ステイホーム週間(GW)で時間ができたので、キーボードとマウスを新しいものに交換した。今回は珍しく、どちらも故障での交換ではなく単純に古くなって見た目がボロくなってきたための買い替え。
今まで使っていたLogicool K275は裏面補強さえしてやれば大変に打ち心地の良いキーボードで、今回も同じものに買い替えようと思っていたのだが、たまたま昨今のコロナ騒ぎで海外からの流通が止まっているのか、はたまた在宅ワークで買い込む人が増えているのか、Logicool K275の市中在庫が見当たらなかったので同じくLogicoolのK270を買ってみた。今回はそのレビュー。
前回のK275については:Logicool キーボード K275 簡単なレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
簡単に言うと、Logicool K270はLogicool K275の一個前の製品で、内容的にはほとんど変わらず、色が違う、Winキーのマークが違う、ほかの人のレビューによると若干打ち心地が異なる、ということで
Logicool K270:表面は黒、裏面は白、キーはすべて黒、WinキーがWindows7準拠の○に窓のマーク、打ち心地が若干重い
Logicool K275:表面は灰、裏面も灰、キーはメディアキーだけ緑、WinキーがWindows10準拠のただの窓のマーク、打ち心地が若干軽い
という評価がされてきた。
が今回Logicool K270を買ってみたところ、なんとWinキーはLogicool K275と同じくWindows10準拠の窓マークのWinキーになっていた。配色は違うままだが、本体外観から見る限りキーだの背面だの金型は完全に同じものがつかわれている感じであり、もしも打ち心地が違うとしたら同じ製品の個体差とか使っている素材の違い(って言ってもプラスチックの色が違うだけだが)ぐらいしかないんじゃないか?という印象だった。
実際の話、このキーボードはどちらもわりかしペラペラの安物というか、本体を両手で持って軽くねじると簡単に変形する程度の柔らかさで、この辺のしなり具合次第によって裏面補強してやると打ち心地が大きく変わってくるので、Logicool K270とLogicool K275の押し心地の差は気にせず好みの配色だけで選んで購入すればいいのではないかと思う。
また、なぜか流通価格がLogicool K270の方が200円~300円ほど高いことが多いので、安く済ませるならLogicool K275を勧める。見た目の高級感はあまり大差ないかとは思うが、Logicool K270の方が若干かっこよく、Logicool K275の方がメディアキーが見やすくて実用的だけどかっこ悪い色かなと思う。
以下、簡単に写真で。なお、Logicool K275の方は使い倒したボロなのでめっちゃ汚いのはご容赦を。
上が不燃ごみ一歩手前のLogicool K275、下がほぼ新品のLogicool K270。僕は完全なタッチタイピングが出来ず、変則人差し指打法みたいな打ち方なのもあって、毎回キートップの「E」「A」「S」「J」「K」「M」あたりが削れてしまう。この辺のキーは打鍵回数が多いのもあるけど、若干指をねじる感じで押し込んでいるような気もするので、摩擦が大きいのだと思う。
Winキー。見ての通り、今はマークは同じ。って言うか不燃ごみ一歩手前の方汚いわ…
裏面の様子。商品が届いたところで躊躇なくゴムシートを貼ってしまったので、ゴムシートを貼る前の写真はなし。ここの空間があると設置感も落ちるし打鍵した時の反響音もうるさいしで、いいことは全くない。Logicoolもここを全部プラで埋めてしまえばいいのにと思うのだが…。こんな風にゴムシートで補強してあげるだけで、打鍵感は劇的に変わってRealforceに一歩劣るぐらいの優秀な打ち心地になる。
Logicool K275の時は割と控えめに、補強する感覚でゴムシートを貼っていたのだけど、今回のLogicool K270では躊躇なく隙間全部埋めてやるぐらいの勢いでゴムシートを貼ってある。
貼ってあげるゴムシートの厚みについては、裏面で凹んでいるところは5mm厚のシートで、通常のところは2mm厚のシートで、貼ってやると周辺の丸いゴム足と高さがだいたい揃う。こまめに厚みを調整する必要はなさそうだ(ただし、跳ね上げの足を持ち上げて高くして使わないことが前提)。
あるいは、凹んでいるところを3mm厚のシートで覆った後全体を2mm厚のシートで覆ってやった方がツライチ感がでて見た目にはきれいに仕上がるかもしれない。まあ、裏面なんて普段は見ないので適当でいい。
見よ、この雑な仕上がりを!
