備忘:自宅PCをWindows10pro64bitにアップデートした

自宅のPCをWindows10にアップデートしたので作業等を備忘メモ。
もともと、今年か来年あたりに自宅PCをWindows7からWindows10に上げようという計画はしていたのだけど、どうせ上げるのなら新しくパソコン組もうかなあなんて思ったりしていたので延び延びになっていた。
が、職場のPCがついに先行してWindows10に上げられてしまったので、せっかくの機会だし自宅PCも上げてしまえ、とハードウェア更新もせずやってしまった。のでサンディおじさんのままWindows10に格上げの挑戦になる。

Windows10にアップデートする動機等

Windows10に上げる動機としては、上記を含め
・職場のPCがWindows10に上がったので、Windows10の設定関連諸々をいじったり確認したりできる環境として自宅のPCをWindows10にしたい。
・僕のPCのWindows7は今年はじめぐらいからどうにも調子が悪く(主な原因としてはSpectre/Meltdown対策の緊急アップデート関連にあるのだろうと思う)WindowsUpdateに失敗して古いアップデートがいつまでも入らない状態が続いていた。かと言って、Windows7の再インストールはWindowsUpdateが正常に動くまで特別な手順が必要だったりでめんどくさくなっているので、改めてWindows7を入れようという気にはならなかった。
参考:終わらないWindows Updateの問題を解決する(2016年9月版)
・現時点で動作が怪しいソフトがちらほら。特に、TVeletは動作が超不安定でだましだまし使っていた。
・もちろん、Windows7はあと2年弱でいよいよ終了になるというのもある。
といった感じ。

一方で、Windows10に上げる際の懸念点としては
SandyBridgeというかP67チップセット)はWindows10対応のドライバがないと言う噂を聞いた(ので出来れば新しいPCを組みたかった)。
・また、我が家のPCはマザーボードとビデオカードの相性問題が出ていて動作不安定なので、この動作不安定縛りを回避しつつWindows10が入れられるかは不安。
無償アップデート期間中に一旦Windows10お試しなんてことはやらなかったので、Windows10を有料で買うのはめんどくさかった。出来ればWindows10proの方が良いし。
・Windows10になると動かなくなるだろう常用ソフトがありそうな点が懸念。特にペースター(クリップボード拡張ソフト)はソフトウェア開発が終了しソフト提供サイトも閉鎖されているので動かない可能性が高い。tclocklightも動くかどうか微妙なところ。
といった感じ。
結果的には、懸念点で実際に問題なったところはなく、マザーボードとビデオカードの相性問題もなんとか回避できた。

Windows10にアップデートする前の下準備

・Windows7環境を可能な限りバックアップしておく
僕の場合は、RSyncと言うファイルコピーをするソフトでCドライブをまるっとファイルコピーでNASにバックアップを取った上で、EaseUS Todo BackUpでドライブのイメージをバックアップでNASに取った。

僕の環境下ではCドライブはおおよそ200GBの使用容量があったが、RSyncのバックアップでおおよそ3時間弱要した。おおよそ20MB/s弱のバックアップスピード(PC⇔NAS間はギガビットイーサで繋げてある)とちょっと遅めだが、整合チェックなど走りながらのバックアップなのでこんなものかと思う。なお、ファイルバックアップではファイルパスが深すぎるものだったりファイルにシステム試用中のロックが掛かっていたりでコピーに失敗するものがあるので注意。システムロックのかかるようなファイルはどっちみちバックアップを取っておいても使いみちがないので構わないが、パスが長かったりパスに禁則文字が入っていたりのエラーは、確認して別途書庫圧縮してコピーなどしておいたほうが無難。僕の場合は長いことこの手のバックアップにRSyncと言うソフトを愛用しているが、別に他のソフトでもファイルコピーできるなら何でも構わないと思う。エラーが出ても一旦は最後までコピーが走り切ることと、エラーが出たファイルがどれなのか確認できれば充分。

