来月、再来月と東京方面へ一泊二日~二泊三日程度の小旅行に行くので、その時用のFUJIFILM X-T2 用の撮影小物を適当に買いそろえた。
ので備忘も兼ねて簡単に紹介。
友人に会ったり、買い物をしたり、イベントに行ったりする傍らで東京スナップをすることを想定している。まあ、一日に撮影しても最大800枚程度 、今回はフルに撮影日に組んでいるわけではないことを考えると実質は一日400枚程度になるだろう(とはいえ一応800枚を目安に検討)。連射の多い撮影を想定している人はバッテリーとSDカードに関してもっと多めの見積もりが必要になるだろう。
■カメラボディ
今回のボディはFUJIFILM X-T2 。人によってはサブボディを持つ人もいるかもしれないけど、僕は一台だけもてば十分かと思っている。
■レンズ
手持ちの物を2、3本ピックアップ。今回は六本木の東京ミッドタウンにあるフジフイルムスクエアに行って無償レンタルなども試してみたいと考えているので、レンズはなるべく少なめを想定。
■メモリーカード
元々、X-T2用にはSDXC UHS-IIの64GB のカードを購入していた。が、これで撮影できる枚数が約1600枚で、まあ足りるとは思うのだがちょっと心もとなく感じたので、悩んだ挙句、バックアップになら思い切って大容量にしてしまえ、とUHS-Iの256GB を買い足してしまった。
こんな変則的な構成にするのなら、素直に最初からUHS-IIの128GB を一枚買っておけばよかったなあ、と若干後悔。
■バッテリー
バッテリーはもともとNP-W126S を3本構成で使っているので、全部持っていけば問題ない。概ね、1本で300枚ぐらいは撮影できるので3本あれば900枚は確保できる 計算になる。
互換バッテリーもあるが、僕は純正品を買うようにしている。飛行機や撮影会などでひたすらバッテリーが必要なら、予備用に互換品を数本買うと言う選択肢もいいかもしれない。
■バッテリーチャージャー
普段は自宅で純正バッテリーチャージャーを使っているが、純正の付属チャージャーでは一度に一本しか充電できない。他社では純正で一度に2本充電できるチャージャーを用意している会社もあるが、フジフイルムでは残念ながらそう言う製品はないようだ。
日中、最大3本使うことを考えると、1本づつチマチマ交換するのは面倒なので、ここはサードパーティ品で一度に2本充電できる製品を購入することにした。
サードパーティ品は安全性的に積極的には使いたくないのだが、まあ旅行中の一時的利用だし問題ないだろう。X-T2はUSB接続すればボディ内でも充電できるので、最大3本同時に充電もできることになる。
■充電用ケーブル
ケーブルは100均の巻き取り式USBケーブルで済ませる。スマホ用・タブレット用・Walkman用・バッテリーチャージャー用・X-T2本体内充電用で最大5本必要になる。まあ全部同時にやる必要はないとは思うけど。
■USB充電器
上記の説明の通り、最大5口使う可能性があるので5口チャージャーがあると便利なのだが、定番のAnker製品で調べたところAnker PowerPort Speed 5 はちょっと大きめでかさばりそうなので、妥協してAnker PowerPort Speed 4 で済ますことにした。Anker PowerPort 4 と言う製品もあり、そっちのが安いのだがまあ将来的にQC を使う可能性もあるのかなあ…と1ランク上の方を買っておくことにした。
■清掃用品
清掃用品は普段持ち歩いているものと同じ。ブロアー、レンズペン、クリーニングクロスの三点セット。実際には外出先で使うことはあまりない。
僕が使っているブロアーはこれ。僕は黒を買っているが、今見てみると黒以外が捨て値で売ってるので他の色でいいと思う。別にこれに限らなくてもいいけど、携帯用のブロアなので扁平な平べったいタイプ の物の方が便利。小さすぎると風が弱すぎるので多少は大きさがあった方がいい。また、僕の使っている製品は普段は吹き出しノズルの部分を外して反対向きにし、ブロア内に装着することで若干コンパクトにすることができる(非推奨の使い方かもしれない)。のでノズルの部分が取り外しできる製品 の方が携帯性がいい。
レンズペンはかさばらないので一応持っているけどほとんど使わない。レンズ用に考慮されていると言ってもレンズペンの先でレンズ前面をゴシゴシするのは抵抗があるし。どちらかと言うと反対側のブラシで軽くホコリを払う程度。
クリーニングクロスは正直何でもいいと思う。おススメは大小二枚もち。大は上記のようなものや、セーム革など。10cm四方よりは大きめなサイズを選んでおくと扱いやすい。これで清掃はスマホやタブレットの表面などなんでもまかなう。…が、レンズのガラス面だけは共用するとクロスにチリが付着していたりして嫌なので避ける。ガラス面の清掃だけに関しては、スマホやタブレット用の保護フィルムなんかを買うと小さいクリーニングクロスが付属しているので、ああいうのを未開封にしておいて携帯し、使い捨てにする。
■フィルタ
フィルタは気合入れる時は77mm 径のPL/ND8/R72 のセットを持っていくのだけど、かさばるので普段は58mm 径のPL/R72 セット。
なぜかCPLは無駄に高級品、R72は無駄に安物。R72なんて解像度あまり要求しても仕方ないかなあと今回安物を買ってみたのだけど、なにぶん冬場なので草木の緑がなく、赤外写真効果の具合がまだ確かめ出来ていない。ざっくり見るに、このフィルタでND換算で5段分ぐらいの効果があり、Kenko ZetaのR72はND換算で10段分ぐらいあった気がするので、ちょっと効果が薄いかもしれない。
