FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(7) 特殊効果レンズレビュー

随時更新。
X-T1/X-T2用に購入した特殊効果(特殊ボケ・解像しない・マウントフィルターレンズ・フィッシュアイ)レンズや、そのほかエクステンションチューブなどのメモ。

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とりあえず使えそうなレンズ一覧は調査中。

Pixco CCTV 25mm f/1.4

2017年9月購入。

Cマウントのレンズ。Cマウントのレンズは高確率でFUJIFILM-XマウントSONY-Eマウントには実用にならないと思っていて支障はない。基本はPENTAX-QマウントNIKON-1マウント、せいぜいmicro4/3マウントで使う程度しか写野がないからだ。Xマウントには変換アダプタが存在しているので一応装着は出来るものの、盛大に周辺がケラれる。まあそのケラレを前提で遊ぶためのレンズだ。高価なレンズで遊ぶのは勇気がいるけど、このレンズならマウントアダプタが付属して3000円程度なのでそんなに悩まずとも済むし。

で、使ってみた感想は
・見た目も操作感も超安っぽい。基本は産業用とかに使うレンズだと思うので、まあそこそこがっちりと強度はあるかと思うが、安っぽいのは事実。
ピントリング・絞りリングは固め。基本は固定焦点っぽく、あまり頻繁に変更することを想定していないのだろうなあと言う感じの硬さ。絞りリングが前側で妙に太く、ピントリングが根元側で妙に手前側過ぎるので、ピント合わせをしているつもりが絞りリングをグルグルしているだけだった、と言うことがしばしば。
盛大にケラれる。開放側はケラレの境界線が若干あいまいで、その分撮像範囲が広いように感じられなくもない。絞り込むとケラレの境界がしっかりと見えてしまうので、ただのケラれた状態の写真になり、使い道がほとんどない。開放側で、トンネル効果だと言い張る方が無難
・解像はこんなしょぼしょぼレンズのわりに中心はそれなりに解像していると思う。いや、何が写っているか分かるよ、程度のものでカリカリの解像とかはしないのだが、そもそもそんなに解像しても仕方ないレンズなので気にする必要はない。周辺は見事にグルグルボケになる。
・逆光性能はしょぼい、と言うか逆光ですらない、順光状態でもなんか画面全体モヤモヤしているような感じもうけるので、逆光性能とか気にする必要なし。
と言った感じ。
もともと、Helios 44-2にグルグルボケを期待して買ってみたところ、思ったより優等生な写りでした、もっとグルグルな奴が欲しいなと思って買ったところが無きにしもあらずなので、このぐらいの性能で僕は充分。このレンズをクソ玉と思うか癖玉と思うかは個人の感想の意見の相違の範疇だろう。

以下作例。


グルグルボケのコスモス。絞り開放、最近接はもう少し寄ることができる。周辺は全く写っていないのだけど、トンネル効果と言い張る。ボケはグルグルはしているものの、輪郭強調とかはなく存外に素直なので頭の中で思い描くイメージを外すことがなく、扱いやすい方だと思う。
周辺が真っ暗な分、評価測光でも中央は露出オーバー気味になるので、あらかじめ露出は若干マイナスに振っておく方がいい。


僕の撮影スポットの近隣では彼岸花が咲いている場所がどうにも見つからず、半ば諦めかけていたら偶然見つけたので撮影できた。絞り開放、最近接はさらにもうちょっとだけ寄れると思う。ボケがいうほどざわついていないのが分かる。密集して咲いていたので後ろの彼岸花もすぐ近くなわけだけど、意外によくボケている。
周辺まで明るい環境だと、こんな風にトンネル効果ではなく周辺減光&ケラレなんだなあとはっきりばれてしまうので、その辺は構図に工夫が必要。


だいたい遠景 開放F1.4


同じく、F2.8ぐらい


同じく、一番絞ってF8ぐらい? もう少し絞れてそう

絞り別の解像と周辺の写り方の作例。画面中央のビニールハウス辺りでピントの山を取ればよかったが、確か記憶ではその後ろの山(浅間山)でピントを出したような気がするのでF1.4では画面中央でもボケボケになってしまっている。
遠景ではケラレの効果が大きすぎて、絞り開放でもとてもトンネル効果と言い張れない惨状だが、それでも開放付近ではケラレの境界付近の落ち込み方が多少緩やかで、絞り込むとケラレがはっきりと目立つと言うのはわかるかと思う。
このぐらい解像してくれるのなら、ケラレが目立たないだろうmicro4/3辺りならもう少し実用になるかもしれないが、まあそんな中途半端な描写を求めても仕方ないので潔く近接開放写真専用のレンズと思った方がいいと思う。背景もガンガンボケてくれるので、開放で使って全然問題なし、多少絞り込むとしてもせいぜいF2.8ぐらいまでの範囲で使うのが良いかと思う。

PENTACON AV 2.8/80 MADE IN G.D.R.