上記のようにファイルコピーでは完全なバックアップは担保できないので、環境を戻しやすいということもありディスクイメージのバックアップもとっておいた。これはEaseUS Todo BackUpでリカバリ作業用のDVDディスクを作っておき、そのDVDでブートするとイメージバックアップ専用のOSがWindowsPEベースで起動するので、それを使えばいい。
リカバリ作業用のDVDは一回作っておけばその後はEaseUSTodo BackUpをインストールしなくても環境の差し戻しぐらいはできるから作っておくのを勧める。というかEaseUSTodo BackUp自体は広告モリモリの若干うざいソフトなのでバックアップ用DVDメディア作ったらアンインストールしてしまっている。EaseUSTodo BackUpをインストールしておくとバックアップイメージを直接開いてファイルアクセスできるようになるが、それはあまり便利だとは思わなかった。
同じく、僕の環境下でCドライブ約200GBのイメージバックアップでおおよそ1時間半かかった。ファイルコピーの約半分の時間で済んだ。こっちの方がイメージを固めて送ってる?分効率がいいのだろう。

その他、バックアップできるものは可能な限りバックアップしておく。最近はクラウド上に設定データがバックアップされているものも多いし、OfficeあたりはOneDrive上にバックアップできているからいいが、意外にバックアップを忘れるのがIMEの辞書登録。IMEのユーザー辞書ツールからエクスポートをしておこう。
その他、僕の場合はTweetenの設定のエクスポートをしておいた。その他のソフトでも環境をエクスポートできるものがあるかもしれない。
また、多くのソフトでは設定がC:¥Users¥username¥AddData¥Roamingあたりに入っているので、新しいPCにその辺のデータをまるっと上書きすると環境復活したりもする。

・Windows10用のアプリのアップデートファイルを可能な限り用意しておく
最低限として、常用しているソフトのインストーラは予めかき集めておいたほうが手っ取り早いと思う。Windows10になってから集めてもいいが、わりかしめんどくさい。
最低限として、アーカイバ(LhaplusExplzhあたり)のインストーラ、Chrome等ブラウザのインストーラ、Becky!等メーラのインストーラは用意しておこう。
あと、ドライバ類も可能な限り集めておいたほうが良い。マザーボードのチップセットドライバなどはWindows10が勝手に集めてくれるがやはり用意しておいたほうがいいし、nVidia/AMDのビデオカードドライバは絶対に用意しておいたほうがいいだろう。その他、僕の場合はLogicool関係のドライバも先行して集めておいた。

・Windows10に入れ替える際に必要だったり、差し替えたりするハードウェアを用意する
僕はUSBメモリからインストールした。のでUSBメモリはあった方がいい(8GB以上が絶対に良い)。あるいはDVDインストールする人はDVDドライブブランクDVDメディアの用意は当たり前か。
あと、僕は今回のアップデートに際してトラブルが合っても切り戻ししやすいように新しいSSDを買ってそのドライブにインストールするようにしたので、SSDを1台用意した。容量は使い方にもよるが、まあ256GBあればOSと一通りのファイルサイズの大きいソフトを入れても充分だろうとは思う。ユーザデータを入れるならそこに上積みで見積もる感じ。
僕はSanDiskの960GBのSSD、SSD PLUS SDSSDA-960G-J26を用意した。少し古い製品だが、SSDは古い方が製造プロセスが古い分なんとなく安心な無駄な印象がある。SanDiskでも新しい型番で1024GBのがほぼ同じ値段で買えるのだが、プロセス微細化してたり3D TLC NANDになったりしてる分、なんとなく書き換え限界早そうだなあと言うイメージが…。

Windows10にアップデートする手順

別に対して難しいことはない。
以下のサイトからブータブルイメージを作成できるので手順に従えばいい。DVDで作ってもUSBメモリで作ってもどっちでもいいが僕はUSBメモリで作った。多分DVDに書き込んだりDVDから読み込むほうが速度は若干遅いだろう。
Windows 10 のダウンロード