防護フィルタの類は使わない。
■その他、カメラバッグ・カメラストラップなど
省略。
【2018.4.7追記】
実際に使ってみた感想。
二日間の撮影だったのだが、初日は天候が悪かったこともあって撮影枚数100枚ほどとちょっと低調に終わった。ので、バッテリは1本で事足りた。
二日目は寒いものの天候は良かった。また、レッドブル・トロロッソ・ホンダのイベントを見に行ったところ、モトクロスのショーがあり、せっかくなので珍しいからと連射しまくった。撮影枚数は通常のスナップが70枚ほど、イベント中の撮影が150枚ほど。その結果、イベント途中でこの日新しく入れたバッテリがほぼ終わり、予備バッテリに交換した。
と言うことで、二日間総計で300枚を少し超える程度の撮影で、バッテリは1本が空に、2本がだいぶ少なくなったものの足りる、と言う状態で3本体制なら充電器がなくてもギリギリ足りる状態だなあと言う感じだった。
※なお、レッドブル・トロロッソ・ホンダのイベント中はAFでは追い切れずMFで撮っていたので、AFを多用すればもう少しバッテリは必要だったと思う(それでも3本で賄えたとは思うが)
今月終わりにも(今度は3日間の予定で)出かけるので、もう一回出かけた結果の報告を書く予定。
上記のような撮影枚数なので、SDXCカードも64GBのみで事足りた。
また、撮影のため歩いている最中は、ストラップはPeakDesignのLeashが便利だった。普段はネックストラップはカバンにしまう際に邪魔なのでハンドストラップのcuffを使っているのだが、さすがにカメラぶら下げっぱなしで歩き回るのにはネックストラップの方が便利だった。
【2018.4.7追記ここまで】
今使っている富士フィルムのX-T2にはシャッターレリーズにケーブルレリーズ用のねじ切り穴がついていて、いわゆるクラシカルなソフトシャッターレリーズボタン を装着して遊ぶことができる。
ので、いくつか購入して装着感を楽しんでみたのでご紹介。
ケーブルレリーズ用のねじ切り穴はカメラがMFの時代には当たり前のようについていたので、例えばPENTAXならLX用のソフトレリーズボタンが安価に販売されていたが、その後カメラがAFの時代になるにつれレリーズケーブルは電気的な接点の物に置き換わって しまい、見かけなくなってしまっていた(そうは言いつつクラシックカメラブームがあったので結構流通はしていたが)。現在では、NIKONのDfが貴重なねじ切り付きシャッターレリーズなので、それに合わせてNIKONからAR-11 と言う純正のレリーズボタンが出ている。おそらく、カメラーメーカーの純正品で出ているのはこれだけだろう。
残念ながらAR-11 はまだ購入していないのだが、結構ごつそうな印象である。
また、ソフトシャッターレリーズボタンは簡易なねじ切りのため、時々ゆるんで外れてしまい、紛失してしまう ことがある。僕の手持ちで確認する限りでは、ねじ切りがうまくかみ合いそう簡単に外れないものとねじ切りのかみ合わせが悪く結構紛失し易そうなのがあるようであり、これは製品仕様だったり個体差だったりである程度仕方ないところがある。ので、「基本的に外さない」と言うポリシーの場合は、ねじ切りを固定する接着剤を使うことを検討してみてほしい。
僕も多少使ってみたが、結構がっちり固定されるのでお勧めである。青いどろっとした液体で固定され、外そうと思えば外すこともできるのでカメラボディやレリーズボタンの再利用も可能。ただし、相当強力に固定されるので、手で回したぐらいではびくともせずペンチなどでレリーズボタンをグリッと回さないと固着を外せない ので、例えば外出した際にちょっとケーブルレリーズを装着したいからレリーズボタンをはずそう、なんて思った時には多分無理なので、その辺は自分の用途を勘案しながら使うかどうかは決めてほしい。
以下本題。
今回登場するシャッターレリーズボタンたち。
・cam-in ソフトシャッターボタン レリーズボタン 超薄型 / 凸面 (直径9mm) (マットブラック) CAM9006
色々試した末、結局一番無難なこれを普段使用にしている。色が黒なので、収まりがいいと言うかカメラに何の差し色も加えない代わりに無難なのと、凄くレリーズの厚みが薄いので装着の違和感がメチャクチャ少ないところが良い。ただ、カメラのおしゃれ感がゼロなのでもっと目立つ色を装着したいと思う人もいるだろう。また、このボタンのネジきりは素性が良いらしく、前述のネジ止め剤を使わなくてもそう簡単にボタン脱落の心配はないようだ。
装着した図はこんな感じ。「え、これこういうカメラでしょ?」と思うぐらい何の違和感もない。
横から見ると厚みがこんな感じ。他のレリーズボタンの写真と見比べてみればわかるが、めっちゃ薄いですこれ。
・cam-in ソフトシャッターボタン レリーズボタン 超薄型 / 凸面 (直径9mm) (レッド) CAM9004
上記と同じレリーズボタンの色違い。赤となっているが、ほんのり朱色がかっている 。カメラへの差し色を考えるとこっちのが似合うかなあと思ったが、ちょっと賑やかすぎる感じなので僕はあまり使っていない。
この後、F-Fotoの同じく赤いレリーズボタンも紹介するが、こちらのcam-inの方はボタンの表面が凸面、F-Fotoの方はボタンの表面が凹面となっている違いがある。またF-Fotoの方が若干濃いワイン色、ボタンの厚みがある、などの違いがあるので好みで選んで買い分けてほしい。僕の場合、最初は凹面の方が指が吸い付いてレリーズを押しやすいかと思ったが、cam-inの凸面でもレリーズの押し易さはそんなに悪くないと感じた。