ゴムシートは5mm厚のを20cm x 20cm、2mm厚のも20cm x 20cmあればだいたい足りるはず。いっそのこと、裏面をスキャナで読み取ってきれいな型をとって、3mm厚の鉄板でも加工してもらってはめ込んでもいいかもしれない。
最近、職場で割と暇なのでXperia Z2 Tabletで電子書籍を読んだりして過ごしていた(会社のPCはイントラのみに繋がっていてインターネットには繋がっていない)がそれも飽きてきたので、会社でブログのアイデアでも書いちゃおうかと言うことにした(仕事に空きがあるだけでサボっているわけではないので、特に問題はない)。
が、さすがにタブレットのソフトウェアキーボードでは長い文章を書く気が起きないのでハードウェアキーボードを使ってみることにした。
購入の候補になったのは以下のキーボード。
まずはAnkerのキーボード。安くて出来はなかなかいいみたい。ただし、英語配列しかないので僕は購入検討外。
次にロジクールのK380。安くて無難な選択かと思う。評判を見ると、キートップが丸すぎて若干打ち心地が悪いらしいが、まあ値段からすればこんなもんなんだろう。
トラックポイント付きモバイルキーボードのBluetoothタイプ。結構いいお値段だが、僕の場合はメルマガ会員があるのでしょっちゅう周辺機器50%OFFとか55%OFFとかやっているのでおおよそ7000円台では購入できる。
あたりを検討候補としつつ、とりあえずさっさと入手したいのでK380あたりなら在庫あるんじゃないのかと思って近所の電気屋に行ったら、K380すら店頭になかったが、ELECOMのTK-FBP100と言うキーボードが売っていて、「まあ、これでいいか」と思って購入してきた。
ということで、この商品の簡単なレビューになる。
なお、セットで組み合わせるマウスは既にだいぶ昔に購入した(多分vaio typePとセットで買った)SONYのVGP-BMS33というものを使っている。別に新規でマウスを買っても良かったのだがどうせ余ってるしということで。このマウスは見た目はなかなかにスタイリッシュ、操作感触もクリックもスクロールもシッカリ感があって非常に良いマウス。割とひらべったいマウスなのだが、モバイル意識しすぎて平べったすぎるわけでもなく、通常用ほど背の高いわけでもない、まあある意味中途半端ではあるのだけど使いやすいマウスである。
欠点としては、戻るボタンのないシンプルな3ボタンマウスである、というところか。
マウスはAndroidに普通に認識されて、矢印ポイントが表示されて使うことができる。マウスの速度は【設定】–【言語と入力】–【ポインターの速度】で変更することができる。残念ながらスクロール速度の変更まではできないらしい。
また、Xperia Z2 Tabletを立てかけておくスタンドは、最初100均のものを使っていたが、プラスチックで何かの拍子にバキッといったのでもう少し良いものを、ということでAnkerのモバイルスタンドを購入して使っている。
このスタンドは金属製でかなりガッシリしており、重たいので常に携帯する用には向かないと思うが、会社の机の中に入れっぱなしで使うときなどはかなり便利。スタンドの角度は若干のぐらつきがあり完全無段階ではない気もするが、まあこれより頑丈な無段階変更の搭載は無理だろう。
ということで閑話休題。
キーボードの印象だが、キー配列が非常に素直なので使いやすい。あえて言えば右端の【-^¥ @[ :] \】のキーが幅狭になっているが、この程度で済んでいるのは良いほうだろう。矢印キーなどは押しやすいかどうかはともかく配列が素直な方が絶対に良いと思うので、この状態でいい。あえて望むならF1-F12キーが4つづつで区切りがあると最高だが、そんなのはThinkPadのキーボードでもレアだったりするのでこれでいいだろう。
Ctrlのキーがきちんと左下の端にあること、Fキーが変なマルチメディア機能優先ではなくファンクション本来の機能が優先であることなど、好む人は多いのではないだろうか。
キーの打ち心地は、こんなもんかと思う。非常に浅い打ち心地なので好まない人はいるかもしれない。キー打ち込みの浅さの割にキートップのグニョグニョ感もあるが、総じてまあ妥協はできるかなという感じである。キーボード打鍵音は基本的に静音。まあキーストロークがこれだけ浅い機種でうるさいっていうのも聞いたことはないが。
キーボード全体の剛性はこれまたこんなもんかと思う。ガッチガチに硬いわけではないが、頑丈にしすぎれば当然重くなるわけで、妥協点としては悪くないと思う。見た目をスタイリッシュかつ薄めに見せるためにキーボードは薄くしつつ、電池(単4電池)収納のためにキーの奥の方は下に少し膨らんでおり、わずかだがキートップに傾斜がつく構造になっている。このため、キーの中間あたりは裏側に空間があるわけだが、ここはスタイリッシュに見せるようにこんな空間にしてしまう必要もないかなあと思う。何かを挟み込めば剛性が上がり打ち心地が良くなりそうではある。僕の場合、職場でチョイとおいて作業するスペースにコピーレスマットが敷いてあるのでもともと剛性が極端に出ない環境なので、これでいいかなと思う。