インストール時の手順としてはインストール途中のライセンス認証画面では一旦「プロダクトキーがありません」でスルーする点だろうか。なぜそうしたらいいのか知らないが世の中のサイトにはそっちの方が標準手順で書かれている。おそらくシリアルを入れちゃうとクリーンインストールにならなかったり、OS種類などが強制的に決めうちになるのだろうか。
そしてインストール完了後、セットアップ画面になりコルタナさんが話しかけながら設定していくようになる。別にそこでも難しいことはなにもない。なお、今回はインストール時にアカウントをローカルアカウントMicrosoftアカウントかを選ぶことができる。どうしようか悩んだが僕はOffice365を買ってあるMicrosoftアカウントに紐付けてしまった。結果的に今までのインストールアカウントと名前が変わるので、Userフォルダのパスが変わったり、NASのアカウントを変更しないといけなかったりの手順が発生する。
そしてインストール完了後、正常に立ち上がったところで改めてシリアルを入れて登録作業を完了させよう。
なお、僕の環境下ではWindows7 Professional 64bitで使っていたものを(以前の無償アップデート期間はまるで無視していて)登録してみたのだけど、何も問題なく認証された。古いWindowsライセンスがあればWindows10の認証は全く問題ないようだ。更にいうと、僕が使っていたWindows7ライセンスはDellのOEMロゴが入っていたりする感じの限りなくブラックに近いグレーライセンスなのだが、それでも全く問題なかった。

Windows10にアップデート後、最初にすること

アップデートが終わったら、何はともかくデバイスマネージャを開いてドライバが正常に認識されているか確認しよう。
今のところ(1803)では、新しい[設定]ウィンドウからデバイスマネージャに飛ぶ方法はないらしく、旧来通り[コントロールパネル]→[ハードウェアとサウンド]の中から飛ぶか、[コンピュータの管理]からデバイスマネージャを開く。[コントロールパネル]はスタートメニューの[Windowsシステムツール]フォルダ内にあり、[コンピュータの管理]は[Windows管理ツール]フォルダ内にある。どちらも微妙に見えにくい場所に隠れてしまっているので、設定を頻繁に触る当面の間はスタートにピン留めなどしてしまうほうが手っ取り早い。
で、デバイスマネージャで不明なデバイスがないか確認する。特に、真っ先にビデオドライバを確認しよう。iGPUを使っている人は[Microsoft基本ディスプレイアダプター]が一旦あたっているので早急に更新する。予めネットでダウンロードしてきておくのが無難だが、この段階でドライバをインターネットから探してもWindowsさんがちゃんとドライバを見つけてきてくれるので多分大丈夫だと思う(Windowsがドライバを見つけてくるとドライバ名が製品名に置き換わる)。
同様に、ディスクリートGPUを使っている人もまっさきにここでドライバを当てよう。ドライバの当て方や認識に問題があるとこの時点でWindowsの画面出力に支障が出てしまい再インストールをする羽目になるからだ(僕の環境は特殊なせいでここで数回ドツボにはまった)。
ビデオカードドライバが当たれば他のデバイスはドライバが上手くあたったり当たらなかったりで致命的なエラーになることはそうそうないと思うので、のんびり確認していけばいい。

Windows10にアップデート後、見直すべき設定

・電源オプション
コントロールパネ内から変更。
・通知領域の時計表示
コントロールパネル→日付、時刻、または数値の形式の変更→yyyy/MM/dd'(‘ddd’)’:これを変更するとデスクトップ右下の通知領域に曜日が表示されて便利なのだが、一方でエクスプローラの表示にも曜日が出てしまう諸刃の剣。僕は結局通知領域はtclocklightで表示を変えているのでこの設定は廃止した。
レジストリで秒表示:
・視覚効果
コントロールパネル→システム→システムの詳細、パフォーマンス、可能な限り無駄なアニメーションは使わない設定で。
・Winodwsの機能の有効化または無効化
コントロールパネル→プログラム→Winodwsの機能の有効化または無効化
・非アクティブタイトルバーの背景変更
・自動ログイン
Win+Rで netplwiz
・Clear typeの調整

Win+R, control fonts
・フォント
フリーソフトを使う
僕の場合は基本的に全部メイリオで、タイトルバーだけMS UI Gothicを使っている。
・アンチウイルスソフト
Windows Defenderでいい
・各種レジストリ登録の実行
・仮想メモリサイズの変更
・環境変数の変更
・リモートアシスタンスの禁止
・WindowsUpdate

