自宅PCをWindows10 1803→1903に上げた

自宅のデスクトップPCを大型アップデートでWindows10 1803から1903(19H1)に上げたので備忘メモ。
もともと、近いうちにデスクトップPC自体をリプレースする計画も立てているのだけど、それと並行して大型アップデートもやってみた。もう今のPCの環境の廃棄が近いので、普段はあまりやりたくないような少し環境の汚れる作業のテスト環境も兼ね始めた感じ。

大型アップデートって昔ならサービスパックって言うのだろうなあと思うけど、もう少し更新頻度なんとかならないのかなと思う。半年に一回なんてやる気がしない、できれば1年半(18ヶ月)に一回ぐらいのペースが一番手頃だと思う。
僕は去年の9月頃に1803をインストールしたので使用期間9ヶ月ぐらい。もう半年ぐらいはせめて使いたかった感じだ。
とはいえ、1803のサポート期限は19H2にはギリギリ間に合わなさそうなので、仕方ないところではある。
また、今回のアップデート、本当はGWの10連休でチマチマとやりたかったところだが、1809で失敗した関係もあって1903のリリースがだいぶあと伸ばしになってしまい、GWには間に合わなかった。

閑話休題。

アップデートにあたっては、既存環境のバックアップを取る。僕の場合は、EaseUS ToDo BackUpでCドライブのイメージをNASにバックアップしたあと、RealSyncというソフトでCドライブのファイルを一つ一つバックアップしている。
EaseUS ToDo BackUpはどちらかと言うと最終手段のバックアップ的なイメージで、僕の場合はWindowsにEaseUS ToDoをインストールするのではなく、バックアップ・リカバリ用DVDメディアを作っておいてバックアップするという手順でバックアップを残してある。なお、リカバリ用メディアはPCの構成が変わったら(特にCPU/MB/VGAを変えたら)作成しなおしたほうが良さそうなので、DVD-RWメディアの方が便利な感じだ。
EaseUS ToDo BackUpでバックアップをとるとファイル単位ではなく独自のファイルイメージになってしまうので後で問題があったときにバックアップからファイルを取り出すのは若干めんどくさい。そこでRealSyncで個々のファイルをNASにバックアップも取るのだが、こちらはとても時間がかかる。EaseUS ToDo BackUpは約120GBのCドライブのイメージをバックアップするのに作業時間小一時間で済むが、RealSyncは24時間でも終わらなかった。C:¥Windowsディレクトリとか実際にはバックアップしてもしょうがないので、バックアップすべきフォルダをもう少し絞って作業を簡略化したい感じだ。

上記バックアップでほとんどのデータは保存できるので、改めて個別にバックアップする必要はないが、
C:¥Users¥username 以下
IMEのユーザー辞書
辺りは改めてバックアップしておいた方が無難だろう。以前はブラウザのお気に入りだのメールデータだののバックアップも必須だったが、今はその辺はクラウド側にあるのが普通だろう。

その後、大型アップデートを適用する。WIndows Updateから適用するのでもいいが、Windows Media Creation Toolからダウンロードして適用することにした。Windows Media Creation Toolからの場合はUSBメディアを作る場合とPCに直接適用する場合があるが今回は直接適用で行った。
この作業が意外に時間がかかり、イメージのダウンロードに30分、イメージの適用?に30分、そのごWindowsの更新に15分ぐらいかかった気がする。新規インストールのほうがよほど時間がかからない。

適用自体は特に問題なく終了した。
適用後エラーが出たものとしては
Explorer Constructionはライセンスが初期化されて改めてライセンス認証を求められた。作者のHPで登録作業をするだけなのでそれほど大変ではない。
UltraMon3.4.0がChromeでエラーを吐いて止まってしまった。配布サイトを見たら3.4.1が配布になっていたので適用したらエラーはなくなった。
・設定アプリの内容は殆どリセットされたものはなかった。せっかくなので一通り確認したあと、今回はダークモードを適用してみた。今の所いまひとつしっくりこないが、慣れるかどうか半月ほどは試す予定。
・高速スタートアップの設定が大型アップデートで初期化されるという話があったが、特にリセットされず高速スタートアップ使わない設定が維持された。すでにhybernate.sysを切っているので、改めて高速スタートアップ適用まで行かないのかもしれない。
・タスクバーなどのフォント設定は初期化された。ソフトでMeiryo適用し直すだけなのですぐにもとに戻せる。
・その他、ボタンっぽいものの影の付き方とか、エクスプローラーのアイコンとか、右クリックメニューの表示がごくごく若干だが見た目は変わった。

