Volumio再生環境を久しぶりの大更新した

年末~年始にかけて、部屋で音楽を垂れ流している音楽環境を大幅に入れ替えてみた。
既存の環境が
Raspberry Pi 2(volumio)→(USB)→Topping TP30→DALI Zensor PICO
だったのが、
Raspberry Pi 3(volumio)→(USB)→Topping D10→(RCA)→Topping TP60→DALI Zensor PICO
となった。購入過程や悩んだポイントなども含めて備忘。

なお、寝ながら音楽かけっぱなしにもしているのでいろいろランプが点灯しているのは目障り。なので
完全に光を遮光する場合はパーマセルテープを使っている。遮光性が非常に高いうえに、テープの糊があと残りすることがないので非常に便利。
そんなに量を使わないので一本買ってもう10年ぐらい使っているがほとんど劣化はしていない。手元に一つあるとおすすめ。

また、完全に遮光しない場合は減光してくれるシートがおすすめ。
参考:ちょいと便利な「LightDims」 – スタパ齋藤の「スタパブログ」 | ケータイ Watch

もともと買い替えのきっかけになったのは、ラズパイ。昨年の初夏にRaspberry Pi 4が海外先行発売になって、2019年11月終わりぐらいにやっと国内発売になった。
Raspberry Pi 2には若干の力不足を感じてきていたので、Raspberry Pi 4が出たら買い替えようかとずっと思っていたのだけど、実際に発表になってみて世間の評判を見てみたら、「これはパワフルなのはいいけど発熱的に常時起動って感じじゃあないなあ」と言う印象を受けた。
ので、一旦Raspberry Pi 3(ないしRaspberry Pi 3+)を購入してしばらく運用してみようかなあと言うことにしてみた。最初は買い替え需要でヤフオクなんかに安く出てくるかなあと思ったけど、特にあまり出物がなかったのでじゃあいいやとI-O dataが正規販売している製品にした。

ついでにケースは熱を効率的に逃してくれそうな金属製に。

結果的には、Raspberry Pi 3の方がだいぶ動きはキビキビしている印象を受けた。うちの環境ではVolumioで運用しているが、My Musicのソースが4万曲以上もあるアホ環境なので、Raspberry Pi 2ではソースの再スキャン最中にハングアップしてしまうことが時々あったが、Raspberry Pi 3では今のところ軽快に読んでくれている感じだ。これならRaspberry Pi 4はいらなさそう。

そして次に買い替えの検討を始めたのが、その先につないでいる一体型アンプ。今まで使っていたTopping TP30と言うのはとても気楽なアンプで、USB-DAC入力がついていてスピーカー出力ができる(なんならヘッドホンアンプとしても流用できる)ので気楽に完結している良さがあった。音質的にはまあまあ妥協できるレベルで、以前B&Wのトールボーイを繋いでいた時はさすがに駆動力不足でボヘボヘした音を出していたけど、今のDALIのコンパクトスピーカーなら特に問題なく駆動している印象だった。ので10年近くはこのアンプで運用できていたのだが、せっかくの機会なので今回ここも手を入れてみようと思い立った。どうせ満足すれば新しい環境を10年ぐらい使うことになるだろうし。
と言うことで検討を始めたのだが、最初は大手音響メーカーのUSB-DAC付きコンパクトアンプを検討してみた。

メーカー 機種名 発売日 値段 実売価格 横幅 高さ 奥行き その他特徴
TEAC Reference AI-501DA 2012/11 ¥98000 290.0mm 81.2mm 264.0mm BurrBrown PCM5102
Reference AI-503-B 2017/03 ¥87815 290.0mm 81.2mm 264.0mm
Reference AI-301DA-SP 2015/08 ¥31267 215.0mm 61.0mm 254.0mm BurrBrown PCM1795
DENON PMA-50 2015/01 ¥68000 200.0mm 86.0mm 258.0mm
PMA-60 2017/10 ¥70000 ¥44593 200.0mm 86.0mm 258.0mm
PMA-150H 2019/09 ¥120000 ¥98060 280.0mm 104.0mm 337.0mm HEOS
PMA-30 2017/09 ¥50000 ¥24200 200.0mm 86.0mm 258.0mm
marantz HD-AMP1 2015/12 ¥140000 ¥77730 304.0mm 107.0mm 352.0mm
M-CR611 2015/08 ¥70000 292.0mm 105.0mm 305.0mm HEOS
M-CR612 2019/04 ¥70000 ¥47339 280.0mm 111.0mm 303.0mm HEOS, バイアンプ
Olasonic NANO-UA1a 2014/11 ¥80000 ¥60660 149.0mm 39.0mm 175.0mm
Kenwood KA-NA9 2018/09 ¥36800 117.0mm 53.0mm 179.0mm

まあこんな風に一覧にしたうえで、DENON PMA-60が第一候補かなあと思ったのだが、評判を調べてみるとこの機種は故障が意外に多いらしいことが起こった。まあDENON PMA-60に限らずこの辺のはUSB-DAC搭載の多機能機なので、どうしても故障のリスクは高いだろう。既存のTopping TP30は故障知らずだったのもポイント高い所だったので、「もっとシンプルな機械を組み合わせた方がいいんじゃないか?」と言う結論になった。

