安養寺らーめん食べ歩き

長野県佐久市では、地元名物ラーメンとして信州佐久 安養寺ら~めんと言うのがある。

提供店一覧 | 信州佐久 安養寺ら~めん

佐久市内にある安養寺と言うお寺が、信州みそ発祥の地とされていて、それにちなんだ味噌ラーメンを各店舗で提供しているのだ。
で、まだ全部ではないけど結構な店舗数回って食べてみたので、まとめてご紹介。
なお、人に料理のおいしさを語れるほどの舌は持ち合わせていないので、好みの評価はあくまで僕の独断と言うことで。

げんこつ屋

【2017.6.27追記】残念ながら、現在ではげんこつ屋での安養寺らーめんは提供終了になってしまったようだ。お店は相変わらずあり、どれも美味しいのでお試しあれ。【2017.6.27追記ここまで】

個人的には僕が一番好きな店。

お店の駐車場が少ないので注意。道路はす向かいにあるセブンイレブンに停めちゃう人がいて苦情が出ているらしいので、駐車場が満杯の時は100mほど離れたところにある佐久市立図書館(駒場公園)の駐車場を利用するとよい。

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安養寺らーめん大盛り。ここのは凝っていてあんかけになっている。白髪大根や千切りきゅうりが入っているのでさっぱり感と言うか、ちょっと冷やし中華っぽい感覚もある。あんかけの餡は味噌ベースに醤がいくつか入っているらしく、いくらか中華っぽい香りがあっていい。その割には餡の具がカボチャさつまいも?なんかが入っていてほんのり田舎っぽさもあって楽しい。

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麺はたぶんお店の標準ラーメン、「げんこつ」と同じ平打ちの細切り麺。わざと幅が不揃いになる感じに切り分けてある麺で、食感がとてもいい。大盛りにしちゃうとさすがに麺が多すぎるようであんかけがちょっと足りなくなるので、素直に普通盛りで注文した方がいい。

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おまけ。これがお店のレギュラーメニューの「げんこつ」。醤油系らーめんなんだけど、細かく刻んだネギが散らしてあってさっぱりしていておいしい。
このお店のレギュラーラーメンはあと「とんこつ」もある。名前の通り博多系とんこつらーめん。結構濃厚な豚骨で、ほんのり嫌味を感じさせない程度に豚骨の臭みがあって上品な味。個人的にはもっと野趣あるとんこつの方が好きなのだけど、この店の上品な豚骨もなかなかに捨てがたい。

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おまけ。チャーハン。僕は大食漢なのでらーめんチャーハンセット(ランチのみ、数量限定)をよく頼むけど、普通の人が頼んだら確実に胃もたれする量だと思われるので一応注意。ここのチャーハンはいわゆる中華料理のパラパラ炒飯ではなくて、豚のラードをたっぷりつかった濃厚チャーハンなので、これがこれでまた癖になる味。

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おまけ。これはつけ麺。つけ麺専用の麺を独自に用意している(全粒粉のもちもち感のある麺)。つけ汁がさっぱりしすぎているわけでもなく、くどいわけでもないので食べ飽きない味だと思う。具がゴージャス。

麺や 天鳳

ここも好きな店。どちらかと言うと野趣のあるラーメンなので、少しワイルドな気分の時に行くとよい。

お店の前の国道は中央分離帯付きの片側二車線道路なので、佐久平側から車で来た時はそのまま右折でお店に入れないので注意。そのまま少し行き過ぎて、セブンイレブンのある交差点で転回するとよい。あるいは右折レーンから小回りに転回するのは怖いので、その交差点でそのまま右折して、セブンイレブンの駐車場でぐるっと回って天鳳のある側の道に出るのが良い。

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安養寺らーめん。この店は安養寺らーめんだけは大盛り注文が出来ない。お昼の時間帯だと半ライスがサービスでつく。
コーンが入っているのが触感的に楽しいので美味しい。ちょっと札幌味噌ラーメンぽくあるかも。どうせなら具を炒めて載せてくれてあればもっと野趣なコクが出ていいと思うのだけど、このお店を含めて安養寺らーめんは具を炒めて載せることはしないようだ。

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個人的には具にもやしを使うのはあまり好きではない。とんこつラーメンだともやしは合うのだけど、味噌には合わないと思う。あるいは炒めたもやしなら味噌に合うけど、茹でたもやしは合わないと思う。ここのお店はコーンやメンマなど他の具もあって食感の違いを楽しめるのでまだいい方かもしれない。