サイズ感としては、十分コンパクト。Xperia Z2 Tabletより若干幅広にはなるが、違和感のあるほどの大きさの差があるわけでもないのでこれでいいと思う。10インチ前後のiPadあたりと一緒に組み合わせても、サイズ感が合わなくて不格好と言うほどにはならないと思う。
総じて満足度が高く、そこそこ長く使えそうな印象だ。
なお、Androidではキー配列がちゃんと認識されない場合は、【設定】–【言語と入力】–【物理キーボード】でキーボードのレイアウトの選択から【日本語109A】にしておくといい。ほとんどのキーは違和感なく使えると思うし、Ctrl+Z/X/C/V、Alt+Tab(アプリの切り替え)などのショートカットキーも有効に機能する。あえて言えば、日本語入力⇔英語入力の切り替えは半角/全角で当然できるのだが、他のキーに変更できるとありがたい(僕は変換キーにIMEのON/OFFを設定しているせいで無意識にここを押してしまう。まあ自分が悪いのだが。AndroidとしてはCtrl+Shiftなど他のキーでも切り替えができる柔軟な設定になっているらしい)。
作業環境はこんな感じ。さすがに職場で写真を撮るわけにも行かないので、自宅で再現。なお、実際にはタブレット端末は縦置きにしてダラダラーっと使っている。
※なお、このエントリは全部上記環境で書いた後、画像の挿入やタグの挿入のみPCで行った。Android端末ではマウスでドラッグしても範囲選択ができないので、タグの挿入ができないのだ(ダブルクリックで範囲選択できる場合があるが、ブログの草稿のtextarea内ではそれも不可能っぽい)。これだけ物書きできれば、まあ充分かなあと思う。
※調べた結果、まずマウスでコピー選択開始位置に一回クリックしたあと、キーボードのShiftキーを押しながら選択終了位置をクリックすることで範囲選択できた。っていうかキーボードのカーソル操作も効くので、タブレット端末だけで編集を完結させることも特に問題はないっぽい。
以下、追記。
なお、こんな使い方をする場合、タブレット端末としてiPad系を使うのは一見良いように見えて欠点がある。iOSはマウスが利用できないのだ。代わりにスタイラスペンが高性能なので、タッチパネルやスタイラス重視で手書きが多いのならiPad系を、PCライクなスタイルでいちいちマウスに手を伸ばさずダラダラやるのならAndroid系を使うのが良さそうだ。
また、Android系でもマウスの機能は結構制限がある。マウスは左クリックでも右クリックでもスクロール中クリックでも機能に変わりがない。昔のMac端末を彷彿とさせる感じ。ただ、マウスのシングルクリックとクリック長押しで別の機能が割当されているケースがほとんどなので、そこは使い分けると良い。手元でよく使うアプリだと、Firefoxではクリック長押しでリンク先の開き方のポップアップが表示され、別タブで開くことが容易だし、楽天マガジンアプリだと長押しすることで雑誌詳細を飛び越えて直接雑誌を開くことができる。
その他、マウスのスクロール機能の対応にも幾つか差異がある。Yahoo!ニュースアプリなどはスクロール機能非対応でマウスでチマチマとドラッグしないと上下が動かないので、タッチパネル操作したほうが手っ取り早い。一方で、Twidere、Pocket、Firefox、楽天マガジンなどはスクロールに対応していて、PCでマウス操作しているのとほぼ似たりよったりの操作になる(Twidereのみ、スクロールアップしていくと新しいTweetが見れる普通のTwitterライクな設定になっている分、新しい書き込みを見る操作がスクロールの逆回しになるのは欠点ではある)。
また、今回の環境では基本的にマウスはスリープモードに入ることがないようで、放置しておいても支障はない(むしろ、画面オフにしていてもマウスに触ると画面復帰してしまうのは邪魔くさかったりはする)。一方で、キーボードの方は一定時間操作しないとスリープ状態になるようだ。この時、アプリによってはXperia系のスタンドに装着したときのようなリセットがかかるらしく、Firefoxなどでは特に問題はないのだが、楽天マガジンではキーボードがスリープに入ったり復帰したりするタイミングで雑誌のページ送りがリセットされて先頭に戻ってしまう。楽天マガジンアプリでページ送りをキーボードのカーソルキーなどでできれば便利なのだが、そういう機能はなく楽天マガジン利用時はキーボードは完全に遊んでいる状態なので、楽天マガジンを使う前にキーボードはこまめに電源をOFFにするのが好ましいかと思う。
K360rが割と気に入らなかったので短期間で買い換えてしまった。
Logicool キーボード K360r 簡単なレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
