Firefoxのアップデートをやめた話

僕はメインのブラウザはFirefoxに変更してもう10年ぐらいになると思うけど、今まではアップデートはちゃんと律儀に適用していた。
けど、ついに今回、アップデートするのをやめて、当面はFirefox54.0.1を使うことにした
(ESRも別途インストールしてるけど、こっちはメインに使うことがないので今後はバックアップのESRだけ最新版に更新していくことになるのだと思う。)

Firefoxはだいぶ前からアドオンに関して、XUL/XPCOMベースからWebExtensionベースに切り替えていくことはだいぶ前から決定していたけど、最終的にFirefox57で完全に適用させて、古いアドオンは使えなくなる見込みだとなっている。その影響が少しづつで始めていて、Firefox55ではXUL/XPCOMベースのアドオンに古いものだと明示が出て、動作も不安定になってきてしまった。普通のブラウジングで結構つっかえが発生する。特に、Hide Unwanted Results of Google Searchの挙動が怪しいので、Google検索をするたびにブラウザが軽くフリーズするのは閉口してしまった。今までは古くなってしまったアドオンは代替を探して少しづつ乗り換えてきたが、今回はアドオン互換性の断絶が大きすぎて、既存のアドオン25個ほど入っているうち、20個ほど一気に使えなくなるので、はっきり言って代替で置き換えるなんて言える状況じゃなくなってしまった。

そういう人のためにESRがあるのだが、ESRをメインに使ったとしても今後の予定では2018/03/06にESRもFirefox59ベースになり、2018/06/26でFirefox ESR52.8がサポート終了になる。通常版のFirefox57が登場するのが2017/11/14だから、ESRにすれば半年ほど延命できる計算になるけど、果たして半年で回避策が見つかるのか?と考えるとイマイチ自信がない。それならセキュリティの心配はあれども通常版の54.0.1を当面使い続ければいいかなあと言う判断にした。

多分、2018-2019年に現在使っているWindows7をWindows10環境に入れ替える時が来るだろうし、その時にまとめてFirefoxを完全に捨てChromeに切り替えるとか、あるいはFirefox難民のためのブラウザが現れるとか、今後状況が変わりそうなことを考慮しても、今焦って積極的に環境を変えてしまうこともないかなあと。

それにしても、Firefoxの今回の判断は完全に誤りだと思う。残念だ。
また、一度Firefox55に上げてしばらく使ってみたけどダメでダウングレードをする、と言う流れになったのだけど今回のFirefox54→Firefox55ではプロファイルの仕様にいくつか手が加えられており、ダウングレードには適さないらしい。ので(一応単純にFirefox54に戻しても使えたけど)面倒だけどProfileに関しても一度作り直した。Firefox Syncがあるので、アドオンやブックマークなど、ある程度の環境は自動でリストアされるけど、ブックマークの並び順やアドオンの設定、登録していたGreaseMonkeyスクリプト、Stylishスクリプトなどは引き継がれないので注意が必要だ。
ブックマークの並び順はチマチマと前を思い出しながら暫定的に復旧した。
アドオンの設定は、Classic Theme Restorer/FireGestures/Hide Unwanted Results of Google Search/Tab Mix Plus辺りはtxt、csv、sqliteとかのファイルでエクスポートインポートができるのでまあまあ大丈夫。
GreaseMonkeyスクリプトは旧Profilesフォルダからgm_scriptsをコピペで、Stylishスクリプトは旧Profilesフォルダからstylish.sqliteファイルをコピペで復旧できた。

FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(4) 標準レンズレビュー

随時更新。
X-T1/X-T2用に購入した標準レンズのレビューエントリ。焦点距離的には24mm~45mm(換算36mm~67.5mm)までのレンズで検討したもの、購入したものをメモ。

超広角・広角域(焦点距離的には~23mm(換算34.5mm)までの)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(3) 超広角・広角レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
準望遠域(焦点距離的には46mm~100mm(換算69mm~150mm)まで)のレビューは→今後作成予定。
望遠域(焦点距離的には100mm~(換算150mm~)まで)のレビューは→今のところ未定。

とりあえずざっくり調べた使えそうなレンズ一覧は以下の通り。
Lマウント/Mマウントレンズはもっといっぱいあるが調査が果てしなくなるのでとりあえず保留。
一眼レフ用のレンズは未記載。
このジャンルにはサードパーティの中華Xマウントレンズが何本かあるが、いずれもカメラとの電気的連動が一切なく、MF/マニュアル絞りなのは言うまでもない上に、Exif上にレンズデータが記録されないのが残念(焦点距離のみ、カメラ内で設定することでExifに反映される)。そもそも、XマウントサードパーティレンズはCarlZeissのTouit以外電気的連動をしないのだが、例えばSONYのEマウントレンズならば電気的連動をするものが(マウントアダプタを含めて)あるのに、Xマウントではそういう製品がないのは残念。Eマウントは解析してでも対応する価値があるが、Xマウントには解析する価値がないと言うことなのだろうか。あるいはEマウントは情報公開があるがXマウントは情報公開がないと言う事だろうか、いずれにせよとても残念なことである。