2017年11月購入。

このレンズは、ヤフオクで購入した。バブルボケで有名な、Meyer Trioplanの派生レンズ。確か、メイヤー社が後にオプティコン社に吸収されて、オプティコン社名義でトリプレットレンズをいくつか発売している。これもそんなレンズで、さらに言えばカメラ用のレンズではなく、プロジェクター用のレンズをM42マウントに移植したものなんだそうだ。
トリオプランバブルボケが見直されて数年前から人気が出ているレンズで、復刻レンズまで登場したのだが、如何せん高い。50mmのトリオプランなら5万円前後で入手できるようだが、100mmのトリオプランだと旧製品で10万弱、復刻品だと10万を軽く超える値付けがされていて、ちょっと手を出しにくい。が僕が入手したこのレンズは1万ちょいの値段なのでかなりリーズナブルな購入だった。さっきも書いたように元プロジェクター用のレンズなので絞りリングは省略されており、F2.8専用のレンズになっているのだがバブルボケを楽しもうと思ったら絞る必要性なんかないわけで、これで充分である。また、焦点距離80mmと言うのも使いやすい。おそらく、焦点距離50mmはm4/3でないと狙いの大きなバブルボケは出ないだろう。100mmならフルサイズでも充分行けると思う。僕の入手したレンズもフルサイズでも余裕のイメージサークルがあるようだがAPS-Cで使っても悪くない感じだ。

バブルボケは、背景にある点光源が写りこんだときに大きく丸く玉ボケになる際に、輪郭がきれいに縁取られ、リング状にも近くなるボケ。基本的に球面収差がオーバーインフに設定されているときに発生し、普通のボケとしては二線ボケの原因にもなるのでどちらかと言うと敬遠される。がトリオプランなどのトリプレットレンズでは顕著すぎてバブルボケはかえって見事で、作画効果にちょうど良くなる。一部の超望遠で使われるミラーレンズ(カタジオプトリック光学系)はレンズ(ミラー)中心を使わないので完全にリング状のボケになるが、それとは若干作画効果が異なる。

以下作例。さっきも書いたようにこのレンズは絞れないので開放作例のみ。


紅葉の風景でバブルボケを出せないか軽くテスト。基本的には、逆光気味の背景で木漏れ日をいれるバブルボケになるのだが、意外と取り込むのは難しかった。
この作例のように前景も背景も赤、ではなく例えば前景は紅葉だけど背景はまだ緑、とかにした方がボケが目立っていい結果になりそうだ(この撮影の時もそう言うポジションを探したがあまり良い場所がなかった)。
また、このレンズの場合、最初にバブルボケありきなので、まず背景のバブルボケの大きさがちょうど狙い通りになるようにピント位置を定め、そのピント位置に前景が来るように調整するような、構図を考える時に逆転の発想をする方がうまくいくような印象だった。
なお、前景のピントはどこにあっているのだかいまいちよく分からないが、そもそもこのレンズ、ソフトフォーカスレンズと言っても差し支えなさそうな解像の甘さなので、その辺は妥協が必要。


銅像でポートレートっぽいものの作例の代用。この銅像は大人の女性よりは若干小さく、小学校高学年の子供ぐらいのサイズか。
見ての通り、ポヤポヤの解像である。ソフトフォーカスレンズと言うにはもう少しフレアがのらないと物足りない中途半端さ。また、背景のボケは当然のことながら二線ボケの影響を受けてガサガサした印象になるので、こういうシチュエーションではあまり使えるレンズではない。


同じく、銅像でバブルボケと両立できないか試してみた作例。実際の人間の顔より小さいであろう銅像でも構図に入りきらない感じなので、ちょっと厳しい感じ(顔が入りきったり、上半身だったりの構図だとバブルボケが小さすぎてインパクトがイマイチになる)。


逆光で一番厳しそうなシチュエーションの作例。画面ギリギリ外に太陽があるシチュエーションが一番フレアがのるが、それでもこの程度なのでマシな方かと思う。そもそも解像がポヤポヤなのでフレアがのって解像がさらに甘くなっても大差がない。


ここからは、このレンズが真価を発揮するイルミネーションの写真。バブルボケはいくらでも出るし、もうイルミネーション撮影で夢中になれること請け合い。やはり、前景に何かオマケを置くのが肝要かと思われるので、撮影スポットによっては前景用になにか小物の被写体を持っていくといいかもしれない。
こうしてみると造花の生地の感じなども一応写っているので、近景なら多少は解像しているのかも。


これは作例と言うか、前ボケの出方のサンプル。球面収差がオーバーインフなので、前ボケは芯のある結構きれいなボケになってるのかと思ったら、なんとも微妙な感じだった。まあイルミネーションじゃなく日中の撮影でなら前ボケを活かすシチュエーションはある…のかもしれない。


これは後ろボケ、バブルボケのサンプル。ボケのサイズが小さめだと、若干の口径食の影響が出るらしく、周辺部のは円形が崩れている。とは言えそれほど目立つレモンボケでもないので、このぐらいのボケサイズでも十分使えると思う。


バブルボケのサンプル、さらに。ボケのサイズが少し大きくなると、口径食の影響が目立たなくなるのが分かる。さらにボケが大きくなるともっと目立たなくなるけど、それは省略。

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