買い換え先は、同じくロジクールのK275。ロジクールの各キーボードの仕様の簡単な比較はK360rのレビューを参照のこと。前回の反省から、キーレイアウトは可能な限り標準的な方が使いやすいなあと言う判断からこれにした(K235はFキーが4つづつの島に別れていないのであまりお勧めできないと思う)。
結論から言うと、これが一番無難な解であった。変に高いものは余計なギミックがあるだけで、結局一番安いスタンダードモデルが一番良いと言うことを痛感した。
なお、K275キーボードには派生モデルとしてMK275、K270、MK270がある。
MK275は安いスタンダードマウスとのセット品。
K270はK275のモデルチェンジ前の物、と言ってもキーボード全体の配色(K275は若干グレーの配色だがK270は真っ黒)とマルチメディアキーの色(K275は緑色だがK270は他のキーと同じくただの黒)、Winボタン(K275はWindows10準拠のWindows記号、K270はWindows7準拠の丸に窓記号のWindows記号)ぐらいで基本仕様は全く同じ。
MK275はK270へのマウスセット品。
現状からすると、K275(およそ1980円)、MK275(およそ2870円)、K270(およそ1980円)、MK270(およそ2800円)なので、マウスも一緒に安く入手したい人はMK型番を選んでもいいだろう。また、K275/K270では配色が違うので好みで買い分けてもいい。K270の方が純黒なので落ち着いているかと思う。K275はマルチメディアキーの色が若干自己主張激しい。
購入後の感想
主にLogicool K360r、さらにその前に使っていたFILCO Excellio BT FKBE109/JBTと比較しながら。
・接続は相変わらずLogicool MX MasterについていたUnifyingに認識させて使用。認識も接続もなんの問題もなし。
・マルチメディアキーは上の端っこにあってあまり邪魔にならず良いと思う。Logicoolのキーを始めとして、Fキーにマルチメディアキーをアサインしている(FnキーとFキー同時押しでマルチメディア機能)ものもあるが、このキーボードはそういった機能は無し(そもそもFnキーがない)。この辺のシンプルな仕様はとても良い。
・使い始めは、K360rに若干慣れたせいで、Enterキーを押そうとしたらDeleteキーに誤爆したり、Deleteキーを押そうとしたらPrintScreenキーに誤爆したりしたが、2、3日で治った。K360rよりこっちのキーレイアウトの方がずっと使い心地良いです。
・キーのうち心地は、若干重めかなと思う。FILCO FKBE109/JBTが相当重いキー押圧だったはずだが、なかなかどうしてK275も重めなんじゃないかと感じる。
・キーのグラつきはあまりない。この辺はLogicool K360rより優秀で、キーの頭を触った状態で指先を上下左右に動かしてもそれほどキーがグラついたりはしない。
・キーの押し込みの深さは、若干深め。と言うか、FILCO FKBE109/JBTはノートPCのような浅めの押し込みだったのでそれに比べれば標準に戻っただけともいえる。これでもRealForceなんかのもっと本格的なキーボードに比べれば若干浅目なんじゃないかと思う。キーの押し込み時に底打ち感があまりはっきりしないので、若干キー入力は安っぽくは感じる。
・キー入力音が結構うるさめ。高音のカチャカチャ音が結構響く。周囲に人が多い環境で使うには少し向かないかもしれない。
と言った感じだろうか。総じて無難である。
使っていた3つのキーボード比較(使い古した方は埃が酷いなあ)。上からLogicool K360r、FILCO FKBE109/JBT、Logicool K275。キーレイアウトは下二つのような標準的なものが一番である。FILCO FKBE109/JBTに比べるとLogicool K275はスペースキーの幅が狭く、もしかしたら人によっては変換キーを押すときに誤爆が発生するかもしれない(僕は特に問題を感じていない)。
筐体の補強について
なお、上記感想はK275に関しては若干の改良をしたうえでのレビューである。K275はキーボード全体の反りが酷く、スペースキーの辺りの裏面が浮き上がっていて、最初使い始めた時の印象はそれは酷いものだった。
キーボード全体でうねっているような筐体で、そこらじゅうでキーボードの裏が設置しておらずペコペコしており、最悪だった。初期不良で交換しようかとも思ったが、価格帯的にもどうせたいした改善は見込まれないと思うので、キーボードをひっくり返して裏面に必要な場所を補強(と言うかスペーサーを挟むだけだが)して改善することにした。
上記の写真のような感じで差し込んだ。暫定なのでただのオフィス用紙を両面テープで重ねて厚みを出しただけだが、これでも一応補強の効果は果たす。そのうち気が向いたらゴムシートでも買ってもう少し丁寧な補強をする予定。