名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
XF 10-24mm F4 R OIS ¥131,000 ¥90,814 72mm 410g 78.0mm 87.0mm 24cm 2013/12
XC 16-50mm F3.5-5.6 OIS II ¥49,000 ¥35,199 58mm 195g 62.6mm 65.2mm 15cm 2015/05
XF 16-55mm F2.8 R LM WR ¥162,000 ¥114,000 77mm 655g 83.3mm 106.0mm 30cm 2015/02
XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS ¥81,000 ¥55,849 58mm 310g 65.0mm 70.4mm 30cm 2012/09
XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR ¥124,000 ¥87,400 67mm 490g 75.7mm 97.8mm 45cm 2014/06
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
Xマウントフィルターレンズ 24mm F8 ¥6,764 32g 58.0mm 21.0mm 2015/02
XF 27mm F2.8 ¥62,000 ¥42,130 39mm 78g 61.2mm 23.0mm 34cm 2013/06
XF 35mm F1.4 R ¥81,000 ¥54,153 52mm 187g 65.0mm 50.4mm 28cm 2012/01
XF 35mm F2 R WR ¥56,000 ¥39,800 43mm 170g 60.0mm 45.9mm 35cm 2015/10
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
Touit 32mm F1.8 ¥67,311 52mm 210g 75.0mm 58.0mm 30cm
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
Hengyijia 25mm F1.8 ¥12,000 46mm 142g 59.0mm 32.0mm 18cm
Hengyijia 35mm F1.8 ¥12,000 46mm 142g 60.0mm 33.0mm 30cm
NEEWER 28mm F2.8 ¥7,999 49mm 102g 60.4mm 29.0mm
NEEWER 50mm F2.0 ¥7,999 49mm 188g 60.5mm 41.0mm 65cm
Meike 35mm F1.7 ¥9,000 49mm 179g 58.0mm 41.0mm 0.113x
Meike 50mm F2.0 ¥9,000 49mm 188g 41.0mm
SPEEDMASTER 35mm F0.95 II ¥69,800 55mm 440g 62.0mm 59.5mm 35cm
HandeVision IBERIT 24mm F2.4
HandeVision IBERIT 35mm F2.4 49mm 58.0mm 45.0mm 35cm
HandeVision IBELUX 40mm F0.85 ¥129,600 67mm 1150g 74.0mm 128.0mm 75cm
SAMYANG 35mm F1.2 ¥58,860 62mm 433g 67.5mm 74.5mm 38cm
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
SNAPSHOT-SKOPAR 25mmF4 (L) ¥45,000 39mm 90g 49.5mm 29.5mm 70cm 1999/02
ULTRON 28mmF1.9 (L) ¥78,000 46mm 265g 55.8mm 63.1mm 70cm 2001/04
COLOR-SKOPAR 28mmF3.5 (L) ¥48,000 39mm 163g 49.6mm 25.8mm 70cm 2002/05
ULTRON 35mmF1.7 (L) ¥68,000 39mm 203g 55.0mm 47.7mm 90cm 1999/08
COLOR-SKOPAR 35mmF2.5 C (L) ¥35,000 39mm 116g 49.5mm 31.0mm 70cm 1999/03
COLOR-SKOPAR 35mmF2.5 P (L) ¥30,000 39mm 134g 55.0mm 25.0mm 90cm 1999/03
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
COLOR-SKOPAR 25mm F4 P (M) ¥50,000 39mm 144g 55.0mm 30.3mm 50cm 2007/04
ULTRON 28mm F2 (M) ¥75,000 46mm 244g 55.0mm 51.2mm 70cm ×マウントアダプタ非対応
NOKTON 35mm F1.2 (M) ¥135,000 52mm 490g 53.0mm 77.8mm 70cm 2003/04 ×マウントアダプタ非対応
NOKTON 35mm F1.2 II (M) ¥135,000 52mm 470g 60.8mm 62.0mm 50cm ×マウントアダプタ非対応
NOKTON classic 35mmF1.4 (M) ¥75,000 43mm 200g 55.0mm 28.5mm 70cm ×マウントアダプタ非対応
ULTRON Vintage Line 35mm F1.7 (M) ¥135,000 46mm 238g 53.0mm 50.9mm 50cm
COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 II (M) ¥45,000 39mm 134g 55.0mm 23.0mm 70cm
NOKTON classic 40mm F1.4 ¥50,000 43mm 175g 55.0mm 29.7mm 70cm