新PC設置計画(1)スペック等の構想

家で、未だにSandyおじさんなPCを使っているのでそろそろ新しいPCに買い換えようと考え始めて1年ぐらい。当面の対案でWindows10だけ現行PCに導入していたのだけど、そろそろPC購入の予算にも目処が立ちそうなので、具体的な計画を立て始めた。その計画を備忘的に。

うちのPC設置に関してはコンセプトは以下の通り。
・デスクトップPC。収納スペースの関係から、高さ39cm横幅25cm奥行き50cmの制限付き。特に高さ制限が影響厳しく、ATX対応PCケースを設置するのはかなり困難。昨今は詰め込んでATXのM/Bが入る高さ40cm未満のケースも有るようだが、メンテナンス性が著しく悪化しそうなので検討していない。
・メモリは32GBで検討。今のPCでの経験からすると16GBで足りる気もするが、なんとなくスペックダウンするのは悲しいので。以前はこの制約から、8GBx4スロットがほぼ確定で、mini-ITXは検討範囲外になり、上記収納スペースの命題からATXも検討範囲外になり、となってmicro-ATXしか検討先がなかったのだが、今は16GBx2が検討できるのでmini-ITXも視野に入ってはいる(が結局mini-ITXでは魅力的なマザーボードがなかった)。
静音重視。今のPCはフロントファン・リアファン・CPUファン・PCI-eファン(ビデオカード自体はファンレスで別途12cmファンでゆるゆる風を当てている)がついていて、どれも夏場でも1000rpm未満で回している感じなので、同じような構成で静音しようと思う。のでファンは高級静音ファンを最初から検討していて、ほぼNoctuaしか考えてない。
長寿命重視。結局の所、今のPCも8年ぐらい使い続けた(中身は若干更新したけど)ので、同じ程度は使い続ける方針。今やPCに新たな性能を求める機会も減ってきたし、今回は内部パーツの交換すらもほとんど必要なく8年使うかもしれない。のでパーツ類はなるべく高耐久性のものを。
・静音重視、長寿命重視なのでOCする気はサラサラなし
・ここのところBTOで済ませていたけど、フルに自作しようかなあという気持ち(だった)。詳しくは後述、次回以降の記事になるけど検討スペックにほぼピッタリのBTOがあったことから、そっちの検討優先になってしまう。

ということで検討したところ、今の所概ね以下の通りのスペックを検討中になった。
CPU:検討中(後述)
メモリ:16GBx2…とか言いつつ16GBx4になってたりして。あんまり高周波数のものを求めたりはしない。
M/B:ASUS TUF Z390M-PRO GAMING
ビデオカード:Palit Microsystems NE5105T018G1-1070H(手持ちの既存品)
システムSSD:PLEXTOR M9Pe(G) PX-1TM9PeG
データSSD:SANDISK SSD PLUS SDSSDA-960G
電源:SilverStone NJ520 (SST-NJ520)…と思っていたが多分変更になりそう(後述)
PCケース:Antec P5
CPUファン:Noctua NH-U12S
ケースファン:Noctua NF-A12x25 PWM 複数個
CPUグリス:適当に

ところで、現時点ではAMDで最新CPUとPCI-e Gen4対応品が出てきて話題になっているので、最新で高速なものを選びたいならそちらの方がいい。僕はそこまで高速命じゃないので長く使うことも考えてINTELでいくけど。

・CPUについて:

概ねの選択基準は
・INTEL、第9世代Core-i5またはCore-i7。できればR0ステッピングの方がいい?
・ハイパースレッディングはあまり好きじゃないので、6C6T8C8Tのもの。周波数はあまり追求しない。
TDP65Wで十分な性能が出せそうなのでTDP95Wは優先度低めに検討している。
という感じで、候補は
Core i5-9400系(今の所9400Fしか売っていない)
Core i5-9500系(発表になったばかりで今の所売ってない)
Core i5-9600系(無印がいいのだけど発表になったばかりで売ってない、i5-9600Kは優先度低い)
Core i7-9700系(無印がいいのだけど発表になったばかりで売ってない、i7-9700Kは優先度低い)
9600K、9700KはTDP95Wになるので、別に常用時に問題はないだろうけどそこまでいらないかなあという感じ。だがこれ以外だと9400Fしか選択肢がない(現行だと型番だけ存在してるけどまだ発売に至っていないもの多数)のがなあ。
できればi5-9600無印、i7-9700無印が入手できればと思うのだけど…
あとはどれを選ぶかは予算総枠との相談かな。

・マザーボードについて:

冒険する気がないので無難にASUSで。micro-ATXmini-ITXの製品をいくつか検討した。と言ってもオーバークロックをするわけでもなく、オンボードに無線LANが必要なわけでもなく、という感じだとどれを選んでも変わらないよなって状態。
結局、高耐久を謳うTUFシリーズが一番魅力を感じた。とは言ってもTUFシリーズってOCなども含めてタフに使う環境で高耐久っていうコンセプトっぽい感じで、僕の用途のようなあまり負荷をかけないけどほとんど24時間365日使いっぱなし、的な場合での高耐久ではないのだろうけど。
mini-ITXにタフなモデルがあればそれでもいいかと思ったけど、特に見当たらなかった。micro-ATXだと、無駄にメモリスロットが空いているととりあえず差してしまおうと言う誘惑に駆られるのが困るのだが。
と言うことで、ASUS TUF Z390M-PRO GAMINGに確定。

・ビデオカードについて:

手持ちのPalit Microsystems NE5105T018G1-1070Hで。GeForce GTX 1050Tiでは貴重なファンレスタイプ。別にゲームをするわけでもないので、もうiGPUでいいかな、等とも考えはしたが、それでもスペック的にはiGPUより数倍の数字を出すみたいだし、手元に余らせておいても仕方ないので、使う予定。
これが手元にあるので、CPUはF型番(iGPUが無効になっている)を購入しても問題ない。

・SSDについて:

特にめぼしいあてはないのだけど、システムSSDはNVMe(M.2接続)、1TBぐらいの容量で、と考えているので
PLEXTOR M9Pe(G) PX-1TM9PeG辺りが無難かなあと。できればTLC NAND(QLCは避ける)、冷却性能が安定している製品が良いと思う。
SSDやメモリは今下落幅が大きいので買うタイミングや製品、悩みどころではある。
今まで使っている2.5インチSATA SSDが余ってしまうのでSANDISK SSD PLUS SDSSDA-960Gはデータ置き場ということで。実際には残りの大量のデータはNAS送りになっているが、そのうち10TB SATA SSDとかが現実的な価格で購入できるようになったら、再びNAS廃止でPCに全データ入れっぱなしになるのだろう。

・PC電源について:

耐久性重視なので、ここはケチる気はサラサラなし。ファンレス、高耐久、フルプラグイン、SeaSonic OEMということでSilverStone NJ520 (SST-NJ520)が有力候補。めっちゃ高いけど。
…と思っていたけど、後述するように完全自作ではなくBTOで済ませられる、と言うプランが有ることがわかったのでここは思いがけない悩みどころになってしまった。BTOで僕の検討プランほぼ完遂できるのだが、唯一電源だけ選択肢を再検討しないといけなかったからだ。

・PCケースについて:

マザーボードをmicro-ATXにした時点でそれほど選択肢はなし。高耐久高寿命を考えると、空気の流れの悪くなる変則レイアウトなコンパクトすぎるケースはあまり検討する気になれない。
が、高さ40cmの制約がかかっているのでmicro-ATXケースの中から選び放題、というほどでもない気がする。
その他のポイントとしては、
光らせる気はない(むしろ寝室兼用の自室に置くので目立たないほうがいい)。したがってクリアパネルのものはなるべく選びたくない(もしそれしか選択肢がなかったら制振ゴムなどで覆ってしまう予定)。
・この辺の製品はリアファンが9cmのものが意外に多かった。前後ともに12cmファンがのるケースが良い。上面/下面/側面パネルにはファンはいらないかなあ。
などと言った観点で検討した結果、超無難だがAntec P5でいいかということになった。フロントパネル二段開きとか、その中に5.25インチトレイがあるとかは全く不要な要素なのだけど。3.5インチ2.5インチ兼用ベイが内部にあり、中途半端な位置なので若干邪魔そうに思えたが、取り外せるようなので基本的に取り外して使うことになるだろう。ストレージはM.2の他は2.5インチが一つ入れば十分なので、マザーボード背面スペースや5.25インチベイの下にある隠し2.5インチベイで十二分。高さや奥行きが今ひとつ大きすぎる気がするが、脚というかインシュレータというかを無理やり外してしまえば設置できる(外さなくてもギリギリ設置できそう)のでこれで行こうかなあと。

・CPUファン、ケースファンについて:
静音、高耐久ということをふまえて遠慮なくNoctuaの高級品で。今のケースにもNoctuaの前の世代のがついているけど、印象はすこぶる良い。Antec P5の場合、ケースフロントファンが12cmx2がいいのか14cmx1がいいのかはよくわからない。