①、②、③、④はキーボードのゴム足を一旦はがし、ゴム足とキーボード筐体の間に補強の紙を挟んである。特に③のところが挟んである紙がはみ出しているのが分かると思うけど、それはこの部分のスペーサーが一番厚いからでもある。正確に厚みを測っているわけではないけど、多分4、5mmぐらいの厚みはあるはず。相当な厚さで、これを挟まないとスペースキーを押すときにベコベコと酷い状態になる。次に厚いのは①で、1、2mmぐらい。②と④はほんの少しだけ挟んである。この二つに関しては、場所が端っこで頻繁に押すキーの近くなわけでもないため、挟まなくても許容できる程度だったけどせっかくなので挟み込んでしまった。
⑤、⑥、⑦はゴム足とは別の部分にガッツリと厚い紙を挟んである。K275はキーボードに液体がかかっても大丈夫なように何か所かにキー上面と下面を貫通するスリットがあり(明るい方に透かすと分かる。ESC、F8、F9、ScreenLock、PauseBreak、Home、PageUp、左Alt、→、テンキーの0の位置にスリットがある)、多分そこから先にさらに水を逃がす役割も兼ねているのだろう、キーボードの裏側は横長に広い範囲でくぼませてある場所が2ヶ所あるのだが、この辺はもっと頑丈な筐体で補強しておくべきだろう。と言うことでそのくぼんだ所からキーボードが設置するところまでガッツリと紙の補強板を挟んである。場所によって若干厚みは違うが、1cm近い厚みの補強をした。この中では⑦の補強が一番重要で、ここに補強を挟まないとEnterキーや矢印キーがペコペコになってしまい、非常に使い勝手が悪くなる。
⑧の部分には補強は挟んでないが、特に筐体のしなりの違和感はない。場所的にはFキーの真裏あたりにあたる位置。ゴムで本格補強をするときには、ここにも補強板を一応入れようかと考えてはいる。
ロジクールのキーボード、Logicool K360rを買ったので簡単なレビュー。購入後、半月ほど使って少しは入力になれたかな、と言う頃合い。
買い換え前はFILCOのBluetoothキーボード、FKBE109/JBTをハードウェアペアリングで使っていた。
FILCO Excellio BT FKBE109/JBT 簡単なレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
買い換えの動機としては、3年使ってそろそろ前のキーボードがヘタリ始めて来たこと(キー印字がかすれていたり、一度モノを落としたせいでWの文字が若干浮き気味になっていた)、数ヶ月前にマウスをLogicool MX Masterに買い換えてPCにUnifyingレシーバがつくようになったので、出来るならキーボードも同じUnyfingレシーバにぶら下げてしまった方が楽だろうと言うこと。
購入前の検討は、上記理由から基本的にLogicool製品から選ぶこととなった。その他の条件としては
・接続は無線USB(Unifying)で。今回はBluetoothは検討しなかった。
・基本的に、キーボードレイアウトはなるべく変則的にならず標準的なものを
・テンキー入力は意外に使うので、テンキー入力付きのキーボードを(以前、テンキー無しを使ったことがあるが意外に不便だった)
・テンキー付でもコンパクトである方がありがたいことはありがたい
辺りを条件とした。
検討機種とそれぞれの機種の感想
型番が小さい順にとりあえず現行製品を並べてみた(接頭文字はKがキーボード単独、MKはマウスキーボードセットを意味する。接尾文字はrは第二世代、tは第三世代(途中で仕様変更した)の意味合いと思われる、数字は多分小さい方が安いと思う)
MK235:一番安いはず。Fキーが全部横並びではなく4つづつ区切られて置かれていれば(そっちのが本来標準的なレイアウト)もっと良いと思う
K275(MK275):Fキーが4つづつ区切られていて、一番標準的なレイアウトっぽい。
MK330:矢印キーの上の配列が3×2ではなく2×3相当になっているのが標準と若干違うが、その分横幅が狭くなってていいと思う。マルチメディアキーが多くて縦幅が大きそうなのが欠点か。
MK345:レイアウト的にはMK235と似ていて、Fキーが4つづつ区切られていない。キーボード手前のパームレストはいらない。
K360r:テンキーはあるけど、矢印キーの幅を狭めてレイアウトした分横幅がコンパクトなキーボード。Fキーが4つづつ区切られていればもっと良い。
K370s/K375s:商品的にはMK235とほぼ同じ?マウスがなくなってスタンドがついてるだけの若干のデザイン違いのようだ。
MK520r:キーレイアウトは標準的。キーボード手前のパームレストはいらない。見た目には光らないK800tのように見える。そう言えば昔買って使ったけどキーがグニャグニャで気に入らなかった記憶がある。
MK710t:なぜF8とF9の間が妙に空いているのだろう。パームレストも不要なので検討しなかった。
K750r:太陽電池がついていて充電できる。レイアウトは割と標準的だけどソーラーパネルの分縦幅が長い。
K800t:イルミネーションは別にいらない。キーレイアウトは標準的だけど、パームレストはいらない。
