Firefox54, FirefoxESR52, Firefox57(Quantum)を共存する環境を作ってみた

以前に別の記事で書いたけど、うちのFirefoxは54で更新を停止していた。
Firefoxのアップデートをやめた話 | ちゃたろうふぁんくらぶ
要するにFirefox57(Quantum)からアドオンの仕様が変わって共用できなくなってしまったから、と言うのが原因だけど、件の問題の原因であるFirefox57(Quantum)がやっと正式版として落ちてくる状況になったので、さらに使い方を少し変えて
Firefox ESR (52.4.0):メインで使う環境
Firefox 54.0.1:予備で使う環境
Firefox 57.0 (Quantum):成長の様子を見守る環境
としてしばらくの間使うことにしたので、その環境の構築の手順を簡単にメモ。

既存の環境のバックアップ、設定変更

既存の環境はほとんどの人はメジャーバージョンのFirefox(56あたり)を使っていると思われるが、今後一つのPCの中に複数のバージョンのFirefoxが入ることになるので、まずその下準備をする。
まず、【ツール】→【オプション】→【Sync】と進んで、Firefox Syncの同期の中からアドオンの同期のチェックを外しておく。Quantum前とQuantum後では基本的にアドオンの仕様が違うので、同期して互いに使えないアドオンが入ってしまっても困るからだ。
次に、Firefoxアプリを終了させて、【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\】フォルダ以下を別の場所にコピーして、バックアップしておく。このフォルダの中では、
【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\profiles.ini】←複数環境を同居させるためのプロファイルの仕様指示がテキストで書かれている
【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\(profilename)\】←今まで使っていた環境のプロファイルが入っている
が必要になる。時々、Firefoxが勝手に環境を上書きしたりしてしまい、手戻りをさせるためにこのフォルダ(とくにプロファイルフォルダ)の中身を再利用することがあるので、このコピー・バックアップしたフォルダは念のため1ヶ月ぐらいは取っておいた方がいい

次に、新しく導入するFirefoxをダウンロードしておく。
Firefox ESR (52.5.0)https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/52.5.0esr/win64/ja/Firefox Setup 52.5.0esr.exe
Firefox 54.0.1https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/54.0.1/win64-EME-free/ja/Firefox Setup 54.0.1.exe
Firefox 57.0 (Quantum)https://ftp.mozilla.org/pub/firefox/releases/57.0/win64-EME-free/ja/Firefox Setup 57.0.exe

以上が終わったら、既存のFirefoxはアンインストールする。今後複数バージョンのFirefoxをインストールさせるため、Firefoxインストールフォルダの名前を変えるためである。インストールフォルダの命名ルールを既存のインストールしたFirefoxに影響与えないようにできるのなら、別にアンインストールはしなくてもかまわないが、後々混乱を避けるためにも、インストールフォルダは変える方をお勧めする。

新しいFirefoxのインストール

次に、ダウンロードしたFirefoxをインストールしていく。インストール時は、「カスタムインストール」を選択し、「インストール先フォルダ」を以下の通り変更する。また、インストールの最後に「Firefoxを起動する」のチェックを外してインストール直後にFirefoxが適当なProfileで起動してしまうのを避ける。
Firefox ESR (52.4.0)C:\Program Files\Mozilla Firefox ESR\
Firefox 54.0.1C:\Program Files\Mozilla Firefox 54\
Firefox 57.0 (Quantum)C:\Program Files\Mozilla Firefox Quantum\
※フォルダは自分が区別できればどんな命名ルールでも構わないのだが、ESRは末尾に”Mozzilla Firefox ESR”と、新しいのは”Mozzilla Firefox Quantum”とつけて区別した方がいいと思う。本来は自動的には末尾に何もつかない”Mozzilla Firefox”フォルダにインストールされる。
※カスタムインストールのインストール先フォルダは、一回インストールすると前の情報を引き継ぐようだ。例えば、まずESRをインストールした後54をインストールしようとすると”Mozzilla Firefox ESR”を指定したりするので、間違えないように気をつけたい。
※大事なので繰り返し書くが、インストールの最後のチェックを外して、その場でFirefoxが立ち上がらないよう気を付けること。
※インストール終了時にデスクトップやスタートメニューのプログラムフォルダに逐次Mozilla Firefoxショートカットができるが、それぞれ【Mozilla Firefox ESR】【Mozilla Firefox 54】【Mozilla Firefox Quantum】と名前を変えておいて、ショートカットが上書きされないようにも気をつけたい。