FUJINON XF 35mm F1.4 R

2017年6月購入。

とりもあえずに最初に買った、と言うかX-T1ボディと一緒に買ったレンズがこれ。僕は基本的にズームレンズを好まず、単焦点を使いたい人間なので、まあ今回は定番の標準単焦点から行ってみよう、と選んだ。対抗馬としては
XF 35mm F2 R WR
Touit 32mm F1.8
辺りか。個人的にはペンタックスAPS-CでFA31mmを愛用していたこともあり、35mmよりも心もち広い画角のレンズが欲しくはあったが、Touit 32mm F1.8はレンズデザインかっこ悪すぎなのでひとまず見送った。XF 35mm F2 R WRもかなり悩んだが、スペック上ではF2になる割にはレンズ全長がコンパクトにならないこと(実際にはレンズ径が細いのでだいぶコンパクトには感じるだろう)、よくよく考えると今までF1.4のレンズは使ったことがなかったこと(せいぜいFA Limited 3本や SMC-M 50mmF1.7ぐらいだった)、世間の評判では『XF 35mm F1.4 RはAF速度が遅い』とのことだったが全群繰り出しで遅いのは全然気にならないタイプだったので、ファーストチョイスとして選んでみた。

レンズと一緒に買ったのは

まず、ステップアップリングで52mm→58mmへ変換。これは、使いたいタムロンのレンズキャップが55mmと58mmを持っていること、使えるフィルタで58mmの物をもっていることから。
普通はまあ不要だろう。

フィルターはもともと持っていたC-PL 58mmの物を流用。開放F1.4はシャッタースピードがむしろ使いにくいぐらいなので、ND代わりにもなるC-PLフィルタを基本的につけっぱなし。

簡単な印象としては
・描写はまあまあ良い。F1.4開放から僕には普通に使える。
・最短撮影距離28cmと言うのも無難。テーブルフォトを撮るのに座ったまま撮影でき、立ち上がる必要のない、楽ちんな最短距離。
・ピントリング、絞りリングはちょっと軽すぎるかな、と言う印象。このレンズのピントリング、絞りリングは所詮は電動エンコーダなので、もっと感触よく調整できると思うのだが…。
ピントリングをMFで使った時の距離移動のゆるさはどうにかならないものか。もちろん細かい方が微調整しやすいのではあるが、このレンズ、MFにすると無限遠から最短距離にするまでピントリングをおおよそ2回転しないといけない。マクロレンズなわけでもないし、明らかにこれは設定をミスってるんだろうと思う。
・難を述べるとしたら、もう一声小さく薄くできるのではないだろうか。まあ、F1.4のレンズだからサイズ感はこんなもんで、F2のレンズの方でもっとサイズ感頑張った方がいいんじゃないかと言う感想の方が大きいが。

と言う感じ。最初は、換算52.5mmは心もち狭いのではないかなあと思ったが、使ってみるとそれほど苦にはならずに使えるようだった。

以下、参考に撮った写真。


開放絞り、ほぼ最短で。作例替わりに載せてる写真、とりあえず今後もモミジの接写をとっていこうかと思う。分かりやすいし。
近接時のモミジの大きさはXF 16mm F1.4 R WRとそれほど差がない。XF 16mmがよく寄れるレンズと言う事か。XF 16mmは最短でも被写界深度が深めなこともあって結構カリカリしてたけど、こっちは緩めの描写。一応ピントの合った領域では葉脈が分かる程度の解像度はあるけど、ピントが薄すぎるのもあってカリカリ感はない。
後ろボケは若干レモンボケになるけど、この程度ならあまり嫌味はないと思う。光源ボケの輪郭強調がないので、優しい感じなのはとても良い。


もう一枚、開放・最近接。
これだけ寄れればマクロレンズは必須で持ち出さずともなんとかカバーできそう。ピント面近傍の前ボケ・後ろボケともパープルやシアンのフリンジが出たりせず、癖もなくとても扱いやすい。ピントが若干甘めなので、少し湿度のある描写をする。まあ写真が悪いので今一つ伝わらないかもしれないけど。


F5.6まで絞って。ここまで絞ってこの解像と言うのは、カリカリを求める人には心もち足りないかもしれない。


逆光・最近接・F4。逆光でコントラストを立たせると若干野太い描写になるかな。さっきも書いたけどボケの輪郭に色づきがないのはとても良い。


F2.8。XF16mmでF1.4の似たような構図の作例を載せてあるのでそっちとも比較のこと。F2.8まで絞ってもこっちのが甘いかなあと思う。


F4、無限遠近傍。F4ではこの程度の距離感だと無限遠~画面内の手前の物(多分距離数m)にピント合わせ切れない。焦点距離35mm、許容錯乱円0.02mmで計算するとF4の時の過焦点距離が15.47mとなるらしいのでこのぐらいの構図で全体にピントを届かせたいならF8-F11ぐらいまでは絞らないとダメか。
ピントが中途半端にあっていると、輪郭強調がかかるのか葉っぱがモヤモヤする(とくに中央上側の桜の葉で顕著)、これがシチュエーションによっていわゆるポップコーンノイズになるのだと思う。