とまあ、微妙なラインナップでこれ、と言うものがなかったのだが、机の上に置くスペースを若干減らせるかと思って、K360rを選んでみることにした。実際に店頭で試し打ちできればもう少し条件を絞り込めるのだけど。
購入後の感想
・接続は本製品のUnifyingレシーバは使わず、既にPCに接続済みのMX MasterのUnifyingレシーバに認識させた。認識には、LogicoolのサイトからUnifyingソフトウエアをダウンロードしてきて、インストール・実行し、手順に従うだけ。電源のON/OFF程度で認識はすぐに済む。特に問題はなし。
・マルチメディアキーなどは、Setpointソフトウェアをインストール。MX Master用の接続アプリはLogicool Optionsなので、接続アプリはどっちかに統一してほしいところ。
・キー入力の感じは、まあ標準的なのだろうと思う。今まで使っていたFKBE109/JBTはかなりキー荷重が重めの製品なので、それに比べるとかなり軽くは感じる。キー押し込みの深さは、若干浅め。僕は浅めの方が好みなので問題なし。キーのグラつきはそれなりにあり。指先をキーの上に置いて左右に動かすと結構グニャグニャしている。グラつき(遊び)は可能な限り少ない方がいいのでこれは好ましくない。
・キー入力としては、アイソレーションレイアウトだからか、最初右手小指に近い側の入力が遠く感じた。レイアウト的には別に離れていないと思うのだけど、なぜだろうか。でもこれはすぐに慣れた。
・同じくキー入力で、Fキーが4つづつ区切られていないのはそれほどは気にならずF7・F8あたりのキーに触ることができた。が、F2キーは非常に誤爆が多く、大概無意識に触るとF3キーを触ってしまう。本来、F2キーは数字の2と3の中間にあるはずなのにこのキーボードでは2キーの直上にあるから間違いやすいのだろう。F3キーはあまり機能割り当てされていないので間違って押しても問題はないが、あまり好ましくない。
・同じくキー入力、矢印キーの段が省略されて詰め込まれている影響。このあたりにレイアウトされているキーでは矢印キーとDeleteキーの利用頻度が高いかと思うが、矢印キーの位置が違うのは慣れるのが意外と困難だった。IMEで文字変換中、文節の長さを変更する際にSHift+矢印を思ったより多用しているのだなあと改めて認識させられた。慣れでだいぶこなせるようにはなったが、やはり違和感はあり、矢印キーを押したつもりがテンキーの0を押していた、と言うことが結構頻発する…テンキーを押してしまうと変換中の文字列が確定してしまうのでこれは結構ストレスである。また、Delキーもあまり使わないかと思ったらそんなことなかった。文字列を選択してDeleteキーで消す、と言う操作を意外に多用していたことを改めて認識された。
・キー入力、上記のDeleteキーを押す操作の誤爆や、BackSpaceキーの打ち間違えでNumLockキーを押し間違えることが意外に多い。Setpointを入れてあるとNumLock変更時にはオンスクリーン表示されるので間違いにすぐ気付くのがせめてもの救いか。
こうしてみると、あまりいらないだろうと言うキーも省略されたり位置を変えられたりすると意外と困るもんだと言うのを改めて痛感させられた。今回は省スペースのために矢印キーのアサインが変なのを選んでみたが、やっぱりキーボードは標準的なレイアウトの物を選んだ方が無難なんだなあとよく認識させられた。
なお、このキーボードはスペースキーの長さも標準より若干短く、打ち間違えしやすそうだが、僕の場合は特に問題はなかった。
もうしばらく試用してみるけど、結局レイアウトに馴染めず買い換える可能性は結構高そうな印象。
また、もう一点気になるのがキー入力の安っぽさ。特に、キーのグラつきが大きいのはとても気になる。過去の経験からすると最近のLogicool製品は高価格帯のものを選んでも安っぽさに関しては変わりないのが困りどころ。せっかくUnifying使いたいのにこれでは困る。
いい加減諦めて、東プレやMajestouch使うべきなのだろうか。以前使った経験では、その辺の本格キーボードはキーのグラつきや底打ち感は最高なのだがキー押しこみが深めなのが満足しなかった(打ち込みはノートPCで一時期慣れたせいか、浅い方が好みになってしまった)。あと、机の上の掃除なんかをやりやすいので無線のキーボードの方が好きなのだが、今や無線で満足できるキーボードはホント皆無になりつつあって、とても残念だ。
完全にキーボード巡りの路頭にはまりつつある…と言うことで今度はFILCOのキーボードの無線版、FKBE109/JBTを買ってみた。
これを選んだポイントは
・今回はメンブレンの中でもパンタグラフのキーボードに焦点を絞って探してみた。無線のパンタグラフは殆ど選択肢がなかった。
・FILCOはMajestaouch等を展開している通り、高級キーボードを重点的にやっているメーカーなので信頼性がありそう。
と言ったところ。