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おまけ。全部入り天鳳らーめん 味噌 大盛り。安養寺とは味の違う味噌…なんだけどちょっと前に出かけてるのでどっちがどう違うか忘れてしまった。今度ちゃんとチェックしてこようかと思う。
安養寺と違って、チャーシューと海苔がたっぷりあるのがポイント。

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おまけ。全部入り天鳳らーめん 塩 大盛り。ここの麺は太麺、細麺を選べるのだけど、なんとなく味噌の時は太麺、塩の時は細麺を頼んでしまう。

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これはお店の調味料の唐辛子。味噌に入れるのは合うのだけど、この時入れた塩には相性イマイチだった。

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おまけ、メニュー。

麺匠 文蔵

佐久市内では一番の人気店らしい。佐久市内に文蔵本店、文蔵Black、ぶんぶん亭の三店舗がある。

文蔵本店は店の前に3、4台駐車できて、そこから20mぐらい離れたところに専用の駐車場があって10台ぐらい駐車できる。
あるいはJR小海線岩村田駅から徒歩でもすぐ。

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安養寺らーめん 大盛りだったと思う。個人的にはイマイチな評価。濃厚ではあるんだけどスパイス感がないので、味が扁平な感じ。あと具の茹でもやしが水っぽくて、味の印象が薄まってしまう感じだった。味噌らーめんと言うとだいたい中華の醤(豆板醤とか)、唐辛子・胡椒などでスパイシーに仕上げがちな中、あえて味噌と濃厚豚骨スープだけで作り込んだらこんな味になりました、と言う努力の賜物ではあるんだろうと思う。

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おまけ。文蔵らぁめん。他の店で家系らーめんと言うのを食べたことないけど、ここのはまあ典型的な家系らーめんなんだと思う。個人的にはやっぱり胡椒や唐辛子のスパイス感がもう少し欲しい感じなんだけど、それを入れるとバランスを崩してしまうのだろうなあと思う。麺の硬さ、つゆの濃さ、油の量を加減できるのだけど何度か試した結果全部普通が一番良いかなと思った。

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おまけ。これは文蔵Blackの店舗の方の二郎風らーめん。もやしの量大杉。二郎ってもっとワイルドだと思うんだけどなあ。

【2017.01.29追記】

おまけ。2016年11月に限定で提供した「東京ラーメンショー風安養寺ら~めん」。いつもの安養寺と違って肉マシマシスタイル。肉からのスパイス感が移るので、これはとてもおいしかった。
やっぱりレギュラー安養寺は少しスパイス感が足りないかなあと改めて思った。
【2017.01.29追記ここまで】

麺処 八峰

多分安養寺らーめんを提供しているお店たちの中では営業開始が一番古いのがここじゃないかと思う。30年ぐらい前に開店していたような気がする。もちろん、市内にはもっと古い老舗ラーメン店もいくつかあるのだけど、他の老舗店は味を守りすぎて進化がないと言うか、ここは時節に合わせて食べやすく進化してるなあと言う感じがする。

駐車場は隣の書店と共用なので、十分な数がある。ここも片側二車線中央分離帯ありの道に面しているが、中央分離帯と言っても大きく隔てているものではないので、反対車線側からも右折で店舗に入れる
ただ、ここはちょっと混雑する交差点のすぐ脇なのと近所の中高生の通学路になっているので、注意が必要かもしれません。

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安養寺らーめん大盛り。無難にそつなく、と言ったら誉め足りないのかもしれないけど食べ飽きなさそうな味。個人的にはもうちょっと攻めた味付けでもいいと思うんだけどな。

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お店の自慢が唐揚げらしいので、この上に載っている具も唐揚げなのかなあと思ったら、中身は鶏ではなくてエリンギごぼうだった。それはそれで斬新でいいんだけど、鶏のから揚げも一つ載っているともっといいのにな、と思った。

七代目 助屋

個人的にはこのお店は佐久市で無難な博多系とんこつを出してくれるお店として重宝してしまったのだけど、安養寺らーめんメインの味噌らーめん屋に模様替えしてから少し足が遠くなってしまった。今でも博多とんこつはメニューに残っているんだけどとんこつの方は昔のように美味しくなくなっちゃったんだよね。安養寺らーめんはとても丁寧に美味しい味なのでそっちは心配無用なのだけどね。

