volumio-2.389とvolumio-2.457の簡単な比較

DALI ZENSOR PICO 簡単なレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
でスピーカーを入れ替えるついでに、Raspberry Pi 2のvolumioも若干入れ替えの試行錯誤をしたので備忘記録。

まず、今までは256GBのmicroSDXCにvolumioのOSイメージと音楽ファイルそのものをまとめて置いていたが、その使い方はやめて、volumio OSには以前買っておいた16GBのmicroSDHCを、音楽ファイル用には256GBのmicroSDXCをUSB変換するアダプタで差し込んで使うことにした。



今では16GBは流通在庫で値段が高いっぽいので、32GBでもいいかと思う。このシリーズは赤と青があるので2個使うときに見分けやすくて便利



microSDXCをUSBメモリ相当に変換するアダプタ。

どうしてこのように変えたかというと、今までvolumio-2.389を使っていたのだがWebUIからアップデートを行った(おそらくvolumio-2.457になった)らアップデートが上手くいかず、volumioが全く動かなくなってしまったのだ。こうなるとWindowsPCにmicroSDXCを差してimgファイルを書き込みし直す必要があるのだが、その段階でmicroSDXCに入れてあった音楽ファイルデータは消えてしまう。まあ僕の場合音楽ファイルはNASに大元があるから困らないのだが、またコピーしなおす作業が数時間かかってめんどくさいので、今回からOS領域とデータ領域を分けることにしたのだ。

なお、NASがあるんならvolumioにネットワークドライブでNASを直接読み込めばいいじゃないか、とも思うが僕はそれはやってない。というのも、NASに入っている音楽ファイルの数が多すぎてvolumioに全部マウントすると目的ファイルを探すのが面倒になるし、ファイル数が多すぎるせいかネットワーク越しになるせいか(おそらく両方の影響だが)volumioの挙動が不安定になり、しばしばオーバーヒート由来と思われるハングアップが起きてしまうからだ。

と言うことで、今回環境を変えたついでに、今まで使っていたvolumio2のversion2.389と現時点で最新のvolumio2のversion2.457について簡単に比較もしてみた。結果的には、僕は古い方のversion2.389を当面の間使うことにした。
新しいバージョンの方が見た目も若干よくなっているし日本語もマシになっている気はするのだが、どうやらversion2.4台になった時のAlbum Artの仕様変更が僕には好ましくないからだ。


version2.389ではこのように、Album ArtについてWebからダウンロードしてくる以外にファイル埋め込みのAlbum Artを有効にする機能があった。


一方でversion2.457ではこんなふうに、埋め込みAlbum Art有効にする機能が削除されてしまったようなのだ。楽曲をアルバム単位等でフォルダに置いて、そのフォルダにfolder.jpg等を置くような管理の仕方をしていればどうやら手持ちのAlbum Artも読み込んでくれるようだが、僕のように音楽ファイル自体にAlbum Artを埋め込んでしまっている場合にはこれでは都合が悪い。

まあ、version2.389でも雑多なアルバム名の入ったWalkman転送専用のフォルダに入っているAlbum Artはうまく読んでくれなかったりするのでvolumio2はそういう用途の使い方を想定していないのかもしれないが、正直この辺の挙動はいまいちである。
ということで、仕方なくversion2.389を使い続けることにした。まあ、今回自前のセッティング環境を切り替えたことでテストバージョンのvolumioを入れて試すことも簡単にできるようになったので、今後改めて埋め込みAlbum Artに対応できるようになったらバージョンを上げようかなあと思う。

ついでに、今回のような環境にした場合、そのままではネットワーク越しにRaspberry Pi 2に差してあるUSBメモリ上のファイルを変更したり、削除したり、新しいファイルを送り込んだり、が出来なくなっているので注意。
Raspberry Pi 3B + Volumio 2 で ファイルサーバ|Raspberry Pi|WEB制作|ワークスペース K
この辺を参考に、USBメモリへのアクセス許可をつけておく必要がある。
まず、
http://volumio.local/DEV
等を開いて、WebUI上の設定変更でSSHへのアクセスをENABLEにする。

volumioへSSHで接続する場合、volumio2からはID:volumio、PW:volumioがデフォルトになっているので、これでSSH接続する。

そしたら
volumio@volumio:~$ sudo nano /etc/samba/smb.conf ←smb.confの編集
をする。

[global]
netbios name = Volumio
server string = Volumio Audiophile Music Player
workgroup = ICHI ←変更
dos charset = CP932 ←追加
security = user
map to guest = Bad User
encrypt passwords = yes
wins support = yes
local master = no
preferred master = no
os level = 30

[Internal Storage]
comment = Volumio Internal Music Folder
path = /data/INTERNAL
read only = no
guest ok = yes

[USB]
comment = Volumio Internal Music Folder
path = /mnt/USB
force group = users ←追加
force user = root ←追加
read only = no
guest ok = yes

Ctrl+Oで上書き、Ctrl+Xで編集終了する。

volumio@volumio:~$ sudo /etc/init.d/samba restart
でsmbの再起動をする。これでUSBメモリ上へアクセスできるようになる。

また、version2.389の方はいまいちUSBメモリの認識が甘いみたいで、きちんと差してあっても音楽ファイルを認識しない場合がある。
ネットワーク越しに見るとマウントされているUSBメモリにアクセスできるので、USBメモリ自体を認識できていないわけではないようなのだけど、謎である。USBメモリを差しなおしたり、volumioを何度か再起動すると認識するようになる。

【2018.11.7追記】
version.2.502の感想とそのほかvolumioで設定しておくべきコマンド等。
2018/10/31に最新バージョンとしてversion.2.502が出た。早速入れて使ってみたのだが、印象としては

・相変わらずAlbum Artは埋め込みが使えず、Webダウンロードのみ。volumioはもう埋め込みAlbum Artやらないのだろうか。リリースノートをさっと見た限りでは埋め込みを辞めた理由は書いてなかったと思うが、まあ調べればどこかに理由のドキュメントあるんだろう。英文読むのめんどくさいけど。
・ボリュームのコントロールが今までイマイチで、10段階ごとの変更は効くけど他の段階(5段階とか)に変更しても10段階でしか切り替わらなかった(これはversion2.389version2.457も同じだった)。が、今回からはちゃんと動くようになった。今は5段階おきで変更にしている何故かきれいに5%刻みにならなくて時々4段階しか動かなかったりするけどまあいい。

という感じで、まあ不満もあるが今度はしばらくversion.2.502を使うことにしてみた。

本格しようということで、相変わらず上記に書いたようなSSH接続有効と、USBメモリアクセス権のおまじないを唱える必要はある。
その他追加のおまじないとして、

・タイムゾーンをJSTに変更する。
Volumio でタイムゾーン設定 – Qiita
を参考に、SSHでログインして

sudo dpkg-reconfigure tzdata
→Asia
 →Tokyo
date

・LED消灯
Volumio2の設定方法
を参考にして、SSHでログインして

sudo /opt/vc/bin/tvservice -o ←これはHDMIの停止
sudo nano /boot/config.txt

#↓以下を追加
# Disable the ACT LED.
dtparam=act_led_trigger=none
dtparam=act_led_activelow=off

# Disable the PWR LED.
dtparam=pwr_led_trigger=none
dtparam=pwr_led_activelow=off

【2018.11.7追記ここまで】

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