ただ、いくら無線が欲しいとはいえ、このキーボードを買うのは結構悩んだ。なにせ接続方式がBlueToothだ。BT接続のキーボードは、ごく一部の例外(logicoolの製品にある)を除いて、BIOSで使えないからだ。実際には、OSが立ち上がって、スタートアップでBluetoothアイコンがタスクトレイに出て来るまでキーボードは反応しない。
何かの拍子にBIOSに入りたいと言う時は有線のキーボードを別に接続することになるが、これが邪魔くさいと思っていたため、なかなか食指が伸びなかったのだ。
とは言っても、他に無線で品質の良いキーボードが見つからない。そこでBlueToothなところは妥協して、これを買ってみようかと思った次第だ。
これでダメだったら、無線と言う条件を諦めて東プレのRealforce 91UDK-Gを買うことになるかと思う。
FKBE109/JBTを配置したデスクトップの写真。うちはモニタはエルゴトロンLXデュアルアームで吊るしていて、特にメインモニタの方はほぼ卓面にぺったりと取り付けて疑似的に「でっかいノートPC」に似た配置で使っている。右側にあるのはサブモニタ兼テレビ、左にあるのはXperia Tablet Z。BTドングル等はメインモニタの背後の方に置いてある。その他は変なものも写っていて恥ずかしいけど。
で、とりあえず購入したものが届いてさっそく今使っているけど、感想を簡単に列挙。
・キーボードの剛性感は上々。キーボード全体がしなるような感触もないし、キートップを触った時のぐらつきもほぼなし。パンタグラフキーボードとしてはほぼパーフェクトなんじゃないだろうか。一時期ThinkPadの愛用者だったが、あれもパンタグラフキーボードだったわけで、あの信頼性の高さを彷彿とさせる感じ。
・打ち込みは若干浅い感じ。ノートPC、その中でも旧来のThinkPadに近い感触だろう。僕はこれが大好きなので大満足。
・ただし、打ち込みが若干重たい。僕はこのぐらい重たくても全然許容範囲だけど、ちゃんとブラインドタッチする人は小指で押すキーが打ちにくく感じるかもしれない。
・配列は実にオーソドックス。ファンクションキーも4つづつ分かれているし、言うことなし。
・Logicoolキーボード時はSetpointで設定出来たけど、Capslockを無効にするような機能は特にないので、keyswapを使ってCapslockは無効に。
・キーボードが薄いのはとても打ちやすくていい。薄くて平らなキーボードが個人的に好みです。
・電源が単四x2と言うのはちょっと残念かな。単三にすると厚み的に入らなくなりそうだけど、単四x4にして長期間電源が持つと言う設計にはできたのではないか?
・キーボードスリープは、30分ぐらいキーボードに触らず放置していると自動的に移行するようだ。
BlueToothドングルと機器の相性問題
ここで、BlueToothの相性問題に関して別途項目立てて詳細説明。
今回、入力環境整備にあたってキーボードをFKBE109/JBTに、マウスをM.O.U.S.9 MC-M9Eと言うBlueToothマウスにしたので、この二つをPCに接続するドングル選びに苦労した。キーボードの方はできればBIOSで認識させたい、と言う希望があり、同時にマウスの方はBlueTooth4.0LEと言う省電力版の機器のため接続可能なドングルが限られる。その状況下でできれば一つのドングルで二個の機器を認識させたいなあ、等と考えたからだ。だがしかし、結果から言うと、僕の環境では両方の機器を一つのドングルで接続するのは不可能だった。なお、僕が苦労したのは一つにOSがWindows7だからであって、Windows8/8.1ではこの問題はもう少し解決しやすいらしい。
最終的に試したドングルは、アイ・オー・データのUSB-BT40LEという製品(以下USB-BT40LE)、ロジテック(エレコム)のLBT-UAN04C2という製品(以下LBT-UAN04C2)、M.O.U.S.9 MC-M9Eに付属のドングル(FKBE109/JBTはドングルが付属しない)、LogicoolのRCBT-MXと言うドングルになる。
それぞれ、接続状態は以下のようになった。
USB-BT40LE → × M.O.U.S.9 MC-M9E、○ FKBE109/JBT(BIOS操作は不可)
LBT-UAN04C2 → × M.O.U.S.9 MC-M9E、○ FKBE109/JBT(BIOS操作は不可)
MC-M9Eドングル → ○ M.O.U.S.9 MC-M9E、× FKBE109/JBT
RCBT-MXドングル → × M.O.U.S.9 MC-M9E、○ FKBE109/JBT(BIOS操作も可能)
キーボードの方は大概のBlueToothドングルで接続できる(正確には、BlueTooth3.0規格以上に対応していれば接続できる)。ただし、MC-M9EドングルはBlueTooth Low Energy(BlueTooth SMART)専用のドングルなので、キーボードは接続できないようだ。