という感じでほぼほぼ内定したのだけど、「さて、この組み合わせで相性問題とかないか、念の為似たような構成で組んでる例がネットに載っていないかな?」と検索したところ、SycomのBTOがほぼほぼこの構成で販売していることがわかり、びっくり。なんとNoctuaファンまで搭載で、自分の構想と違うところがPC電源しかない、と言う状態だった。
しかも値段的には自分でパーツを細々買うよりもBTOで買ったほうがトータルの金額が安くなるのだ(BTOだとメモリやシステムドライブ、ビデオカードの設置でやや割高の値段をとって利益を確保していると思われるが、僕の場合そのへんまるっと不要な構成で頼んでしまえる分とても安くつく)。
自分でCPUグリス塗り塗りして楽しみたいなあと思う反面、そのへんの面倒なのをせずに、しかも安くつくし、余計なパーツの箱(なんだかんだで保管しておいてもこの辺のパーツのものは再売却の機会が少ないので、意味がない気がする)も向こうで処分だろうし、すごく魅力的に思えてきた。

という感じで、BTOにするなら、という事で電源パーツをどれにするか、と言う観点を中心に次回の記事に書きたい。

フジフイルム X-T3 WORLD、フジノン XF LENS BOOK簡単なレビュー

最近、フジフイルム X-T3 WORLDフジノン XF LENS BOOKと言うムックを立て続けに二冊買ったので簡単にレビュー。

まずはフジフイルム X-T3 WORLDから。X-T3は昨年の秋発売なのだけど、なかなかムックが発売されないなあと思っていたら、たまたまamazonで検索したときに予約販売始まっていたので去年のクリスマスぐらいには予約していたと思う。でほぼ発売日受け取り。でもなかなか読む時間がなくて2月になってやっと目を通せた。
X-nn WORLD系のムックは、フジフイルム X-T1 WORLDフジフイルム X-T2 WORLDフジフイルム X-Pro2 WORLDと妙にいっぱい持っているのだが、過去のムックは自分としてはなかなか良い出来で満足できていた。X-T1 WORLDは機種の魅力を前面に押し出すような誌面とマウントアダプタ特集がなかなか実用的だったし、X-T2 WORLDX-T1/X-T2の比較が丁寧に書かれているのとMy X-T2 Settingが良かった。
それらに比べるとX-T3 WORLDは若干力不足な印象だった。レンズラインナップが増えて、それらの紹介に誌面がだいぶ割かれているが、それはレンズ紹介ムックを用意すればいい話で、X RAW STUDIOFUJIFILM CAMERA RIMOTEにもっと誌面を割いてもよかったのではないだろうか。また、X-T3の改良が実に地味と言うか、PENTAX辺りだったらこの小改良ならボディにわざわざ新規金型を起こさずX-T2Sとかの名前でお茶を濁してたんじゃないかみたいなものだから仕方ないのかとは思うが、X-T2とX-T3の比較記事もちょっと地味だった。実際には使ってみれば納得の成熟感があると思うのだが、そう言うのを誌面で伝えるのはちょっと難しいのだろうか。個人的には開発者インタビューがないのも物足りないかなあと思った。
写真家によるレビューとかは面白いので、この手のレビュームックを持っていなくて、X-T3に興味のある人は買ってみてもよいだろう。過去のムックを持っている人は買っても買わなくてもどちらでもいいかな。

次に、フジノン XF LENS BOOK。上記ムックを買うときにおススメで出ていたのでついでに買った。
個人的には藤里一郎さんの写真を最初に押し出すのはいいけど、上記ムックと使いまわしかよってぐらい見栄えが変わらなくて、最初のインパクトがちょっと不満な感じだった。いや、藤里一郎さんの写真は自然光を活かした素肌系ポートレートで僕としては好みなのだが、今回は発売時期の近い2冊のムックで、どっちもエテルナ仕上げなのはどうかなと思った。LENS BOOKのこちらはプロビア仕上げで良かったんじゃないだろうかと思った。
個別のレンズカタログとしてはまあまあだけど、MTFは高周波と低周波を別のグラフに書くぐらいなら、開放とF5.6の別の絞りの数字まで出してほしかったなあと言う感じはあるかな。
どっちのレンズショーのコラムは月刊カメラマンからの転載かもしれないが、なかなか良かった。56mmF1.2のAPDありなしの描写とか、分かりやすい比較作例が出ているのはよい。
開発者インタビューがあるのも良し。開発者の人たちの好きなレンズがあがっているのも面白い。なんというか8-16100-400が人気だなあ、とか56mmF1.2APDなしの方が好まれているんだとかが興味深かった。
全体として、こちらのムックの方が好印象。今回紹介した二冊のどっちかを買うなら(もちろん両方買うのもアリなのだが)フジノン XF LENS BOOKをお勧めしたい。