Hengyijia 25mm F1.8

2017年7月購入。

中華製サードパーティレンズには、NEEWER/Meike/Hengyijiaあたりの格安レンズと、HandeVision/SPEEDMASTER/SAMYANGあたりのやや高級ラインがあるが、個人的には高級ライン側のレンズには今一つ魅力を感じない。その値段を取るのなら、MFのままでいいけど焦点距離やF値はExif連動にしてほしいと思うからだ。
と言うことで、格安レンズの方から試してみようと言うことになった。ブランド名が違うだけで実質同じレンズ等もあり、スペック的には25mmF1.8/28mmF2.8/35mmF1.7/35mmF1.8/50mmF2.0辺りがあるが、35mmは純正F1.4があるから不要だろうと言うことで、50mmはとりあえず買ってみるとして、25mmを買うか28mmを買うかはちょっと悩んだが、レンズ全長3mm長くなるだけで開放F値が1.8になるならそっちがいいなあ、と言うことで25mmF1.8の方を買ってみた。
なお、この辺のレンズは、おそらくシネレンズとかの光学系をスチルレンズ用の筐体に入れたものだろうと推察される。ので画質的には若干落ち、特に周辺画質が若干荒れそうなのは予想できる。

簡単な印象としては
・描写はまあまあ。近接撮影では無難によく写り、テーブルフォトなどには開放から使えるので良好。無限遠はやはり周辺画質が破たんする。像面湾曲も若干あるようだが、サジッタルコマフレア(この場合はメリジオナルコマフレアなのか?)の発生が顕著なようで同心円方向に像が流れる。うまく使えばグルグルボケになるのかもしれないが、無限遠気味のでグルグルってどう使えばいいのかまだよく分からない。
逆光画質はお察し。盛大にゴーストもフレアも出る。手で軽くハレ切りしてやるだけでもだいぶマシになるので、あまりに気になるのなら深めのフードなどおごった方がいいかもしれない。個人的には、逆光のへっぽこさはそのまま活かしてフレアで表現を考えた方がいいと思う。
・ピントリングは軽すぎるとは思うが、何せ可動する光学系が軽いし、剛性感はあるのでこんなもんかと思う。絞りリングはやや渋めでちょうど良いトルク感。
最短距離18cmはいい。このレンズをボディにつけっぱでとりあえず何でもこなせる感じ。
・難はさすがにいっぱい。一番ダメなのは、レンズマウント側の作りが甘いらしく、カメラボディにはしっかり装着できるのだが、プラスチックのレンズリアキャップを装着するとユルユルで外れやすい。フジ純正のキャップの方が外れやすく、レンズに付属してきた中華製レンズキャップの方が幾分かマシであるが、外れやすいのは結局同じなのでこの辺は何とかならないものか。
・ピントリングと絞りリングの模様(ローレット)が同じなのはいただけない。たまーに間違ってピントリングを操作しているつもりが絞りリングを操作していることがある。絞りリングにF値ごとのクリックストップがないので、ますます誤操作に気づきにくいのだ。絞りリングにクリックストップをつけるか、ピントリングのローレットを変えればよいと思う。おそらく、この手の格安レンズはクリックストップ用の機構すら省略することでレンズ生産コストを落としていると思うので、せめてローレット加工は欲しいかな(実際、NEEWER 50mm F2.0はタクマーみたいなピントリングローレットなので、誤操作が少ない)。
・ピントリングを回しきった位置は無限遠ではなくオーバーインフになっているので、無限遠の風景を何気なくパチリとやるときも多少のジリジリしたピント合わせ動作が必要。カメラ本体の設定をいくつか適切に組み合わせてあると、X-T1では背面のフォーカスアシストボタンを押すことで、X-T2では後ろ電子ダイアルの押し込みで、ピント位置の拡大ができるので活用した方がいい。
・使い始めてしばらくしたら、なぜか操作中にピントリングが前後にがたつくようになった。「?」と思っていたら、使用後にレンズをボディから外した時にコロン、とネジが落ちてきた。何かと思ったら、レンズのマウント座金を固定していたネジが一本外れて落ちたのだ。無くさなかったのでしっかり固定しなおして一難をえたが、さすが中華クオリティ。もしも外れたネジがボディの撮像素子が露出している側に落っこちていたら…とか考えると結構笑えない。

と言ったところか。
このレンズは、何度も説明しているようにExifに撮影レンズ情報が入らない。焦点距離情報のみボディ側設定にて記録できるが、このメニューがメニュー階層の結構深いところにあり、Fn割り当てとかができないので、レンズ交換時に設定変更が煩雑(な上にチョイチョイ忘れる)。のでこのレンズを持ち出すときは基本的にこのレンズのみ装着して持ち出し、レンズ交換は諦めてゆるーく撮影するスタイルがいいと思う。換算37.5mmと言うことで標準と言うよりは広角レンズに近い性質のレンズなので、気楽に撮影するにはあまり悩まずに使える便利なレンズである。