で、よくよく考えたらRaspberry Pi 3I2S出力があるのだから、USB-DAC搭載アンプにこだわる必要はないんじゃないか?と思い直し、単体のシンプルなプリメインアンプで比較的コンパクトで音質よさげなものを見繕っていたら、結局またToppingじゃん、となってしまった。Topping製品からTopping製品への買い替えってどうなのよと思いつつも、AC電源とトランスの違いもあるからなあ、と言う感じで購入してみた。音質の感想は後述。

ついでにI2Sだが、以下の製品を買ってみた。

最初はI2Sに搭載されているDACの一覧から、Texas InstrumentsPCM51xxは硬質な音と言うことで敬遠して、ESSES9018系の方が魅力的に思えたので、WINGONEERと言うところの製品を購入してみた。なお、この製品はSupTronicsと言う会社のX4000と言う製品そのまんまである。だが、残念ながらこの製品はvolumioではちゃんと音が出なかった。ドライバがない。別のOSを使えば動くっぽいが、そのOSでnode-red環境作ったりするのもめんどくさいので諦めた。

と言うタイミングでTopping TP60が届いてしまったので、最初はI2Sが間に合っておらず、とりあえずRaspberry Pi 3オーディオジャックから音を出してみたTopping TP60の良さは聞き始めて30分もしないうちにはっきり分かった。「あ、これ当たりくじだ」と言う結論。今までのアンプでは気づいていなかったけど、低音が駆動力不足でボヤっと濁っていたんだなあと言うのが明瞭に分かった。Topping TP60にした結果、低音が引き締まりクリアになった結果、中高音域の艶感が増した感じにもなった。これだけいい音が出るアンプがこの値段と言うのは…。
例えていうなら、一般的な音響メーカーが10-20万円のレンジで出しているアンプから、トーンコントロールとかリモコン入力とか多めのインプットセレクタとかみたいないらない機能を省略しまくって、中華クオリティ(品質が低いの意味ではなく、コストが極端に安いの意味)で作ってみたら2万円そこそこの値段で出せてしまった、と言うイメージだ。
これ、他社じゃ太刀打ちできないというか、Topping自身すらもこれ以上やることがないので結構前にこの製品作ってからリニューアルせずに放置してしまっている、みたいな製品だ。
今どき、入力なんて2種類もあれば十分(いや、さらに割り切って1種類でインプットセレクタ廃止したっていいぐらい)なので、これはもう今後ずっと使い続けていくだろう。
ただし、一つだけ欠点があって本体からジジジと言うノイズが5分おきぐらいに15秒ぐらい鳴る。コイル鳴きかな?と言う感じの音でまあアンプの近く数10cmぐらいに頭を近づけて室内無音の状態でないと気付かないだろうという程度の音なのだけど、気にならないでもない。そのうち気が向いたら箱を開けてノイズ源を見つけ出し、ホットボンドでも盛ってやろうかと思っている。そんなノイズがどうでもよくなるぐらい良いアンプ。

さて、I2Sの話に戻ってTopping TP60が届いてからしばらくしてKumanの製品が届いた。こっちはHIFIBERRY DAC+ STANDARD相当の製品で、実際にvolumioでもHIFIBERRY DAC Plusとして認識する。で、接続して使ってみたのだが、今一つ納得しなかった。やはり硬質だからなのか、音はとてもクリアで引き締まっているのだが、その分ボーカルが引っ込んでしまって聞いていて気持ち良くない。ボーカルのない、ジャズとかクラシックなら評価される音なのだろうが僕が聞くようなJ-POP系では今一つのようだ。なお、このI2Sボードを接続するのには金属ケースに入れてあるとI2S端子の長さが足りず干渉してしまうので、I2Sを延長する下駄が必要になる。僕の場合、たまたまWINGONEERの製品についていた下駄流用で済ますことができた。

で、音質に納得できずもう少し頑張るか、と検討してI2S出力ではなくUSB出力してUSB-DAC挟めばいいんじゃない?と思いついた。世間的にはUSB接続よりI2S接続の方が高音質と評価されているようだが、僕には今一つ納得できなかった。そもそもI2Sが評価されてるのって、USB-DACってハイレゾはダウンサンプリングされて出力されてたりするってことなのかなあ、などとも思ったので、USB-DACは出力信号が表示される機器を買おうということにした。と言うか、ToppingD10と言う安価だけど定評のあるUSB-DACがあるのでこれでいいじゃん、と。DACもESS系のだし。

ついでに、こいつはオペアンプ交換も簡単に出来るようなので、適当に検索して出てきたサイトの指示通りにオペアンプをOPA627にしてみた。
参考:TOPPING D10の実機レビュー&オペアンプの交換方法 | Lantern Blog

で、聞いてみた結果だが、これで満足できる環境になった。音質が若干丸い感じに艶が出て、ボーカルもきちんと前に出て気持ち良い音になった。もちろん、ハイレゾ音源はハイレゾ信号でUSB出力されていることも確認できた。

環境的にはUSB-DACはもう少しグレードが上の製品もあるが、とりあえずはそこはしばらく手を付けない予定。
それよりも、スピーカー環境がこれだけ快適になったのでヘッドホン環境に手を入れたいところ。今のLuxman DA-100の環境も気に入ってもう7、8年ぐらいだろうか使い続けているが、せっかくなので中古でなんとかLuxman P-1かP-1uを手に入れて、Topping DX7Sあたりと組み合わせたら最強だろうなあと構想している。

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