Etymotic Research ER-4p用のリケーブル、Zephone EE-4(シルバーシーガルP)の簡単なレビュー

手持ちのEtymotic Researchのイヤホン、ER-4pが断線してしまった。
確か、2009年ごろに購入して、過去にも一度断線してその際はサウンドハウスの保証を使って交換?修理?だかをしてもらった記憶があるので、今回は二度目。さすがにサポートも切れていると思うので、今回はリケーブルと言う手段に挑戦することにした。
僕自身は、リケーブルと言うものをあまり信用していない。ケーブルを変えることで音質が変わるというのはどうも…と言う立場。とはいっても、ケーブルによって内部抵抗値が変わるだろうことは当たり前で、ER-4シリーズは内部抵抗を変えることで対象機器や音質に差のあるER-4p/ER-4s/(ER-4b)と言う機種を出しているので、まあ全く変わらないと言うことはないのだろうけど。

で、Etymotic Reserchのリケーブルを探してみるのだが、これが商品がほとんどない。まあ、Etymotic Researchが公式にはリケーブルを明言していないのだから仕方ないとは思うのだが、公式で交換用ケーブルを発売してくれればいいのになあ、とか思いつつ探す。
で、見つかったのはオヤイデ電器が出してるZephone EE-4と言う製品。Silver Seagull(シルバーシーガルP)と言う名称らしい。どうやら、Zephone EE-1と言うので過去にもケーブルを出していたのだが、そっちは生産終了で入手困難なようだ。(EE-2EE-5はsケーブル代替品になる。)
他に選択肢もないのでe-イヤホン楽天店で購入。8,850円のポイント10%だった。

で、簡単なインプレッション。
(なお、以下でなんで純正ケーブル切れたのに比較できるの? となるかもしれないが、実はER-4p自体を去年の値上げ前に予備で買ってあって、今回ケーブル交換したのと合わせて手元に二台あるからです)

・ケーブルは全線がツイステッドケーブル。非常にしなやかで、独特の感触があってよい。純正ケーブルは左右分岐以降がより線で全体がもっと固いので、かなり印象は違う。またEE-4は左右分岐の後にケーブルをまとめるビニール輪があるので、この辺の作りの良さも光る。

・ケーブル長はEE-4の方が10cmぐらい短い。

・耳元のケーブルから端子への被覆が少ないので、耳元の部分に関してはEE-4の方が若干弱弱しい。スレテオミニジャック側に関しても、EE-4は被覆がないのでやっぱり弱弱しい。ミニジャック自体だけはEE-4の方が大きくて頑丈だ。僕の旧ER-4pはいずれも耳元の断線で死んだので、この弱弱しい感じは若干不安ではある。

EE-4タッチノイズが大きい。ケーブル全体がより線だからだろうか。着席した状態で、顔を左右に振るだけでも結構なノイズが乗る。これはちょっと残念な仕様。— 2016.02.03追記 慣れてみると、そんなにタッチノイズの違和感は感じなくなりました。なんでだろ。新品の時は妙にナーバスに評価していた気がします。 —

・音質的には、EE-4の方が中低音域が太り、中高音域が痩せる印象。中高音が抜けるので高音が少しカサカサした印象になり、一方で低音側がちょっとモコモコした印象になる。と言うか、素の感触では純正ケーブルの方がいい。まあ、これに関しては、僕はER-4pを基本的にWalkman NW-A857で使用していて、結構ガッツリとイコライザをかませて使っているから、と言うのもあるかもしれない。と言うかイコライザで修正しちゃうので、最初の素性の比較以外では今後気にしないかも。— 2016.02.03追記 使い込んでみると、EE-4の方に耳が慣れたのもあってあまり違和感はなくなりました。別にEE-4のままでいいんじゃないですかね。 —

20150115_er4p_1
耳元付近の様子。臨時で引っ張り出した方は三段フランジチップ使ってますが、普段はAir Complyのウレタンフォームを使ってます。

20150115_er4p_2
左右分岐付近。シルバーの方がEE-4、分岐以降でも止められるビニールチップがあったり、分岐より手前もツイステッドケーブルになってたりするのが分かるかなあと思う。