装着した図はこんな感じ。結構目立つ差し色になる。カメラって文字の墨入れが白を基調としつつ赤や黄色が入ってることが多いので、ボタンも赤や黄色程度の差し色にしておいた方がガチャガチャ感はまだ少ないかと思う。
横から見た図。これも厚みがほとんどない。
・cam-in ソフトシャッターボタン レリーズボタン 超薄型 / 凸面 (直径9mm) (真鍮色) CAM9008
同じシリーズの色違いをもう一つ。真鍮色なら無難な差し色になるかなあと思って買ってみた。が、X-T2の黒はマットブラック気味で、使い込んで角が削れて真鍮が出てくる、とかではないのであまり相性はよくないかなあと感じた。
装着した図はこんな感じ。僕にはちょっと浮いてるように見えるが、人によっては相性良く見えるのかもしれない。
横から見た図。
・cam-in ソフトシャッターボタン | レリーズボタン 創作型 緑の花 – CAM9116
これはちょっと遊び心で購入してみた。差し色と言うよりは賑やかしレベル。今まで紹介してきたcam-inの物は薄型だったが、これは標準的な厚みなので存在感がだいぶ違う。
装着した図はこんな感じ。凄い賑やかになるかと思ったらそこまでではない。けどまあちょっと普段使いではないですね。
横から見た図。厚みがそこそこある。人によってはこのぐらい厚みがある方がレリーズボタンを押しやすいと感じる人もいるだろう。一方ででっぱりが強くなる分、不意に脱落するリスクが若干増えるのは気をつけたいところ。
・エフフォト F-Foto ソフトレリーズシャッターボタン 各社カメラ対応 凹タイプ (レッド) SB-R
これはamazonでは人気商品なようだ。一番無難なんだと思う。僕も最初はこれを買ってみた。cam-inの赤色のところでも少し触れたが、このレリーズボタンは凹面になっているのでレリーズボタンを押し込む時に指に吸い付く感じがあり、これを気にいる人も結構いるんじゃないかと思う。一方で厚みが結構あるうえに、どうもねじ切りの形がX-T2とは相性が良くないようで結構簡単に脱落して紛失のリスクがある。のでこれをメインに使う人はネジ止め剤を併用することをお勧めしたい。
装着した図。どうもカメラ側の発色がうまくいかなかったが、このレリーズボタンは赤と言っても若干ワインレッド気味の深い赤味。
横から見た図。厚みがあるうえにネジの差込が甘いように見えるが、これ以上ねじ込みは入らない。のでちょっと浮き上がっているかのような印象を受ける。
・エフフォト F-Foto ソフトレリーズシャッターボタン 各社カメラ対応 凹タイプ (シルバー) SB-S
上記のF-FOTOのシルバータイプ。個人的には存在感が中途半端かなあと感じた。シルバーボディのカメラに装着すると相性がいいのかもしれない。
装着した図。存在を主張しているようなしていないような感じがある。赤だと主張が強すぎでこちらの方が似合うと感じる人もいると思う。
横から見た図。このレリーズボタンも使うのならネジ止め剤をお勧めする。
・蔵セレクション KOMA-100 MD [チタン製レリーズボタン 小丸 マットシルバー]
これはやたら高い。チタン製だし一生モノになるかなあと思って購入したのだが、失敗だった。単純に直径が大きすぎで、不恰好だ。このレリーズボタンはシャッター巻き上げ軸とシャッターレリーズが同軸にあるような古いカメラだと似合うのかもしれない。サイズ感が分からず購入してしまうのはネットショッピングの欠点。
装着した図。明らかにフロントヘビーって言うかデカすぎ。質感はいいだけにもったいない。二回りぐらい小さいデザインで作ってくれないかなあ。製品名に「小丸」って入ってるのにちっとも小さくない。
横から見た図。実はねじ切りの相性もさっぱりよくない。凄い浮き上がっていて違和感が凄い。
・名称不明 緑七宝仕上げ風シャッターレリーズボタン
これはもう15年以上前にマップカメラ店頭で購入したもの。なぜ緑なのかと言うと、PENTAX MXにFA Limitedレンズを装着して愛用していて、FA Limitedについている緑七宝のフィンガーポイントと合わせるためにこの色にしたのだ。これは当時の組み合わせにはよく似合っていた…と言うことで今回久しぶりに持ち出して装着してみた。
装着した図。案外差し色としては悪くないと思う。でもやっぱ装着するのならペンタだよなあ。
横から見た図。cam-inの薄型ほどではないが、かなり薄め。
なお、最後にオマケでこれらのレリーズボタンを裏側から(ねじ切り側を)見るとこんな感じ。
F-Fotoのシルバーはネジ止め剤を使ったことがあるので残っている。これはきちんとピンセットなどで清掃すれば取り除くことができ、F-Fotoのレッドには残っていない。
CURAのチタンレリーズはネジ止めの径が明らかに大きすぎるようにも見える。
使い始めて半年ほどが経ち、X-T2のカスタムしている設定もだいぶ煮詰まってきているので、備忘も兼ねて紹介。
僕の場合、スナップフォト中心、絞り優先オートが基本、MFも多用 、と言ったスタイルなので、例えば動きもの中心でAFの細かい設定を煮詰める、などと言った人とは指向が違うと思う。ストロボは基本使わないのでその辺の設定も放置。
全設定を書くのは面倒なので、これは変えておいた方がいい、と思うところをメインに抜粋。
画質設定(I.Q.)