KBF mk4(スイッチつき)簡単なレビュー

前回、Audbs P4を買ってしまってさらに立て続けにKBF mk4まで買ってしまったのでレビュー。完全に中華イヤホンブームが僕の中で来てしまっている。

中華イヤホンに関する情報はほとんどがtwitter上で消費されてしまっており、ブログ媒体などでレビュー記事がある、というケースが意外に少ないようなのだが、その中でbisonicr(ばいそにか)@bisonicrという人のブログがレビューてんこもりなのでちょっと興味を持って読んでいた。
その中で、2018年年末のおすすめイヤホンレビューが有り、その中でこのKBF mk4が推されていたので興味を持ち、僕も購入してみることにした。推奨機種はいくつもあるのだが、それらの説明の中で、KBF mk4は中域のBAが僕の愛用しているEtymotic Research ER-4シリーズで使われているものと同じKnowlesというところの製品を使っている、というところに一番興味を惹かれた。

bisonicr keep walking. : 【年末企画】ブログで紹介してきたイヤホンの 「個人的な好み」 ジャンル別トップ3(笑) ※2018年年末版

また、今回はamazon日本で購入した。1月と言うことで、中華にとっては旧正月前(要するに米国で言うところの年末前、日本で言うところの年末年度前末)みたいな感じで決算セール的な状況になっており、若干値引きがあったっぽいからだ。Audbs P4のときと違い、購入から2、3日で届いたのも嬉しかった。

ところでKBFってなんぞやと思って調べる感じでは、この商品を販売している店がKinboofiというところなので、この略称がKBFであるっぽい。つまりショップブランドでハンドメイドな高性能機種を作ってみましたみたいな感じかなあと。

この機種には聴感を調整するスイッチが付いており、1番スイッチ・2番スイッチのON/OFFで音質を変更することが出来る。…が、このスイッチを変更すると具体的にどういう設定になってどういう音質になるか、という説明がどこにもなくて悩んだ。いや自分の耳で聞いた感じだけを信じればいいじゃないかとも思うが、やっぱり原理を知っていないとなんとなく気持ち悪い気もするもので。


こんな風にスイッチがついている

で、調べてみるとこの機種の6BA版、KBF mk6についてスイッチの説明がやっぱりbisonicr(ばいそにか)@bisonicrさんのブログで紹介されている。
bisonicr keep walking. : [補足編] Kinboofi 「KBF MK6」(スイッチ付きモデル)での音質変化を確認。ボーカル向けのモードなど新しい一面を発見しました【レビュー】
これによると、
1 ON, 2 ON音圧感度
1 ON, 2 OFFバランス
1 OFF, 2 ON流行
1 OFF, 2 OFFボーカル
となっている。多分KBF mk4でも同じ設定だと思われるが、この説明を聞いてもなんのこっちゃ?って感じだ。
まあおそらく、上記サイトで推測されている通り、1番スイッチは中域の担当をしているBAの抵抗に対するON/OFFで、ONにすると抵抗が入って中域の音量が減る、同様に2番スイッチは低域の担当をしているBAの抵抗に対するON/OFFで、ONにすると抵抗が入って低域の音量が減る、と言う感じなのだろうと思う。
つまりいわゆる高音と低音の強いドンシャリになる設定が「1 ON, 2 OFF:バランス」で僕みたいに高音命な人が好むのが「1 ON, 2 ON:音圧感度(高音だけ強調)」か「1 OFF, 2 ON:流行(高音、中音強調して低音を減らす)」なのかなあと思う。
なお、僕のためした限りではとりあえず標準の「1 ON, 2 ON:音圧感度」でいいかな?と言う感じだった。

