フジフイルム X-T3 WORLD、フジノン XF LENS BOOK簡単なレビュー

最近、フジフイルム X-T3 WORLDフジノン XF LENS BOOKと言うムックを立て続けに二冊買ったので簡単にレビュー。

まずはフジフイルム X-T3 WORLDから。X-T3は昨年の秋発売なのだけど、なかなかムックが発売されないなあと思っていたら、たまたまamazonで検索したときに予約販売始まっていたので去年のクリスマスぐらいには予約していたと思う。でほぼ発売日受け取り。でもなかなか読む時間がなくて2月になってやっと目を通せた。
X-nn WORLD系のムックは、フジフイルム X-T1 WORLDフジフイルム X-T2 WORLDフジフイルム X-Pro2 WORLDと妙にいっぱい持っているのだが、過去のムックは自分としてはなかなか良い出来で満足できていた。X-T1 WORLDは機種の魅力を前面に押し出すような誌面とマウントアダプタ特集がなかなか実用的だったし、X-T2 WORLDX-T1/X-T2の比較が丁寧に書かれているのとMy X-T2 Settingが良かった。
それらに比べるとX-T3 WORLDは若干力不足な印象だった。レンズラインナップが増えて、それらの紹介に誌面がだいぶ割かれているが、それはレンズ紹介ムックを用意すればいい話で、X RAW STUDIOFUJIFILM CAMERA RIMOTEにもっと誌面を割いてもよかったのではないだろうか。また、X-T3の改良が実に地味と言うか、PENTAX辺りだったらこの小改良ならボディにわざわざ新規金型を起こさずX-T2Sとかの名前でお茶を濁してたんじゃないかみたいなものだから仕方ないのかとは思うが、X-T2とX-T3の比較記事もちょっと地味だった。実際には使ってみれば納得の成熟感があると思うのだが、そう言うのを誌面で伝えるのはちょっと難しいのだろうか。個人的には開発者インタビューがないのも物足りないかなあと思った。
写真家によるレビューとかは面白いので、この手のレビュームックを持っていなくて、X-T3に興味のある人は買ってみてもよいだろう。過去のムックを持っている人は買っても買わなくてもどちらでもいいかな。

次に、フジノン XF LENS BOOK。上記ムックを買うときにおススメで出ていたのでついでに買った。
個人的には藤里一郎さんの写真を最初に押し出すのはいいけど、上記ムックと使いまわしかよってぐらい見栄えが変わらなくて、最初のインパクトがちょっと不満な感じだった。いや、藤里一郎さんの写真は自然光を活かした素肌系ポートレートで僕としては好みなのだが、今回は発売時期の近い2冊のムックで、どっちもエテルナ仕上げなのはどうかなと思った。LENS BOOKのこちらはプロビア仕上げで良かったんじゃないだろうかと思った。
個別のレンズカタログとしてはまあまあだけど、MTFは高周波と低周波を別のグラフに書くぐらいなら、開放とF5.6の別の絞りの数字まで出してほしかったなあと言う感じはあるかな。
どっちのレンズショーのコラムは月刊カメラマンからの転載かもしれないが、なかなか良かった。56mmF1.2のAPDありなしの描写とか、分かりやすい比較作例が出ているのはよい。
開発者インタビューがあるのも良し。開発者の人たちの好きなレンズがあがっているのも面白い。なんというか8-16100-400が人気だなあ、とか56mmF1.2APDなしの方が好まれているんだとかが興味深かった。
全体として、こちらのムックの方が好印象。今回紹介した二冊のどっちかを買うなら(もちろん両方買うのもアリなのだが)フジノン XF LENS BOOKをお勧めしたい。

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