以下、参考に撮った写真。


多分開放、最短距離より心もち離れてるかもしれない。ピント面の解像は若干ゆるいが、ピント面前後のボケのつながり方や後ろ側の大きなボケなど、嫌味なところがないので扱いやすい。ボケの輪郭の色づきもなし。


開放、最短距離だけど若干ピントの山外してるかな。いやピント面の解像がこんなもんなのかもしれない。まあまあホワホワ感が出て、これはこれでいいんじゃないか。後ろボケが若干レモン気味なのがなかったらもっと利用価値高いかもね。


最短距離の辺だけどなんとなく少し(F2.8ぐらい?)絞ってある気がする。アジサイのつぼみ(と言うのか?)がこれだけ解像してればまあ充分かなあと。


開放、テーブルフォト(要するにラーメン)。解像はこんなもんで充分じゃないだろうか。焦点距離的にも最短撮影距離的にもこういう撮影はとっても楽ちん。後ろの反射光源ボケがほんの少し輪郭あるかと思うが、この程度で目くじら立ててたら使えるレンズは全然なくなってしまうな。


半逆光。頑張ればフレアはもっと盛大に出る。周辺画質に考慮して、F8ぐらいまでは絞ってあると思う。解像はもう一つかもしれないが、シャッタースピードがかなり低速なので微ブレもあるかもしれない。


無限遠、絞り開放だと思う。中心は無限遠でもそこそこ使えるが、周辺はグダグダになる。周辺減光も若干ある。


絞り別比較作例、多分開放F1.8


多分F値4か5.6


多分F16

順光気味の撮影だけど、絞り開放は周辺減光と言うより周辺の色シェーディングがちょっときつい感じ。解像感もないので輪郭強調のドロドロ感がちょっときついかも。F4-5.6ぐらいに絞ると周辺減光は改善し、周辺画質もまあ妥協できる感じかな。思い切ってめいっぱい絞ってF16などにしてしまうと、Exif絞り情報が伝達されていないのでボディ内の点像復元処理が働かず、小絞りボケのゆるーい絵になってしまうのでお勧めしない。

FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(3) 超広角・広角レンズレビュー

随時更新。
X-T1用に購入した広角レンズのレビューエントリ。焦点距離的には~23mm(換算34.5mm)までのレンズで検討したもの、購入したものをメモ。

標準域(焦点距離的には24mm~45mm(換算36mm~67.5mm)まで)のレビューは→FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(4) 標準レンズレビュー | ちゃたろうふぁんくらぶ
準望遠域(焦点距離的には46mm~100mm(換算69mm~150mm)まで)のレビューは→今後作成予定。
望遠域(焦点距離的には100mm~(換算150mm~)まで)のレビューは→今のところ未定。

とりあえずざっくり調べた使えそうなレンズ一覧は以下の通り。
Lマウント/Mマウントレンズはもっといっぱいあるが調査が果てしなくなるのでとりあえず保留。
一眼レフ用のレンズは未記載。
今のところ、魚眼レンズを除くXマウントレンズで最広角なのは10mm(FUJINON XF 10-24mmF4、SAMYANG 10mm F2.8)、マウントアダプタを介せば一眼レフ用の8mm~ズームが一応装着できる(Xマウントのマウントアダプタは電子接点付きが基本的に無いので、一眼レフ用等を購入してもAF・絞り・手振れ補正等が利用できないのは泣き所)。※FUJI純正マウントアダプター ライカMレンズ/フジフイルムXボディ用 電子接点付が唯一電子接点がついているが、これはあくまでマウントアダプタ上にあるボタンでボディ内の焦点距離呼び出し(と歪曲やシェーディング補正)設定が呼び出せるだけなのでここでは趣旨がちょっと違う。