その他、新しい[設定]は一通りチェックする。

Windows10にアップデート後、入れたソフトメモ

(1)事前にインストール
(x64)Explzh (7zip、tarはdllを別途インストール)
(2)各種ドライバインストール
(x86)EPSON
Logicool?
(3)その他通常インストール
(x64)UltraMon
(x86)ペースター
(x86)System Explorer

(x86)GPU-Z
(x86)CrystalDiskInfo
(x64)CrystalDiskMark

(x64)Google Chrome
(x86)Microsoft Office
(x86)PDF-XChange PDF Viewer
(x86)Becky!2

(x64)Adobe CC
(x64)MediaPlayerClassic – BE
(x64)Mozilla Firefox ESR

(x64)ExpConst (ExplorerConstruction(3.1)):ライセンス認証にメールが必要なのでメールが読めない環境のうちは急いでインストールはしない

(4)特殊フォルダからのコピー

【C:\Program Files (x86)からそのままコピー】
(x86)サクラエディタ→個別設定にする、インストール後、旧フォルダを上書き

【C:\Applications (x86)からそのままコピー】
(alphacalc)
(exiftoolgui)
(FFFTP)
(foobar2000)
(IGDUtility)
(JaneView)
(leeyes)
(Pitaschio)
(PSSTPSST)
(Rsync)
(STEP_K)
(STEP_M)
(TeraTerm)
(TVelet)

(6)その他特殊作業
foobar2000→C:\Users\username\AppData\Roaming\foobar2000を上書き
Firefox→C:\Users\username\AppData\Roaming\Mozillaを上書き

その他、雑感

一応、一通りインストールしてWindows7の頃と似たりよったりの環境構築まではたどり着いたが、やはり配色などが変わった分の違和感はまだ残ってはいる。じきに慣れるだろうとは思うが、以前はあったタイトルバー(アクティブのみ残っているが非アクティブなタイトルバーの色変更等は公式にはサポートしていないし、メニューの選択項目の色設定の変更項目などもない)の色変更ができなかったり、フォントの変更ができなかったり(レジストリでバイナリ項目を弄くるのはかなり危険性が高いので、フリーソフトに頼るほうがどう考えても良い)、Windows10は全般として「ユーザが自分好みの設定を作る」ことを排除にかかっているのかなあという印象を覚えた。

エクスプローラに関しても同様で、クイックアクセス/ユーザーアカウントフォルダ/OneDrive/ライブラリ/PCといくつものアプローチ方法が提案されていることは良いと思うが、普通の人はこれら全部を使うことはほぼありえないわけで、「すべてのフォルダーを表示」オプションではなく各々のアクセスポイントを表示する/表示しないという設定の仕方でいいのではないかと思う。

OneDriveの挙動に関しても謎があって、「デスクトップフォルダを同期」しているのはどうかと思う。デスクトップをショートカット置き場にしている人も多いと思うが、デスクトップをテンポラリにしている人も多くて、ネットからダウンロードしたファイルや、圧縮ファイルを解凍したものが一旦デスクトップに展開される人は多いのではないかと思うのだが、OneDriveの初期設定だとこれらは展開されると同時にOneDriveを通じてクラウドにアップロードされていって、非常に回線的に無駄だ。僕はOneDriveの同期フォルダを選択的に変更してデスクトップの同期を切ってしまったが、その過程でよく見てみるとC:¥Users¥username¥DesktopとC:¥Users¥username¥OneDrive¥Desktopが存在していて、どっちかが[Desktop]で、どっちかが[デスクトップ]で同期されていたりとか挙動が煮詰まっていない感じを受けた。

また、現時点でWindows10はどうも挙動が一瞬遅い、引っ掛かりを感じる。Firefoxあたりのソフトの起動はもともとたいして早くなかったので気にならないが、以前は一瞬で起動したサクラエディタがなぜかワンクッション置いてからの起動になるし、JaneViewなんかは爆速がウリなのにウィンドウ描画が一瞬見えるような錯覚を感じるのはとても不満だ。このへんはWindowsDefender辺りが絡んでいるのか?他になにか原因はないのか?と探しているのだが、今の所解決策が見つかっていない。

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