で、実際の音の感想なのだが、まず装着して最初のうちに感じたのは、「ああ、確かにこれはEtymotic Research ER-4Sに高音と低音を足してにぎやかにした感じだなあ」と言う印象だった。Etymotic Research ER-4Sほどの遮蔽感を僕は得られていないのでER-4Sのような脳みそまで回路が直結したようなダイレクト感は若干落ちるが、Audbs P4の空間的広がりのある柔らかい音に比べるとKBF mk4の方がソリッドに聞かせる方向で、なるほどER-4Sに近い。僕の好みではAudbs P4よりこちらの方が良かったので、しばらくの間こちらをつけて聞き込みを開始した。
そして半月ほど聞き込みをした後で、ER-4Sに戻してみるとこれが面白かった。KBF mk4を基準にした耳でER-4Sを聴くと、ER-4Sがすごくあっさりした音に聞こえる。よくシングルドライバなのでかまぼこサウンドと言うか低音と高音がさっぱり抜けた音だといわれるが、確かに低高音のにぎやかしがなくなった分のスッキリ感が強く出るのだ。とはいえ、高音も低音もいきなりスパッと切れるイメージではなくなだらかに下がっていっているようなイメージで、別にER-4Sが籠っているかのような違和感はまったくない。言うなれば、ER-4Sは鮮烈な湧き水、KBF mk4は饒舌な炭酸水、みたいな感じかなあ。あるいはER-4Sは独奏や管弦楽、KBF mk4はオーケストラ、と言った感じだろうか。
また、別の観点の相違点で言うと、ER-4Sは内部抵抗が大きいので音量が全く取れないのに対して、KBF mk4はそこそこに音量が取れる。Walkman NW-ZX300で言うと、ハイゲインでER-4Sは70-100ぐらいで音量が取れ、KBF mk4は30-40で音量が取れる(Audbs P4も30-40ぐらいで音量が取れる)。この音量の取れ方と関係があるのか分からないが、KBF mk4は(そしてAudbs P4も)かなり少なめの音量のところで飽和してしまい、それ以上は音量を上げてもなんとなく音が割れたような感じになって音量をとれない。一方でER-4Sは音量を上げていってもしっかりと音が取れ、耳の中脳みその中に音がなだれ込んでくる印象がある(もちろん音を大きくしすぎるのは耳によろしくないのだが)。この辺の音量の限界の取れ方の違いが、ER-4Sの方が脳みそにダイレクトに信号が流れ込んでくるイメージにつながっているような印象だ。
この辺は、もしかしてKBF mk4に抵抗を挟んで音量を取りにくくしたら(ER-4SER-4Pのように)違いが出てくるのだろうか。音量のとりにくいER-4Sの方が、同じKnowles ED-29689のBAユニットを使っていると言われる中音の表現でも粗が取れてきれいになっている印象があり、KBF mk4も抵抗を挟んだら同じような変化をしてくれるのなら面白いのになあ、と思ったりする。
全体として賑やかめの音楽にはKBF mk4が相性が良く、しっとりとボーカルメインの曲ではER-4Sの相性が良い印象。僕のよく聞く曲だと、KBF mk4でのお気に入りは「adrenaline!!! by TrySail」、ER-4Sでのお気に入りは「ETERNAL♭ by 加藤恵 (安野希世乃)」あたりだろうか。
今まではER-4Sが僕のベースのイヤホンになっていたが、これからはKBF mk4をベースにした方が世の中のイヤホンの評価をするには都合がよさそうな印象である。もちろん併用して楽しむのだけど、なにせ音量の取れ方が全然違うので聴きながらちょいちょい交換するというよりは、「今日はこっち使うか」ぐらいに決め打ちで使うようなイメージになるかと思う。

とりあえずこれ以上ポンポンとイヤホンを買ってもしょうがないので、もう少ししたらもう1、2個買って打ち止めにしようかと考えている。買い過ぎと思いつつ次を検討しているのは、手持ちのイヤホンが基本的にBAばかりになっているからで、今は一時期の「高級品ならBA」と言う時代からDDでも高級品で良い製品があるっぽいので、DDの製品も1、2個欲しいからだ。DD一発のイヤホンと、DD+BAの多ドラのイヤホンが欲しいかなあなどと考えている。DD一発はEtymotic ResearchER2SEと言うのを最近発表したので、これがいいなあと思ったりしている。

左から、KBF mk4Audbs P4Etymotic Research ER-4S

同じく、左からKBF mk4Audbs P4Etymotic Research ER-4SER-4Sの小ささが際立つ。

audbos P4とMUC-M12NB1簡単なレビュー

中華イヤホンaudbos P4とSONY製のリケーブル用ケーブルMUC-M12NB1を購入したのでまとめてレビュー。


今はポータブルリスニング環境に
DAP:SONY Walkman NW-ZX300
ケーブル:onso 03 iect_03_bl4m
イヤホン:Etymotic Reserch ER-4S
と言う環境で聞いている。この組み合わせはお気に入りで、特にER-4SのおかげでまるでDAPから脳まで電気回路で直結されたかのようなダイレクト感のあるサウンドを大いに楽しんでいるのだけど、そろそろ気分転換になるようなサブセットが欲しくなってきた。まあDAPまで新しく買う必要はないので、新しいイヤホンとケーブルを買おうということになる。
以前、Shure SE425を持っていたのだけど、いまいち装着感が合わず音が好みにならなかったので手放してしまっていたので、有名どころの製品でどうにかするとしたら耳型を取ってカスタムIEMするしかないかなあ、あるいはカスタムイヤーチップを作るかなあ、などと思っていたら、中華イヤホンなら1万円前後でも結構な多ドライバタイプの面白い製品を購入できることを知った。
なら一度その手の製品で試して、それでダメならカスタムイヤーチップに進んでも遠回りにはならないかと思い、購入検討することにした。