画質モード はFine+RAW、RAW記録方式 はロスレス圧縮。
これで64GBのSDXCカードで概ね1600枚撮れる らしい。経験的にはスナップ用途で一日中歩き回ってシャッターを切るような使い方で、一日で最大800枚程度 までシャッターを切ることがある。ので2-3日の軽旅行には64GBのカードが一枚あれば事は足りる計算になる(予備の電池の手当の方が問題)。
フィルムシュミレーション はVelviaを基本にしつつ、人物撮りの時はAstiaやProNegHiあたりも併用。VelviaはDR100で、AstiaなどはDR400などを優先的に使いたい ところ。実際には、フィルムモードを変更する機会はほとんどなく、フィルムモードごと作りこんだカスタム設定を変更している 。
カスタム選択 は普通にフィルムモードごとにベースとなる設定を割り当てている。なお後述するがカスタム選択はFn2ボタン(ボディ前面の一等地のボタン)に割り当ててある。
フォーカス設定(AF/MF)
AFモード はALL。これでAFポイント選択状態時にリアコマンドダイヤルを回転することでAFポイントのサイズからAFモードの変更までシームレスに移行できるので問題ない。
縦/横位置AFモード切替 はOFF。ポートレイト撮影メインの人とかだと縦位置と横位置でAFポイントの設定が別に記憶される方が便利だったりするのだろうか?
AFポイント表示 はON。僕はファインダや背面液晶の表示が割と賑やかな方が好きなので、撮影の補助になるような表示は割と積極的に表示させている。
プリAF はOFF。これをONにしていると電源ONにしたまま持ち歩いているときに常にピント合わせしようとして、レンズによってはジーコジーコうるさい上に電池を消耗する 。
AF補助光 はOFF。ピカピカ光るのは嫌い 。
顔検出/瞳AF設定 はOFF。便利で楽ちんできる機能なのでONにしておきたいところだが、これをONにしておくとフォーカスチェックで拡大表示してピントを確認できる機能が排他的に使えなくなってしまう ため。ある程度人物スナップの機会が多く、この機能を使うことが多い人はどこかのFnボタンに顔検出/瞳AF設定のON/OFFを割り当てておく とよいだろう。
AF+MF はON。MFアシスト はSTD。デジタルスプリットとかフォーカスピーキングとかは言うほど便利には思えない。
測光&フォーカスエリア連動 はOFFだがONにしてもいいのかもしれない。どっちみち、EVFだとファインダ内でプレビュー時に明るいか暗いか分かるので困らない。
被写界深度スケール はピクセル。今更フィルム基準で考える必要もないだろう。
レリーズ優先/フォーカス優先 はAF-SもAF-Cもレリーズ(優先)。別にピントが合いきってないピンぼけ写真になるのは許容するが、シャッターボタンを押した時にシャッターが落ち切らない挙動をするのは嫌い。
撮影設定
ドライブ設定 はFnボタンのどこかに割り当てておいて必要時にワンプッシュで設定変更できる方がいいだろう。僕はAEB(±2/3EVの7枚撮影)とフィルムシュミレーションBKTは多少使うことがある。
シャッター方式 はM+E。たまに超高速シャッターになった時にコンニャクが出ても気にしない。
ブレ防止モード は1。常時補正のが普通に楽だと思う。
感度AUTO設定 はAUTO1に200-3200、AUTO2に200-6400、AUTO3に200-12800と設定してみたが、結局AUTO2を使っていることが多い。低速限界はいずれもAUTOで問題ない。
マウントアダプター設定 はここまで掘らないと変更できないのはかなりまだるっこしい。
マウントアダプタ併用の際は、僕はフジ純正Mマウントアダプタを買ったうえで、Mマウントから各社一眼レフマウントに変換するアダプタを買って二段構え でマウントアダプタをやって、フジ純正Mマウントアダプタにあるボタンを押すことで設定変更できるようにしている。がXマウントのサードパーティレンズの焦点距離入力がめんどくさく、時々設定変更を忘れる。この機能はFnボタンに割り当てできるとワンプッシュで変更出来て楽なのだけど…。
フラッシュ設定
知らない。多分工場出荷設定のまま放置。
動画設定
知らない。多分工場出荷設定のまま放置。
以下はセットアップ項目
基本設定
マイメニュー設定 は今のところ使っていない。どちらかと言うと階層が深くて遠い設定はQボタンで対応したいところ(と言いつつ、あまり変更したことは無いが)
センサークリーニング は電源OFF時に実行にしている。電源ON時に実行だと、起動時にワンテンポ遅くなるような気がするので。
音設定
AF合焦音 はOFF。いらない、そんなもの
操作音量 もOFF。
シャッター音量 は1、シャッター音 も1。この2つは電子シャッターの時のシャッター音を決めるものなのだが、無音だと違和感 があったので、ごく小さくでもチッと音がする方が良かった。
表示設定
EVF明るさ はAUTO、EVF鮮やかさ は0、LCD明るさ は0、LCD鮮やかさ は0。この辺はあまり変えない方が素直な表示でいいかなあと思う。LCD明るさにもAUTOがあっても良かったのにと思う。
撮影画像表示 はOFF。
マニュアル時モニター露出/WB反映 は露出/WB反映。こういう数値が反映されてプレビューで確認できるのがEVFの強みだと思っているから。
モニター撮影効果反映 もON。
フレーミングガイド は方眼9分割。できれば黄金比分割が欲しかったところ。
縦横自動回転再生 はOFF。