20150115_er4p_3
ミニジャックの部分。ちょっとブレた。一見するとEE-4の方も根元とケーブルの間を被覆が覆っているように見えるけど、この覆いはケーブルを包み込んで固定しているわけではないので、この辺に力がかかり続けてると意外と早く断線しそう。

<<オマケ>>
P1050003
一、二週間試行錯誤して、結局↑のような組み合わせで使うことに落ち着いた。
耳栓チップは、ER-6iについていた三段フランジチップ。別にER-4pのでもよいのだけど、余りものを見つけたので使ってみた。色の組み合わせがいい感じ。
携帯音楽プレーヤはA857からZ Ultraへ。Z Ultraの音質はかなりヘッポコで、イコライザでかなりごまかしているのだけど曲と曲の間で『チー』と言うノイズが少し入るし、音楽も分離が悪くてごちゃっとした印象の音になってしまう(だったらA857使えばいいじゃんと思うけど)。まあ、逆にデスクトップの音質の良さを再認識出るという話もある(デスクトップはLuxman DA-100AKG Q701)。

<<2015.09.11追記>>
早くも8月末に断線して最初のケーブルはおしゃかになってしまった…。半年ちょいで断線と言うのは、ER-4p付属の純正ケーブルよりも耐久性ちょっと弱いですね。
まあ、僕の使い方が荒っぽい(僕は寝ホンとして、ER-4pで音楽を聴きながら寝てしまうことがよくあって、布団の中でケーブルがもみくちゃになってしまうことがある)のが寿命の短い原因だと思いますが。丁寧に使えば2年ぐらいは使えると思います。
今回の断線は、ケーブルが左右に分かれるY字の部分で左側の音が切れてしまう感じでした(Y字の根元をグネグネいじると一時的に音が復活します)。

<<2016.02.03追記>>
実は、上記断線は嘘だったらしい。(ので嘘だったところはdelした。)
結局、いったん使えなくなったEE-4はさっさと諦めて、追加購入でEE-4買い直したのだけど、『もしかしてEE-4を修理に出せばいいんじゃね?』と思ったので、販売元のeイヤホンに問い合わせて修理をした(購入店は楽天店だったけど、修理依頼はWeb本店で問題なかった)。で、そのやり取りを備忘記録。
eイヤホンに問い合わせた回答は、
・ZEPHONE製のケーブルは、1年間といったような保証期間はなく、2週間のみの初期不良対応のみとなっている。
・国内代理店はオヤイデ電気となり、プラグ付近の断線の場合は、3,000~4,000円での有償修理となる(僕の場合は見積もりで有償修理3,560円とあった)。複数断線など見られた場合は、おそらく本体交換となり、新品を購入するくらいの値段がかかる。
と言うことだったので、『まあ新品8,850円の半額以下で修理できるならいいかな』と思って、修理を依頼した。
で、修理に送ってからおおよそ1週間で作業完了したのだけど、『断線かと思われましたが、プラグの汚れが多く見られたため、清掃を行いましたところ、断線は見られず、正常に動作する事を確認致しました。』となった。僕の使い方や確認がいい加減だっただけなのだ。で、『お見積もりに関しましては、清掃のみとなりますので、無償での対応となります。』となった。返送手数料すら払わず、まさに神対応だった。
と言うことで、無事に手元に普通に動くEE-4が2本体制になった。ER-4pのイヤホン本体側がそう簡単に壊れるとは思えないので、上記インプレの時に持っていたER-4p予備は処分してしまった。今は処分のお金に少し追い金して、SHURESE425-V-J辺りを買ってみようかなあ、ともくろんでいます。

Comment

  1. 中西 進二 より:

    er4は分岐の膨らみの部分に回路入ってるので、その分の補償がないと全く違う音質になるのではと思います。

    • mai より:

      コメントありがとうございます。
      確かにER-4pのケーブルは分岐のふくらみが結構めだっていて、いかにも回路入っていそうな感じですね。
      僕の耳はそれほど優秀ではないので、一か月ほど使った今はあまり違和感はなくなりました。

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