ちょうどamazonのサイバーマンデーセール直前だったので、セールになりそうな商品を目安に見繕っていたのだが、中華イヤホンは玉石混交過ぎて本当によくわからない。完全に人柱覚悟だなあと言う感じになってしまった。いろいろ見ていて、どうせならシェルが青い色の物がいいかなあなどと思ってみていたら、audbos P4と言う製品が目に留まった。見た目も結構美しいしいい感じだったので、これにでもしようかとネットを漁っていたらamazonに対抗してaliexpressがセールをやっていて、そっちなら1万弱ぐらいでaudbos P4が購入できるのに気付き、購入してみることにした。
なお、購入後にもう少し調べてみると、audbosと言うブランドは2018年中ごろにTENHZと言うブランド名に変更しており、後継品としてTENHZ P4 Proと言う製品を出しているようだ。後継品の方が音質改良が進んでいるようだが、個人的にデザインがaudbos P4の方が好みだったので、まあこっちでいいかという感じ。

と購入したaudbos P4だが、中国から日本に届くのにやたら時間がかかってしまい、相当な待ちぼうけを食らってしまった。年末で物流繁忙なのもあるのかもしれないが、12/07に注文して12/28に到着、と20日以上待つというのはかなりじれったかった。これだけ待たされるなら、amazonで国内発送の商品で見繕っておいた方が無難なのかなあ、などと思ってしまった。

まあ、そんなこんなで年末押し迫るころになってやっとこさ届いたaudbos P4。これが届く前にリケーブルのmmcx端子を頻繁にいじるのも面倒だったし、ケーブルの特性を知るのも面白いかと思って、SONYのMUC-M12NB1も揃えておいたので、併せて感想を。

まず、MUC-M12NB1について。上記の通りaudbos P4が届くのに相当な時間がかかったこともあり、しばらくの間実験的にER-4SMUC-M12NB1を装着して音質の違いなどを比較していた。
この場合、純粋にiect_03_bl4mとのリケーブル違いの音質を比較することになるが、確かに音質に違いはある。僕の場合、ER-4S+iect_03_bl4mを結構長いこと聞いていたので、ER-4S+MUC-M12NB1に切り替えた時は音の違いと言うよりは若干の違和感のようなものを感じた。しばらく聞いてみると、違和感の原因は2-10kHzぐらいの中高音の響きであるっぽい印象だった。多分、ER-4S+MUC-M12NB1の方が中高音が若干強く出て響く感じに聞こえるようだ。
でも多分、この違和感は半月も使っていれば耳の側がエージングされて分からなくなってしまうだろう。また、どっちが良い音だという比較もしづらいかなあと言う印象だった。個人的には音質の問題ではなく、下記の理由でER-4S+iect_03_bl4mの方を今後も使っていく予定だ。
その理由とは、音質よりもケーブルの取り回しの違いの方が気になったからだ。iect_03_bl4mは比較的軽量なケーブルでしなやかなので、分岐部分も含めてかさばらない。一方で、MUC-M12NB1はナイロン布のようなもので被覆している分も含めてケーブルが太く重く、分岐部分やmmcx端子部分含め全体的に大きくかさばるからだ。ER-4Sは高級イヤホンとしては相当に小柄な部類なので、その小柄さをスポイルせずに気軽に持ち運ぶにはiect_03_bl4mの方が都合がいい。
また装着時も、MUC-M12NB1の方が若干重いので耳に負担がかかる。本来、MUC-M12NB1はShure掛けして耳の裏に荷重をかけるスタイルで運用すべきなケーブルで、直接耳からはやしてケーブルを垂れ下げられるER-4Sでは使い勝手が落ちるのだ。


MUC-M12NB1iect_03_bl4mの比較。ぱっと見は大差ないように見えるかもしれないが、iect_03_bl4mの方はきし麺状のケーブルなので見た目に比べてかさばり感はずっと少ない。


根元の4.4mm5極バランスプラグはMUC-M12NB1の方が若干コンパクトなぐらいなのだが、


mmcx端子はMUC-M12NB1の方が若干大きく、


途中分岐部分に至ってはMUC-M12NB1は露骨に大きくて取り回しが悪い。

次に、audbos P4について。まず、これを納得できるように聞けるようにするには、耳掛けのためのイヤーフックとカナル装着のためのイヤーチップの相性を見極める必要がある。

順に書いていくと、まずイヤーフックについて。僕がER-4Sを愛用しているのはShure掛けをいまいち得意にしていないこともあるので、少しでもマシに耳掛けするには耳の周りをメガネのツルのようにイヤホンケーブルを這わせる補助器具としてイヤーフックが必要になった。世の中にはmmcx端子近くに金属線を埋め込んでイヤーフック状に曲げられるケーブルも売っているが、残念ながらMUC-M12NB1は(iect_03_bl4mも)そういう金属線は入っていないので、代用品を探すことになる。まあ、あまり悩まなくてもamazonなどで普通に売っている。