お店はここも中央分離帯ありの片側二車線に面してる。ので佐久市役所側から入る時は、いったん通り過ぎて少し先にある回転ずしとローソンのある駐車場に右折で入り込んで、そこから反対車線に出るとよい。

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安養寺らぅめん大盛り¥780円+大盛り¥150円。麺やスープがおいしいのに加えて、ここは具もおいしいのがポイント。

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大ぶりのチャーシュー、豆板醤で和えたと思われる肉そぼろ、彩りが綺麗なネギ、大ぶりのメンマ。

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特にこの大きなメンマがポイントかな。凄く大きなメンマを比較的柔らかく煮つけたもので、口に入れた時の存在感があって良い。

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安養寺BLACK大盛り。レギュラーの安養寺らーめんとは違ってマー油?黒い油がかかっている。このらーめんのいいところは、具が他の店のようなもやしではなくシャキシャキのキャベツな事。食感がいいのでラーメンとの取り合わせもいい。
個人的には、大盛りにしても麺の量が少なめ?な気がする。

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おまけ。メニュー。

【2017.01.29追記】

麺屋 一秀

岩村田商店街、商業スペース「こてさんね」内にあるお店。記憶に違いがなければ、助屋で修業した方が出したお店だったかと思う。

駐車場が少ないのが残念。岩村田商店街内は定期的に道も混みがちだし、こてさんねへの駐車場が道から歩道を挟んでちょっと奥まっており、若干見えにくいのが難点。


確か、低温調理チャーシュー増安養寺ら~めん大盛り。ここは大盛りでもあまり量がない。ただ味はとても上品でおいしいので、女性向けラーメンと言う印象をうけた。味噌には豚骨スープを合わせるお店が多いが、ここは鶏白湯スープを合わせているそうだ。チャーシューも二種類のっていて、ホロホロ感がたまらない。


メニューはこんな感じ。かなりこじんまりとしたお店で、カウンター席5、6席しかないお店。


おまけ。調味料に八幡や磯五郎の七味がいっぱい置いてあった。おススメはBIRD EYE。超辛いです。

【2017.01.29追記ここまで】

ほのか食堂

このお店は佐久市(旧浅科村)の日帰り温泉、穂の香乃湯内に併設されたお店。

入浴客で賑わっているので、駐車場は10~20台ほど停まれるけど意外に空きが無かったりする。隣の佐久市立図書館浅科分館の駐車場も活用してもいいかもしれない。

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安養寺らーめん¥880円。彩りが綺麗だけど、水菜やパプリカなので食べるときの味の主張はあまりない。

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スープは中華料理屋の味噌らーめん系の味がする。あとは可もなく不可もなく。
この店の残念なところは、最初に述べたように日帰り温泉施設内にあるということ。入湯料500円を払わないと、店舗に入ることもできない。ラーメンのためだけに入湯料も払うような魅力は残念ながらなかった。

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おまけ。メニュー。穂の香乃湯内の入浴後の休憩所での食事処も兼ねているので、おつまみメニュー系なんかの方がメインなのかもしれない。

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おまけ。お店外観(穂の香乃湯内のロビーから。)

おまけ 力丸

このお店は安養寺らーめんを提供しているわけではないのだけど、超個性的なお店なのでおまけでご紹介。気分が一番のっていてワイルドに行きたいときはここ。ただにんにくがきつすぎて体調いまいちの時はおなか壊したりもする(笑)。

駐車場は3、4台しか停められない。ので僕はいつもすぐ隣にあるドラッグストアに停めてしまっている。

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背脂味噌 大盛り。この店はとんこつベースのスープに、「醤油・塩・味噌」、「普通・背脂・魚介」を選んでアレンジすることになる。僕はいくつか試した結果、味噌が一番好きになった。
この店はとにかく超濃厚豚骨にんにくの合わせ技のガツン!とくる味の店なので、最初食べると個性的すぎてびっくりすると思う。逆にそのインパクトでやみつきになる常連さんがいるお店、と言う感じ。
個人的には濃厚さを足したいので背脂は追加。魚粉の粉っぽいのが加わるとイマイチな感じがするので魚介は追加しない。超濃厚豚骨+味噌は、すっごい濃い豚汁を飲んでいる気分にちょっと近いかも。

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まぜ玉、と言う名前の替え玉。普通の替え玉もあるけど、普通のでもまぜ玉でも料金は同じ。まぜ玉自体に味がついているのでスープに足さずにそのまま食べてもいいよ、とのこと。

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