距離指標の単位 はm。
2画面モード表示設定 は工場出荷設定のまま(使わないので)。一見便利に思えるが、カメラを覗いている方と画面の表示される位置にズレが出るのが好きじゃない。
画面のカスタマイズは以下のように表示させている。基本的なポリシーとしては、撮影の補助になる表示は積極的にだして、画面内が多少ゴチャついてもかまわない と考えている。ただ、EVFで見た時にEVFの画面内に被ってきてしまう表示はなるべく削って、距離指標のみ画面内に被るが仕方ないものとしている。
・フレーミングガイド(先ほどの説明通り方眼9分割が表示される)
・電子水準器(画面内に被るものではあるが仕方ない)
・AFフレーム(画面内に被るものではあるが仕方ない)
・AF時の距離指標(画面内に被るものではあるが仕方ない)
・MF時の距離指標(画面内に被るものではあるが仕方ない)
・ヒストグラム(これはシャッターボタンを半押しするとどっちみち消えてしまう)
・ライブビューハイライト警告(この手のデジタル強調表示は嫌い)
・撮影モード(絞り/シャッター速度/ISOが表示されていれば必要なわけでもないので、画面内がゴチャついてると感じる場合は表示しなくてもいいかもしれない)
・絞り/シャッター速度/ISO
・情報表示背景(これはどこで何が出てるのかいまいちよく分からない…)
・露出補正表示
・露出補正ゲージ(画面内に被るので表示しない)
・フォーカスモード(画面内に被るので表示しない)
・測光(どうせ常にマルチ測光なので、画面内がゴチャついてると感じる場合は表示しなくてもいいかもしれない)
・シャッター方式(どうせ常にM+Eなので、画面内がゴチャついてると感じる場合は表示しなくてもいいかもしれない)
・フラッシュ(フラッシュを装着しないのでどっちみち何も表示されないが)
・連射モード(画面内がゴチャついてると感じる場合は表示しなくてもいいかもしれない)
・ブレ防止
・ホワイトバランス(どうせAWBの時には何も表示されないが)
・フィルムシュミレーション
・ダイナミックレンジ
・ブーストモード(画面内に被るので表示しない。どっちみち常にブーストON)
・撮影可能枚数
・画像サイズ&画質モード(どうせ常にRAW+Lなので、画面内がゴチャついてると感じる場合は表示しなくてもいいかもしれない)
・動画モード&録画時間(動画なんか撮らないのでどっちみち何も表示されないが)
・マイクレベル(動画なんか撮らないのでどっちみち何も表示されないが。画面内に被るがまあ録画時には仕方ないのだろう)
・バッテリー残量表示
・画面枠(画面内が充分明るい時は枠は表示されないので気になることは無いはず)
操作ボタン・ダイヤル設定
フォーカスレバー設定 はON。
クイックメニュー登録/編集 はいまだ答えにたどり着けない。って言うかあまり変えない。フィルムモードの微調整関連の設定を入れておいてある。
Fn/AE-L/AF-Lボタン設定 は以下の通り。工場出荷設定から大幅に変更している。
・Fn1:ワイヤレス通信(X-T1が確かこのボタンがこの機能だった気がするので。このボタンは撮影中には押しにくいと思うのであまり頻繁に変える機能を割り当てる場所じゃないと思う)
・Fn2:カスタム選択(実質的にはフィルムシュミレーション変更ボタン。個人的には右手人差し指は撮影中はシャッターボタンに集中させたいので、ここは一等地だけど撮影中に押す機能を割り当てる場所じゃないと思う)
・Fn3:フォーカスチェック(実質的にはMFレンズを装着した時のフォーカス拡大機能の割り当て。この機能は工場出荷時にはリアコマンドダイアル押し込みに割り当てられているが、どうもX-T2のリアダイアルは押し込み時にグニュッとした感触がイマイチで押し心地がよくない ので、十字ボタン上のこちらに割り当てている)
・Fn4:ダイナミックレンジ(フィルムシュミレーション内の設定の中で、結局この機能を一番変更することが多いかなとこっちに割り当てた。とは言えあまり使っていない)
・Fn5:ヒストグラム(ファームウェアVer2.10から、このボタンを押すとヒストグラムが3原色のものも表示されるようになった)
・Fn6:ドライブ設定(どこかに割り当てておかないと不便なので)
・AE-L:AE-L
・AF-L:AF-L
・R-DIAL:顔検出/瞳AF設定(どこかに割り当てておかないと不便なので)
各ボタン設定は、Fn1-Fn3は必要頻度が高く場所もここがいいと固定してあるのだが、Fn4-R-DIALはあまり定まっていない。AE-L/AF-Lも別に使っているわけではないので別機能を割り当てたいところだが、割り当て位置の説明が合理的に納得しやすく必要なボタンと言うのがまだ定まっていない感じ。上記以外にはWB、セルフタイマー辺りは割り当てたいところではある。
セレクターボタン設定 はFn。フォーカスエリアはフジがせっかくフォーカスレバーを作ったのだからそっちを使うようにしている。フォーカスレバーもイマイチクリック感に欠け、操作感がよくないけど。
コマンドダイヤル設定 はフロントがSS、リアがF値に設定している。個人的には絞り優先オートを使うことが殆どで、右手人差し指をシャッターレリーズ専用に、右手親指をリアダイアルに、と役目を分けた方が(つまりフロントダイアルの操作はなるべく機会を減らした方が)いいと考えてこの割り当てなのだが、どうもペンタックスの時もフジの時も工場出荷時の割り当てと逆に変更している気がする。工場出荷時の方の設定にもなにか合理的な理由があるのだろうか?