逆に、マウスの方はBluetooth Smart対応機器なので、BlueTooth SMART READY対応のドングルでないと接続できない。一応、買ってきたドングルは規格上どれもLE/EDRつまりSMART READYに対応しているはずなのだが、OSがWindows7なので接続できないようだ。むしろ、Windows7でも接続できるMC-M9Eドングルが特殊であって(と言うか付属品なので当たり前ではあるが)おそらくLogicoolのBTアダプタ(RCBT-MX)などと同じくハードウェア上で特殊なペアリングがされているのだと思う。
で、見ての通り一つのBlueToothドングルで二つの機器を認証するのは不可能だった。なんとなく一つのPCに二つのBlueToothが繋がっているのは変な相性問題が出たりしないかと悩んだのだが、結局MC-M9EドングルとRCBT-MXドングルを使うと特に相性問題にも悩まずに済むようだ。と言うのも、どちらもBlueToothで接続しているにも関わらず、デバイスマネージャ上ではBlueTooth機器として認識されていないからだ。
そういうのをHID Proxyと言うらしいのだが、詳細は今一つ分からなかった。
ついでに、それぞれのドングルでのキーボードの認識状況も書いておくと(とくにキーボードのスリープに関する挙動が重要)、
・USB-BT40LE
Microsoft標準のスタックでBlueToothキーボードとして認識される。のでOS上でペアリング操作が必要。で、FKBE109/JBTはキー入力をせず30分程度放置すると、キーボード側がスリープ状態になる。この時、キーボード右上の1st等のペアリングファンクションキーを押すと、1~2秒で再ペアリングされて再び入力できるようになる。ので、しばらく離席した時などは無意識で1stキーを連打等してからPC作業に戻った方がいい(その他のキーではWinキーもおすすめ)。だが、この接続にはちょっとした問題点があって、スリープ復帰時の再ペアリングが結構な割合で失敗する。多分1~2割は失敗する。するといつまで経ってもキーボードを認識しない。こうなってしまうと、キーボードの電源を入れ直してみたり、ドングルをUSBポートに指し直してみたり、最悪の場合現在のペアリングデバイス設定をコンパネで削除して再度ペアリング登録させるところから始めないといけなかったりする。しかも接続できているかどうかの判断材料がない。のでこのドングルとの接続は基本的にお勧めしない。
・LBT-UAN04C2
このドングルは、CSRスタックと言うスタックになる(一応Microsoft純正スタックでも使えそうだが挙動はたぶんUSB-BT40LEと同じになるだろう)。CSRスタックは、専用のソフトをOSにインストールする必要がある(600MBぐらいの結構でかいアプリ。何をそんなに使うのかは不明)。で、CSRスタックで接続すると、FKBE109/JBTがスリープになるたびに通知領域にバルーンヒントで『接続がOFFになりました』『接続がONになりました』等のメッセージが出る。メッセージが繁忙に出るので邪魔と言えば邪魔でもあるが、キーボードの認識状態をちゃんと確認できているのは結構心強い。ので、標準的なBlueToothキーボードとして使うならこっちのドングルの方がいいのではないかと思う。ただ、ネットで情報を調べるにLBT-UAN04C2は結構不具合も発生しているようなので、その辺は情報をよく調べて選んだ方がいい。BlueTooth4.0に対応しているこのドングルより、BlueTooth3.0に対応している機器の方がよさそうな情報が若干見られた。
LBT-UAN04C2でつなぐとデバイスマネージャ上ではこんな表示。
・RCBT-MXドングル
このドングルは、そもそもBlueTooth機器としてOS(Win7)上では認識されてないので、非常に不思議である。ペアリングは、RCBT-MXドングルをUSBポートに差した後、ドングル上にある赤いボタンを押し、次にFKBE109/JBTの1stボタン長押しでペアリングする(ハードウエア同士で勝手に繋がってくれる)。で、BIOS上でもこのまま使えてしまう。
特殊キーを積んだキーボードでは、その特殊キーが認識しない不具合が出るらしい(キーボードをUSB汎用キーボードとして認識するらしい)が、さらにSetPointを入れると特殊キーも操作出来たり出来なかったりするらしい(試す気はない)。FKBE109/JBTは基本的にオーソドックスな標準配列なので、その辺は悩む必要もなく、SetPointを入れる必要もない。
さらにこのドングルで繋げると、どうやらスリープ後の再ペアリングで見失うことがなさそうだ。Winキーなどを2~3回連打して確認すると、認識されるまで一瞬のラグがあるが、すぐに復帰してくれる。FKBE109/JBTを使うのなら、できればこのドングルを探し出して利用することをお勧めしたい。
RCBT-MXで接続すると、デバイスマネージャ上ではこんな風にBlueToothの痕跡がない。