名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
XF 10-24mm F4 R OIS ¥131,000 ¥90,814 72mm 410g 78.0mm 87.0mm 24cm 2013/12
XC 16-50mm F3.5-5.6 OIS II ¥49,000 ¥35,199 58mm 195g 62.6mm 65.2mm 15cm 2015/05
XF 16-55mm F2.8 R LM WR ¥162,000 ¥114,000 77mm 655g 83.3mm 106.0mm 30cm 2015/02
XF 18-55mm F2.8-4 R LM OIS ¥81,000 ¥55,849 58mm 310g 65.0mm 70.4mm 30cm 2012/09
XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR ¥124,000 ¥87,400 67mm 490g 75.7mm 97.8mm 45cm 2014/06
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
XF 14mm F2.8 R ¥112,000 ¥78,652 58mm 235g 65.0mm 58.4mm 18cm 2012/09
XF 16mm F1.4 R WR ¥149,000 ¥102,480 67mm 375g 73.4mm 58.4mm 15cm 2015/04
XF 18mm F2 R ¥81,000 ¥53,380 52mm 116g 64.5mm 33.7mm 18cm 2012/01
XF 23mm F1.4 R ¥124,000 ¥85,800 62mm 300g 72.0mm 63.0mm 28cm 2013/09
XF 23mm F2 R WR ¥62,000 ¥41,480 43mm 180g 60.0mm 51.9mm 22cm 2016/08
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
Touit 12mm F2.8 ¥89,910 67mm 270g 88.0mm 68.0mm 18cm
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
SAMYANG 8mm F2.8 FISH-EYE II ¥42,800 260g 60.0mm 64.8mm 30cm
SAMYANG 10mm F2.8
SAMYANG 12mm F2.0 ¥42,800 ¥38,178 67mm 260g 59.4mm 72.5mm 20cm
SAMYANG 16mm F2.0
SAMYANG 21mm F1.4 ¥72,101 58mm 290g 64.3mm 67.9mm 28cm
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 (L) ¥108,000 162g 50.5mm 38.2mm 30cm 2000/09
SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 (L) ¥65,000 105g 49.6mm 30.7mm 30cm 1999/02
COLOR-SKOPAR 21mmF4 (L) ¥55,000 39mm 109g 49.6mm 29.1mm 50cm 2001/04
名称 価格 価格.com実売 フィルター (mm) 質量 (g) 最大径 (mm) 長さ (mm) 最短距離(cm) 撮影倍率 発売時期
HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 (M) ¥135,000 312g 67.8mm 58.7mm 50cm 2016/07
ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 II (M) ¥85,000 67mm 230g 74.6mm 42.5mm 50cm 2001/04
ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 III (M) ¥115,000 283g 64.8mm 58.4mm 50cm 2016/11
SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 II (M) ¥65,000 52mm 156g 59.4mm 38.2mm 50cm 2009/04
SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 III (M) ¥95,000 58mm 247g 64.8mm 55.2mm 50cm
ULTRON 21mm F1.8 (M) ¥118,000 58mm 412g 69.0mm 78.4mm 50cm
COLOR-SKOPAR 21mm F4 P (M) ¥55,000 39mm 136g 55.0mm 25.4mm 50cm

FUJINON XF 16mm F1.4 R WR

2017年6月購入、2017年7月売却。

まず最初に買ったレンズはFUJINON XF 16mm F1.4 R WR。このレンズを選んだ理由は、『純正で換算24mmの画角のレンズだから』と言うのが圧倒的な理由。
過去、僕は広角(と言うか超広角)レンズは換算24mmレンズをずっと基本としてきており、過去使ったものを数えてみるに
SIGMA 24mm F2.8
smc PENTAX-FA☆ 24mm F2
Panasonic DML-LX3 (ズーム広角端が換算24mmF2)
Panasonic DMC-LX100 (ズーム広角端が換算24mmF1.8)
と使い続けてきたからだ。(これ以外の広角だと、SONY DMC-W1にフィッシュアイコンバータ、smc PENTAX-DA 10mm-17mm F3.5-F4.5 FishEye、smc PENTAX-DA 15mm F4辺りか。)
初めて買ったのがシグマの安い24mmだったのだが、超広角のパースが気持ちよく、また簡易マクロになるので被写体にぐっと近づきやすいレンズだった。それですっかりはまってしまい、「PENTAXの24mmと言えば外せない憧れ」として24mmF2に買い換え、これまた長いこと愛用。若干寄れなくなったが、妙にしっとりとした湿気のある独特の描写だった。その後、デジタルでは丁度良い交換レンズに出会えず、高級コンデジのDMC-LX3からDMC-LX100と乗り換えつつ補完していた感じだった(DMC-LX3の広角端は、低感度番長のカメラとは言え実にすばらしい描写だった)。
と言うことで、まあ他のレンズには目もくれず最初はこれをそろえようと言うことになった。
が、思ったより好みに合わず、わずか短期間でいったん手放すことにした。
簡単な印象としては

開放F値1.4は立派。だけどミラーレスだと絞り込んでもEVFがちゃんとファインダ内の明るさ追尾してくれるので、思ったよりありがたみは薄かった。ピントは浅いと思うが、短期間だったのでピントの薄さを活用した写真はあまり撮れなかった。
最短撮影距離15cmと言うのも良く寄れるし無難。
・画質も文句なし。開放からEVFでもわかるほどよくコントラストが効いていて、使いやすい。ミラーレスなので勝手に補正されている可能性もあるが、歪曲収差もほとんどないので使いやすいだろう(フジの単焦点は光学的補正だけで歪曲収差をきちんと消し、カメラ内の電子補正にはなるべく頼らない主義らしい。聞こえはかっこいいが個人的にはそこは今更こだわっても仕方ないように思う。ミラーレスは歪曲収差は補正しやすいよう素直なカーブにして残して、他の収差低減に当てた方が楽だと思うが…例えばオリンパスの12-100mmF4は広角端で歪曲収差-10%もあるらしいが、それを問題にしてると言う話はほとんど聞かないし)。
ピントリングの重さはこんなものかと思う。このレンズの場合、ピントリングを前後させることでAFとMFを切り替えるクラッチがついているが、X-T1の場合、firmware ver.3.0でAF+MFが追加になってからだと思うが、フォーカスモードSのままでシャッターボタン半押しでピントリングを動かせばクラッチがAF側でもMFが効くし、逆にフォーカスモードSでクラッチがMF側でもシャッターボタン半押しでAFが働く。まあちょっと謎の挙動ではあるが不便ではなく、この仕様の方が扱いやすいだろう。
絞りリングの重さはまあこんなものかと思うが、もう少し重くてもいいかなと思う。XF35mmF1.4みたいに軽すぎると文句つけるほどではないが。
・あえて難を言うとしたら、ちょっと大きく重い。いや、換算24mmF1.4のスペックでこの大きさ重さは軽い方だと思うのだが、X-T1と組み合わせるにはちょっとバランスがいまいちかなあと。16mmF2のスペックでいいので、もう少し小さく(特に全長短めの)レンズを期待したい。