新しいFirefoxにプロファイルを紐付ける

最後に、それぞれのFirefox環境で別々のプロファイルをひけるよう、profiles.iniの書き換え、Firefoxショートカットの書き換え、Profileフォルダの整備をする。
まず、それぞれのProfileフォルダを作成する。ここも分かりやすいように命名ルールを考えておくと後々の管理が楽。僕の場合、いろいろ試行錯誤した結果
Firefox ESR (52.4.0)20160309.fx_ESR _64フォルダ
Firefox 54.0.120170829.fx_54_64フォルダ
Firefox 57.0 (Quantum)20171114.fx_qt_64フォルダ
と名前を付けてある。まずYYYYMMDDでプロファイルを作った日付を明示し、その後にどういうFirefox環境なのか区別できる識別子を適当に付加してある。最後の_64はFirefoxの32bit版と64bit版を併用していた頃の名残なので、64bit版しか使っていない今は別につけなくてもいいのだが、なんとなく目印のために残してある。
次に、既存環境を戻すため、先ほどバックアップ【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\(profilename)\】してあったプロファイルデータをメインの使用環境に戻す。僕の場合は20160309.fx_ESR _64フォルダの中に以前使っていた20170829.fx_64フォルダ(以前は54に縛っていなかったのでちょっとプロファイル名が違う)の中身をコピーした。Quantumをメインにする場合は、以前の環境データをコピーしたりせずまっさらな状態から環境づくりをすることをお勧めする。

次に、それぞれのFirefoxショートカットのプロパティを出して、以下の通りリンク先を変更する。
【Mozilla Firefox ESR】【”C:\Program Files\Mozilla Firefox ESR\firefox.exe” -p 64bitEsrUser】
【Mozilla Firefox 54】【”C:\Program Files\Mozilla Firefox 54\firefox.exe” -no-remote -p 64bit54User】
【Mozilla Firefox Quantum】【”C:\Program Files\Mozilla Firefox Quantum\firefox.exe” -no-remote -p 64bitQtUser】
-p識別子以降にかかれるのは、プロファイルの名前-no-remoteは既定以外のブラウザに書かなければいけない識別子になる。

最後に、【C:\Users\(username)\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\profiles.ini】を以下のように書き換える。

[General]
StartWithLastProfile=1

[Profile0]
Name=64bitEsrUser
IsRelative=1
Path=Profiles/20160309.fx_ESR_64
Default=1

[Profile1]
Name=64bitQtUser
IsRelative=1
Path=Profiles/20171114.fx_qt_64

[Profile2]
Name=64bit54User
IsRelative=1
Path=Profiles/20170829.fx_54_64

これで、ショートカット・プロファイルフォルダの命名ルールが紐付き、それぞれのFirefoxで別の環境で起動させることができる。

オマケ、Firefox Quantumに入れるプラグイン

以下は考慮中。Firefox Quantumになり、既存のほとんどのアドオンは使えなくなった。のでまたまっさらな状態でアドオン探しをしないといけない。以下は入れてみたアドオンと感想。

Adblock Plus
どうやら既存のアドオンと同じように使えるようだ。

Foxy Gestures
既存のFireGesturesは使えなくなったのでこっちを入れてみた。最低限の動きはしてくれるよう。だがこれはWebExtension共通の問題なのだが、設定関連のタブだとジェスチャが動かない。使いにくい。

Stylish
これは既存のFirefoxに関係する話なのだが、数日前に3.0.1がリリースされたら既存のStylishスクリプトが動かなくなってしまった。ので古いFirefoxでは2.1.1に戻してアドオンの自動更新をオフにした。

【2017.11.16追記】
その他はもっと丁寧に解説してくれているサイトがあるのでそっち参照。
Firefox57で使えなくなった代替アドオンを探してまとめました
今のところ、上記サイトを参考にAdblock PlusFire DragFoxy GesturesGreaseMonkeyHD quality for YouTubeSimple TranslateStylus新しいタブでリンクを開くOpen Link with New Tabを追加してみた。まだまだ物足りないので成長見守り中。
【2017.11.16追記ここまで】

コメントを残す