COSINA Voigtlander COLOR-SKOPAR vintage line 21mm F3.5 Aspherical VM 簡単なレビュー(富士Xマウント)

COSINA Voigtlander COLOR-SKOPAR vintage line 21mm F3.5 Aspherical VMを買ったので簡単にレビュー。
なお、使用はフルサイズマウントではなくFuji Xマウント(Fujifilm X-T2)なのでAPS-Cサイズでの使用。

もうそろそろ発売になるが、COSINA Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 X-mountが発売になるので、それに合わせて手元のレンズラインナップを再構築中。
将来的には、XF10-24/XC16-50/XC50-230/XF70-300/XF2XTCと純正レンズを買いそろえて、NOKTON35F1.2X/COLOR-HELIAR75F2.5Lとそろえようと思っている。
で、そんなことを妄想しながらレンズをいろいろ見ていたら、vintage lineの21mmが欲しくなってしまった。換算32.5mmなので、あまり得意な画角ではないのだが(僕は換算28~35mm画角はあまり好きでない、PENTAX FA31mmはAPS-Cで使うなら最高に使いやすいのだが)、このレンズは発表になったときもめっちゃかっこいいと思っていて、ぜひ欲しいと思っていたのだ。
で、他の中華レンズをほとんど処分したのに合わせて思い切って買ってしまった。

ついでに、マウントアダプタはVoightLander VM-X Close Focus Adapterを購入した。

富士純正のMマウントアダプターも持っているのだが、別に純正だからと言うほどに使い勝手が良いわけでもない(焦点距離変更用のボタンとかついているが、シェーディング補正とかは使うこともないし)し、ならばMマウントレンズでだいたいの場合に泣き所となる近接性能を補うマクロフォーカシング機能がついている方が魅力的に覚えたからだ。

で、装着した感じはこんな感じ。


VM-X Close Focus Adapterも合わせて、シルバーと黒の縞々が繰り返しながら先端の方に向かって先細りするデザインになった。写真にするとなかなかかっこいいのだがぱっと見は先細りで弱弱しく見えるので、フードを追加してみた。


フードはバヨネットで装着できる純正もあるのだが、あまりかっこよさそうに見えなかったのでamazonでよく売ってる穴あきタイプの金属フード。このレンズの場合はフィルター39mm径で。このタイプの穴あき金属フードは広角用の薄型と標準用の厚み普通型が売っているけど、まあ広角レンズなので広角用の薄型が無難だと思う。

デザイン的にはこのフード付きの方が好き。バッグの中にしまうのには若干出っ張りが増えるが、取り出すときにレンズとフードの間の段差のところをがっと握って取り出せるので楽かもしれない。飽きたらフード外すかも。

使用感としては、ピントリング、絞りリングはやや軽め。小型のレンズなのでこんなもんか、と言う軽さ。絞りリングにクリック感があるのは気持ちいい。最近は動画用だったり手抜き工作だったりで絞りリングがクリック感のないタイプが(特に中華では)多いけど、やっぱり絞りはクリックがある方が写真レンズらしくて好きだな。

と言うところで、描写感や使い勝手のレビュー。

とりあえずラーメンでテーブルフォト。これでVM-X Close Focus Adapterを使わない最短撮影距離。50cmまで寄れるのだが、より感としてはもう一つ寄りたい感じだ。


VM-X Close Focus Adapter併用でまあまあな撮影距離に。実際にはもっと寄れるが、そんなに寄っても仕方ない感じ。
F3.5のレンズなのもあり開放からパキパキによく写る。レンズの味とか考える要素なし。ここのところ、こういう写真は35mm(換算50mm)でばかり撮っていたので、イマイチ感覚がつかめない。

次は遠景のサンプル。

開放F3.5。

F5.6。

F8。

F16。
全部ピントは無限遠固定。左下の草あたりを等倍表示して比較するのが手っ取り早いと思うけど、絞ろうが描写はほとんど変わらない。APS-Cでは周辺までパッキパキ。あえて言うなら開放F3.5はAPS-Cで使っても若干の周辺減光がある
購入前、このレンズに関するレビューがネットにあまり転がってなくてなんで不人気なんだろうなあと思ったが、自分で買ってみて分かったがこのレンズはデザインはかっこいいものの写りが完璧すぎてレンズの味とかなにもないので語るところがないのだなあ、と思った。周辺減光を気にしなければ常に開放で使って問題ないかなあと(広角だから被写界深度深いしね)。
21mmの開放F3.5で、許容錯乱円をAPS-Cなので0.02mmで計算すると過焦点距離6.3mで、ピント位置を6mぐらいに設定しておけば3m~無限遠がピント範囲になるので、この設定でピント合わせのことは忘れてスナップするのもいいかもしれない。


撮影日は寒冷前線の雨が抜けた後のピーカンの晴れ(大気中のチリも落ちたのでピッカピカだった)だったのだけど、逆光で暗部はストンと落ちた。このレンズのコントラストはしっかりしてる。曇りぐらいの平べったいコンディションの光の方が扱いやすいかもね。あまりしっかりテストしていないけど、逆光に伴うフレアやゴーストも心配する必要はないだろうなあ。


改めて近接のサンプル。稲穂でテスト。最短撮影距離50cmでこんな感じ。


VM-X Close Focus Adapter併用でこんな感じ。レンズ前1cm(最短撮影距離10cm未満?)とかのレベルなので、まったく実用ではない。レンズの影が被写体に落ちちゃう感じ。アダプタ併用すると近接の心配はいらないですよ、程度の話かな。


当たり前だけど歪曲収差はよく抑えられている。

Comment

  1. pochi より:

    こんにちは。X-T2の使い勝手ってどんな感じ?
    こちら、今、FUJIFILM X-E4 / XC15-45mmレンズキット シルバー を購入検討中です。
    FUJIFILMって、使ったことないので、ご意見いただけると助かるなと思って。
    用途は普段使い用です。
    デジタルカメラは、開発はやってきたけど、1台を使い込んだ経験なくて、今回X-E4試してみたいと思った次第です。

  2. mai より:

    フジはまあ見た目通りのクラシカルな操作感で単純だから楽だよ。
    フジ全体で見るとファインダーに違いがあってOVFレンジファインダーのX-Proシリーズ、EVFの倍率が高くて見やすいX-T1桁/X-Hシリーズ、その他はEVFのファインダー倍率が控えめで同じ、と言う感じなのでお店で現行品のX-T4とX-E4のファインダー覗き比べだけはしておいた方がいいと思うよ。
    レンズはXC-15-45はパワーズームなのでXC-16-50の方が使い勝手はいいよ。XC15-45のが沈胴になる分コンパクトにはなるけど。
    X-E4はデザインが凄く落ち着いていてかっこいいよね。気軽に使えてよい選択肢だと思う。

    • pochi より:

      アドバイスありがとう。
      X-T4とX-E4のファインダー覗き比べやってみます。
      XC-16-50は、ちょっとデカイな〜。
      X-E4のデザインいいのは、同感です!

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