と言ったところか。まあ、ほぼ完ぺきなレンズである。ゆえに僕はいったん手放すことにした。もう少し癖のあるレンズを使いたかった(イマイチ解像が低いせいなのか、妙に湿気のある描写をしてくれたFA☆ 24mm F2の幻想に僕はいまだに囚われている気がする)のと、X-T1+16mmF1.4の組み合わせで使うと思ったより超広角のインパクトが薄く、これは一度回り道で癖のあるレンズやもっと広角のレンズを試してみた方がいいなあと言う結論に達したからだ。
一旦はマップカメラでたまたま安く出ていたSWH15mmF4.5で遊び、Touit12mmF2.8を目指してみるのが良いだろうかと考えている。

以下、参考に撮った写真を(あまり良い出来ではない)


開放絞り、ほぼ最短距離にて。定番のモミジだけど、葉脈までしっかり写っている。ピント面の手前ボケに若干のパープルフリンジがあるがあまり気になるほどではない。
後ろの玉ボケも輪郭強調されたり、周辺部でのレモン崩れもなく安定している。


F5.0まで絞り込んで。本来ならもう少し遠景の被写体で試したいが、歪曲収差もほとんどないことはわかる。
ちょうど手前に柱があって若干斜め構図になってしまったが、もう少し正面から頑張ればよかったなあ。


かなり強めの逆光。若干フレアっぽいが優秀。他のレンズでこれと同じのやったらフレアでまくりとかあると思う。
フードは装着してない。


これも開放絞り、ほぼ最短かな。逆光だけどゴーストもないし、よく解像してる。でもなんか超広角レンズ使った感じがあまりしない。

SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 (L)

2017年7月購入、

マップカメラの中古をたまたま眺めていたら3万円未満の品を発見してしまったので購入。外付けファインダー無しなのでこの値段なのかも。どっちみちFUJIFILM純正Xマウント→MマウントアダプタMマウント→Lマウント変換リングとかみ合わせてちゃんとファインダ内で像確認できるので問題なし。
SUPER WIDE-HELIARにはLマウントの初期型(I型)Mマウント化して距離計連動・フィルター装着可能になったII型Eマウント/Mマウント用が出て光学系も新しくなったIII型とあるが、II型は大きく重くなり最短撮影距離も伸びてしまっているので、ミラーレスのカメラでマウントアダプタ遊びで使う分にはI型の方がいいと思う。

Mマウントアダプタは純正品がちょっと高いものの焦点距離設定にダイレクトにアクセスできるボタンがつくので良い。って言うか、この焦点距離に直接アクセスできる機能、ボディのFnボタンに割り当てできれば純正マウントアダプタいらないのだけど…。

もし純正品を買わないにしても、安物よりもちょっと頑張ってヘリコイド付きで近接撮影ができるタイプのマウントアダプタを買った方がいいと思う。

LマウントをMマウントにするアダプタはK&Fの安物を買ったが、結構ゴリゴリしてる。もっと高級品を買うと滑らかなのかは不明。今度機会があったら試します。
Lマウント→MマウントアダプタにはMマウントレンジファインダーの表示切替用対応用に『28/90mm用』『35/135mm用』『50/75mm用』があるが、どれでもいい。そもそも15mmにはどれも対応しないし、X-T1はレンジファインダじゃないので。

購入したものは、フロントレンズキャップがブカブカだった。のでサードパーティのレンズキャップを買ってみた。ノギスを引っ張り出すのが面倒で定規で適当に測ってみたら40mmぐらいだったので、40.5mmと39mmを買ってみて装着してみたが、39mmでも若干キツイかも。SUPER WIDE-HELIAR本体に直付けのフード部分の内側に内面反射防止用に、水平にギザギザ加工がしてあるのでそれに引っかかってうまく装着できない。また、内付けタイプのレンズキャップは押し込むとレンズの前玉に当たっているような気がしなくもないので、純正フードないし本体直付けフード部分の外周ないしに何か当て布をして使う方がいいかもしれない。

