逆光。頑張ればフレアはもっと盛大に出る。周辺画質に考慮して、F8ぐらいまでは絞ってあると思う。解像はもう一つかもしれないが、シャッタースピードがかなり低速なので微ブレもあるかもしれない。


無限遠、絞り開放だと思う。中心は無限遠でもそこそこ使えるが、周辺はグダグダになる。周辺減光も若干ある。


絞り別比較作例、多分開放F1.8


多分F値4か5.6


多分F16

順光気味の撮影だけど、絞り開放は周辺減光と言うより周辺の色シェーディングがちょっときつい感じ。解像感もないので輪郭強調のドロドロ感がちょっときついかも。F4-5.6ぐらいに絞ると周辺減光は改善し、周辺画質もまあ妥協できる感じかな。思い切ってめいっぱい絞ってF16などにしてしまうと、Exif絞り情報が伝達されていないのでボディ内の点像復元処理が働かず、小絞りボケのゆるーい絵になってしまうのでお勧めしない。