S.S.操作設定 はON(まああまり使わないのだが)。
感度ダイヤル設定(H) は25600。あまり意味はない。
感度ダイヤル設定(L) は100。あまり意味はない。
感度ダイヤル設定(A) はAUTO。
半押しAF はAF-S/AF-CともにON。
半押しAE はAF-S/MF/AF-CともにON。これはぜひONにしておきたい。シャッターボタン半押し時に露出値が定まり 、EVF内に絞り/シャッター速度/ISOが表示される からだ(OFFにしておくと、例えば絞り優先オートだと絞り値しか決定していないので絞り値しか表示されない)。なお、連射を多用する人は連射中の露出値変更に追従させるためにこの設定はOFFにしておく方が良いようだ。
レンズなしレリーズ はON。マウントアダプタ経由のレリーズが多分できなくなるし。
カードなしレリーズ はON。でもどっちでもいい気がする。
フォーカスリング は反時計回り。ペンタを使ってきた経験的には時計回りのがいいのだが、反時計回りの方がEVF内の距離指標の向きとの整合性が良い気がする ので。
AE/AF-LOCK設定 は押下切替。複数のボタンを押しつつの操作はやりにくいので押下切替の方をお勧め。
絞り設定 はオート+マニュアル。
ロック は解除。最初の頃は機能別ロックにしていたが、結局ロックしていることを忘れて『なぜ変更できないの?』と戸惑うことが多かったし、別に解除したせいで誤作動するものもなかった。
消費電力設定
自動電源OFF は2分。電源ボタンを回し忘れていることがあるので、自動電源OFF機能をオフにしておくことは避けたい 。スリープにした場合、シャッターボタン半押し(より若干押しこむぐらい?)をすると復帰する。
パフォーマンス はブースト。バッテリーグリップをつけているわけではないのでEVFが100fpsになるだけだのような気がするが、まあ発展途上のEVFが少しでも快適になる方が好ましいと思う。特に暑い夏場でもオーバーヒートになることもなかったので(若干熱は持ったが)大丈夫だと思う。
保存設定
コマNO. は連番。
処理前画像記録 はON。
ファイル名編集 はと割り当てている。本当はと割り当てたいのだが、フジの英数字にはなぜかアンダーバーがない (ペンタックスにはあった)。なんかXT-20使ってるみたいなのがちょっと残念だが、1万枚を超えたらと割り当てようと思っている。
接続設定
共通設定 :SSID名はFUJIFILM-XT-2としている。固有なランダム英数字はつけてないが正直混線することなんかないと思う…。
スマートフォン送信時3M圧縮 はON。
PC保存設定 はPCにソフトを入れてないので使ってない(ワイヤレス接続はスマホとタブレットのみ)。
アクセスポイント設定 、IPアドレス設定 もカスタムしてあるが個人環境なので割愛。
位置情報設定 は位置情報取得、位置情報表示ともにONにしてある。使わないけど。
その他、Tips。
普段は絞り優先オートで撮影しているので、シャッターダイヤルはA、ISOダイヤルもA、露出補正ダイヤルは0に設定し、絞りリングないしリアダイアルで露出を決定している。
が、サードパーティAマウントレンズやマウントアダプタを利用した際には、ISOダイヤルはA位置はやめてマニュアルに指定した方がいい。と言うのも、絞り値が伝達されないレンズを装着した際には、どうもX-T2のプログラムラインがバグっているようで、ISOをオートにしておくと(低速オートの焦点距離情報がうまく検出できない為と思われる)ISOがオートの範囲内で一番高感度に固定されてしまう症状が出る。結果、低感度&低速シャッター速度でも露出が合うはずなのに、高感度&高速シャッター速度でプログラムラインが決まり、なぜかむりやり電子シャッター最高速でレリーズが切られたりする挙動があったからだ。
数ヶ月前からなのだけど、ストラップをPeak Design (ピークデザイン)にほぼ統一したので、その紹介を兼ねて簡単に記事を。
僕の場合、カメラのストラップはネックストラップが苦手で、ハンドストラップを基本に使っている。以前はアルカスイスタイプのプレートをReally Right Stuff (RRS)から購入して、そこにCamdapter のハンドストラップを装着していたのだが、現在のFUJIFILM X-T2 にはアルカプレーとやらCamdapter のストラップやらはゴッテリしすぎだし、重すぎだし、と言うことでさらに昔に買ったArtisan&Artist のハンドストラップを装着していた。
が、少し前にPeak Design がストラップetcをマイナーチェンジして、アンカーが細身のケーブル になり、X-T2のような三角環取り付けタイプのストラップ金具にも三角環を経由せず直接装着できるようになったので、そっちに変更することにした。この方が、何かあった時にストラップをネックタイプへ変更するのも楽だし。
と言うことで、以下の物を購入した。
Cuff はハンドストラップ 、Leash は一番細身のタイプのネックストラップ になる。なお、もともとSlide Light と言う中太のストラップ も持ってはいたが、これは第二世代。昨年の後半にリリースされた第三世代とは多分微妙にスペックが違う(互換性はある)。
基本的には、今Peak Design の商品を買う場合は商品の型番を見て、最後に3がついている第三世代の物を購入した方が良い 。Cuff ならCF-AS-3 だし、Leash ならL-AS-3 だし、Anchor Links (カメラに装着するアンカー4本と他社製ストラップを装着できるリンクス2個のセット商品)ならAL-3 になる。間違ってもAL-2 などを買わないこと。