最初は、比較的小柄なイヤーフックの方が持ち運びに邪魔にならないだろうと思い、finalの製品を購入してみたが、これは僕にはイマイチだった。小さすぎて耳の周りをうまく覆いきれないし、細身すぎてケーブルから外れやすい印象だった。小柄な人の小柄な耳に装着するのなら相性はいいのかもしれない。

そこで買いなおしたのが住本製作所 SMEH70BKという商品。こちらの方がだいぶ大柄でケーブルも外れにくく、僕にとっては良かった。その代わり、だいぶかさばるのが欠点ではある。いずれにせよ、こういうはめ込みタイプのイヤーフックはどうしても簡単に外れやすい印象だ。外れないようにテープで貼っちゃうのはさすがにかっこ悪いので、なんらかの対策を考えたいところだ。


二つのイヤーピース。左がfinal FI-EHABL、右が住本製作所 SMEH70BK。メガネをかける人などは小さい方がツルと干渉しなくていいのかもしれない。住本製作所 SMEH70BKの方が若干固定がしっかりしているもののどちらも外れやすいのは同じ。

次に、イヤーピースについて。とりあえず、以下の商品を購入してみた。

さらに、JVC EP-FX9はサイズが5種類、SpinFit CP240もサイズが3種類別売りなので、自分の耳にあうイヤーピースを探すのはホントに果てしない作業になる。JVC EP-FX9の方はお試し用に5種類1ペアずつのセットがあってもいいと思うのだが…。
これらに加え、audbos P4に付属のシリコンイヤピース、低反発チップイヤピースがある(これらもサイズが3種類)ので、自分の耳に合うものを探すのは果てしない。
個人的には、低反発タイプがいいのは良く知っているが耐久性が全くないことも知っているので、常用にはできればシリコン製で済ませたい。シリコン製でも硬かったり柔らかかったりで多少違いがあるのだろうが、できれば2段フランジになっているSpinFit CP240が合えば一番いいかなと言う感じだった。
で、今のところの結論としてはJVC EP-FX9(ML)SpinFit CP240(L)が良いかなと言う印象。大きめのイヤピースの方が僕の耳には相性がいいようだ。この辺のだときっちり装着した後にイヤホンを外そうとすると耳道が引っ張られるというか負圧になるのが分かるので、しっかり装着できていると思う。ただ、SpinFit CP240(L)は長時間(2時間以上)装着していると耳道が痛くなってくる(多分二段フリンジの小さい方の端が耳道にかすって当たっている)ので、なかなか悩ましいところだ。

といろいろやってきて、いよいよaudbos P4の感想。
最初に聞いたときは、まだイヤピースの試行錯誤をしていたこともあって意外に音が軽い感じだった。ER-4Sが耳まで直結している感じがあるのに対して、audbos P4は耳との間に視聴している空間があるような響き。悪く言えばちょっと籠っているようにも感じる。その後試行錯誤してみて、空間があるように感じるのはイヤピースの装着が悪いというのがだんだんわかってきて装着感の良いイヤピースを選ぶように追い込んでだいぶ改善したのだが、最後までaudbos P4は耳に張り付かずに空間が広がっているような感じに聞こえる。これは多分、装着の問題じゃなくてそういうチューニングになるのだろうなあと思った。
音質の傾向としては、多分フラットなのだろう。そもそもER-4Sが低音がかなり少なめのイヤホンなので、それに比べたらaudbos P4はだいぶ低音はある。それでも、低音豊かなイヤホンに比べたらだいぶあっさりめの音なんじゃないかと思う。中高音の伸びはそこそこ良い。充分に元気な音を出しているのだろうと思うが、僕の耳への装着だとどうしても籠り気味であるように感じるせいもあるのか、もう少し元気さと言うかクリアさがあってもいいかなと言う感じだった。
全体としてはおしゃれなイヤホンで、音質的にはキャラクタの違いをしっかり感じることができたのでこれでいいかなと言う感じ。多分、音圧ベッタリなアニソンなんかを聞くよりも、Jazzなんかの方が相性はいいのだろうなあ。と言う感じだった。


とりあえず出来上がった2組のセット。

あと特筆すべきことだが、2組のイヤホンでは抵抗値が全然違うらしく、音量の取れ方が全然違うER-4Sは普段はハイゲインで75-90ぐらい(ローゲインだと100を超える)で使っているが、audbos P4だとローゲインの50-65(ハイゲインなら40-45)もあれば十分になる。しばしばER-4Sは音量の取れない鳴らしにくいイヤホンだといわれているのがあらためて認識できた感じ。また、大音量にしていくとER-4Sはどんどん音が強くなっていって耳を悪くする領域まで持っていけるが、audbos P4の方はある一定以上は音を大きくしても音が壊れるというか割れたような感じになって音量増加にならない。この辺の特性の違いも面白かった。