※なお、Peak Design のネックストラップは、一番厚みのあるSlide 、やや細身のSlide Light 、細身のLeash とある。Leash のみストラップの伸縮の機構がちょっと違うが、使い勝手でそれほど大きな差はないと思う。
基本は、カメラ側にアンカーと呼ばれる黒いひも状の部品を取り付けた後、アンカーの反対端にあるプラスチックリングをストラップに取り付ける。
これがアンカー。Peak Desgin の三代目のマイナーチェンジはこの紐の太さが変わったことが大きな変化で、二代目までのアンカーだとストラップ基部に直接このようにアンカーを装着するのが困難で、三角環を経由して装着する必要があった。
これがアンカーにカフを装着した写真。Cuff は輪っかの中に手首を通して使用する。ただの輪っかではなくて、6の字状になっていて手首に通す輪っかの部分は伸縮できる。が調整できてもあまり便利でもないので、Cuff の紐をめいっぱい引っ張るとCuff のストラップ取り付け基部の段差が引っ掛かって基本的に輪っかの調整ができないように固定される(説明が分かりにくいか)。
Leash はこんな感じ。右肩のアンカーと、そこにアダプターを介してのアンカーとで装着するスタイルにしている(左肩は使用しない)。
で、せっかくなのでこの底面に付けるアダプターについて少し追求してみた。Leash に付属で付いてくるアダプターは小柄で軽くていいのだが、装着に六角レンチが必要になる。その六角レンチを持ち歩くのが邪魔なので、レンチなしで装着できる方法を少し考えてみた。
まず最初につけてみたのが、旧型キャプチャー に付属していたネジ(単品としてPDS-2 と言う名称で売ってもいた)。これは手回しで装着できる…のだが
これはもともと厚みのあるプレートを挟み込むことを想定して作られているので、こんな風にカメラ底面との間に隙間ができてしまって具合がよくない。
次にやってみたのが、C-Loop 回転ストラップマウント を使ってみると言う方法。
これはこれで悪くないのだが、ちょっとかさばるかなあと…。かつ、ここに自由度があってグルグル回転するのは、僕の場合あまり具合よく感じなかった。
そこで、次に中華パチモンのキャプチャーのネジを使ってみることにした。なお、プレートに関しては薄く軽い方がいいのでキャプチャーv3のマウントに差し替えるのだが
これは微妙に干渉してしまって装着できなかった。まあプレートの方をキャプチャーの旧型やパチモンにしておけばいいのだが、ちょっと納得いかなかった。
そこで、次に単品のネジを買ってみた。
これはプレートに干渉することもなく装着できて、これでいいか!となったが
これは残念ながらネジの深さがありすぎて、プレートが固定されず空転 してしまった。
さらに諦めきれずに
最期にこれを装着してみたらうまくいった。
ギリギリ干渉せずに装着もでき、プレートの空転もしない。ネジ頭の厚みでプレートをキャプチャーに装着する際にもギリギリ干渉しなかった。
ので僕はこのセットを使うことにしている。
いろいろ無駄にネジ変遷してしまった。
なお、
こんな風にネジの手回しリング部分にアンカーを装着するのはやめた方がいいだろう。どう見ても強度が足りてない。
おまけ。
アンカーは何もカメラ用品限定ではなく、いろいろ使える。スマホのストラップ代わりにしても良い。僕の場合、Walkman NW-ZX300にも装着している。普段はリングストラップ代わりに使って、必要なときにはカメラバッグ側にリンクスが装着してあるのでそこに装着して落下防止にしている。
随時更新。
X-T1/X-T2用に購入した望遠レンズのレビューエントリ。焦点距離的には100mm~(換算150mm~) のレンズで検討したもの、購入したものをメモ。
超広角・広角域(焦点距離的には~23mm(換算34.5mm) までの)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(3) 超広角・広角レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
標準域(焦点距離的には24mm~45mm(換算36mm~67.5mm) まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(4) 標準レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
中望遠域(焦点距離的には46mm~100mm(換算69mm~150mm) まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(5) 中望遠レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
特殊効果レンズのレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(7) 特殊効果レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
以下、とりあえずさっくり調べたレンズ一覧。例のごとく、一眼レフ用レンズは数が多いので除外、L/Mマウントレンズは1990年代以降の新しめのレンズ(ライカ純正を除く)を掲載。
調べた結果、135mm画角のレンズは多少あるかと思ったが、比較的最近に発売されたレンズにはほぼなかった。本当に古い、レンジファインダー全盛のころの(50年以上前の)レンズならありそうだが、さすがに調査も面倒なので省略してある。
最近受注生産で発売されたSPEEDMASTER135mmは…フジはGXマウント(中判用)でラインナップしていてXマウントではなかった。
XC 50-230mm F4.5-6.7 OIS II
2017年9月購入。
結局のところ、望遠側はフジ純正からどれを選ぶか になってしまうんじゃないか?と思う。昨今噂のある、ボディ内手振れ補正がフジのカメラボディにも搭載されれば選択肢はだいぶ広がるだろうが、現状では適当な(一眼レフ用等の)望遠レンズを装着しても手振れが酷くて歩留まりがかなり下がってしまうのでは?と思うからだ。
その純正の中でも、とりあえず大三元クラスの明るい望遠ズームか、トリやヒコーキがメイン被写体になるであろう超望遠ズームか、と言う選択肢は明確に定まり、あとは通常の望遠レンズであるXF55-200 にするか、廉価版なXC50-230 にするか、程度の選択肢しかない。僕は少し悩んだが、軽いXC50-230 にすることにした。将来的にはXF100-400 も買って望遠二台体制を目指してもいいかなあと考えての事だ。一本で済ますのならXF55-200 の方がいいんじゃないか?と思う(後述するが、特にXC50-230 は動体に向かない のでXCだけで完結させるのはちょっと厳しそうでもある)。
そんなレンズだが、軽く使ってみた印象としては
・レンズは言うほど安っぽくはない 。90年代のダブルズームセット付属の商品とかのがよほど安っぽかった。
・絞り操作がボディ側のダイヤルになってしまうのは、やはり若干違和感。XF55-200 の方がその辺の違和感なく、使いやすいだろうがまあ妥協。
・望遠端がF6.7と暗いが、EVFで覗いている以上、レンズの暗さと言うのは存外に意識されない 。一応OISがついているので若干の手振れ限界引き下げもできるし。
・ズームリングの操作は若干重いが、途中でトルクが変わるようなこともないので合格レベル。
・AFが遅い 。広角端の50mm付近ではまあ不満ない速度でピントが合うが、望遠端の230mm付近ではヨッコラショ、と言う感じでのんびりフォーカスが合う。正直動体には使えないと思うレベル(僕は動体撮影なんてほぼやらないので構わないが)
・AF駆動音は存外小さい。シャッター音の方が賑やかなぐらいにはAF駆動音は静粛なので、別にLMレンズじゃなくても我慢できるレベル。
・描写はカリカリではないが、これだけ解像してれば充分じゃね?レベル。広角端であまり寄れないのは若干不満 だが、望遠端でだいぶ撮影倍率が稼げるので我慢できるレベル。
と言った感じ。とにかく最大の欠点は望遠端でAFが遅い、である。それをあまり気にしなければ、軽いしちょっとしたお出かけの時にバッグの中に入れておける良いレンズ。もう少しコンパクトなら言うこと無しではあるが。
以下作例。
広角端遠景の描写。焦点距離50mm、絞りF8。
アニメ「あの夏で待ってる 」で有名な「あの浅間山」ポジションから撮影した(本来は夏場に撮影するものだが)。これだけ解像してれば充分だと思う。これ以上解像させようとすると、フジの場合ポップコーンノイズが発生しそうだし。
同じく望遠端遠景の描写。焦点距離230mm、絞りF6.7。
開放でこんなもん描写すれば充分じゃないか?って感じ。浅間山山頂付近の噴石と思われる石も何となく確認できるし、これ以上の解像を求めるのならそもそもカメラ自体をGFXとかD850とかにした方がいいんじゃないか状態。
周辺減光がほんの少しあるが、F8に絞れば気にならなくなる。
今度は近接テスト。焦点距離50mm、絞り開放。
いつもの通りモミジで近接撮影テストしたが、広角端ではここまでしか寄れない。大いに不満あるレベル。また、背景の玉ボケを見る限りレモン状の口径食は相当強く出るようである。まあボケを期待するレンズではないのでそっちは問題ない。
同じく近接撮影、焦点距離230mm、絞り開放。
望遠端で寄る分には結構撮影倍率を稼げる。このぐらい撮影倍率あれば不満はないだろう。描写は若干甘いが、手振れの影響が若干入っていると思う。
ボケの輪郭に変な色付きなどはないようだ。
逆光テスト? 焦点距離230mm、絞り開放
クモの巣を見つけたので逆光の中で描写させるとどうなるかなあと思ってやってみたけど、朝露がついてる時間帯とかではなかったので、大した写真にならなかった。むしろ、僕のX-T2のマウント内側の遮光部分に若干焼け焦げが発生してしまったのだが、原因はこの写真を撮ったせいだと思う…(サードパーティの古レンズとかもいろいろ使っているのでそっちが遮光焦げの原因の可能性ももちろんあるが)。OVFじゃないから太陽覗いても大丈夫だぜ!とかはあまりやらない方がいいらしい。
望遠端、絞り開放
このレンズを手に入れたのがちょうど秋口だったので、暇なときはしょっちゅうトンボを撮影して遊んでいた。がトンボの顔になかなかピントが来なくて、どうしても羽根にピントが来てしまう。こんなヘッポコな被写体でも存外に難しいものだなあと思った。まあいくらでも撮影できるので楽しいけど。
ところどころでボケ発生し始めのところで二線ボケの傾向があり、小さなリング状のボケが確認できる。まあそこまで描写を要求するのは酷だろう。
広角端、絞り開放
北陸新幹線、多分あさま。この時は連射を試そうと思って、この後遠ざかっていく新幹線に望遠端に変えて連射したらカメラがフリーズした…。連射でフリーズする現象にはその後カメラのファームウエア更新で対策がなされたようだが、ちょっと驚いた。