マウントアダプタを使うときは、L→Mアダプタは本体に装着しっぱなしでMマウントアダプタにバヨネット装着するのがいいかなと思っているのだが、こういう使い方をすると普段のレンズリアキャップは付属品のLマウントキャップでは都合が悪く、Mマウントキャップでないと困るのでこれも忘れず準備したい。なお、最初付属品には厚めのLマウントリアキャップが付属していた。このレンズが結構後ろ側に飛び出しているからだと思うが、Mマウントリアキャップは通常品を買っても別に後玉が当たっている様子はなかったのでそれを使っている。

使ってみた印象としては
・やっぱ画質は相当に落ちる。フルサイズ画角のレンズのAPS-Cサイズ部分を使っているだけだし、開放F値も4.5と低めなのにXF16mmF1.4の開放と比較しても目も当てられないへっぽこさである。周辺が流れるのは言うまでもないが、中心でしっかりピント合わせをしても解像はXF16mmF1.4の開放に全く及ばない。まあ、でもこのぐらいヘッポコだと気軽に使えると言えなくもない。
・周辺部の画質が相当に酷い。最初、右下が特に酷く感じたので片ボケかなと思ったが、まあ四隅全部悪いことは悪いのでこんなものなのかもしれない。四隅全部悪いのは無限遠風景でも近接でも同じ。
・ためしに、PCのモニタをガッツリ写してみる。で、フォーカスアシストを右端にしてピント合わせをして撮影すると、画面中心はピントを外している。と言うことで、少なくとも近接撮影では周辺部の画質低下は像面湾曲の影響が結構大きいことが分かる。
・歪曲収差はまあそこそこの樽型。近接だと若干目立つかなあと思うけど、このぐらいは味の範疇で見逃してもいいかなと思う。純正Mマウントアダプタのボタンを押したときのみ、焦点距離設定だけでなく歪曲収差補正、色シェーディング補正、周辺減光補正ができるが、まあ補正はかけないでもいいだろう。
・同様に、色シェーディング補正、周辺減光補正もまあ味の範疇で我慢していいかなと思う。一括で補正かけても絞り値が変わったり順光・逆光等で変わってしまうだろうから、うまく補正しきれないだろうと思うし。って言うか、この補正ってSUPER WIDE-HELIARで使わなかったらどのレンズで使うんだろう。もはやULTRA WIDE-HELIARぐらいになってしまうが…。
倍率色収差が若干あり、周辺部の明暗差が大きいところで縁に色づきがみられる。って言うか、カメラ内で歪曲収差補正ができるのならなぜ倍率色収差補正機能がないのだろう?と疑問に思う…。
・最短撮影距離30cmは若干物足りないけど、まあ妥協できる範疇である。レンジファインダー用レンズでここまで寄れるんなら我慢すべきかな、と言う感じ。最近接に寄った時に、PCモニタ(24インチ)を画面目いっぱいに…までは寄りきれないぐらい(27インチモニタがいっぱいになるぐらいかな)。
操作性は良い。絞りリングのクリック感はしっかりしているし、軽めの操作感だけど不満はない。ピントリングも軽めだけど、そもそも小型のレンズなので当たり前か。グラつきなどは皆無なので操作感が軽くても不満は感じない。

と言う感じか。XF16mmF1.4と打って変わってヘッポコレンズである。画質的にはものすごく妥協して使うべきレンズ。ただし、このレンズの魅力は言うまでもなく「小さく軽い」ことである。これだけ軽量ならバッグの隅っこにポイポイ放り込んでおけるので、ほんと楽ちんである。こっちのレンズはそんな手抜きをしつつちょいといじって遊ぶ小生意気なレンズと言った感じだろうか、僕にはこの方が相性に合ってるかな。

作例は現在まだ増やし始めているところ


開放、ヘリコイドアダプタ無しでの最近接。もう一声寄れないのでラーメンのお盆の周りのスマホやらおしぼりやらちゃんと隠さないと写真にならない、そんな感じの大きさ。
平面を写し取るのでなければ周辺の像流れはあまり気にならないかも。中心の解像もこんなもんならまあ妥協できる範囲か。


これも開放、最近接。XF16mmF1.4と同じくモミジを寄って撮ってもこれだけ違いがある、と言うのが分かるかと思う。
若干解像が物足りない気がするけど、このぐらいぬめっとした感じの写りの方が好みでもある。


開放、無限遠。無限遠はどう見ても右側片ボケしているように見える。レンズの装着が悪かったのかもしれないし、被写体に正面向いてないと言えなくもない(いやでも川の対岸なので全部無限遠だと思うけど)のでもう少し様子を見たいが、場合によっては片ボケで一回マップカメラに戻すかもしれない。
※後日、XF14mmで同じ場所で撮影してみたが、やっぱりこの写真の像面湾曲は酷い(このエントリの下の方にXF14mmの写真あり)

その後、やっぱり無限遠での像面湾曲と言うか片ボケと言うかが気になるので、一度購入したマップカメラ経由で修理に出している。マップカメラとしても、これは片ボケより像面湾曲の影響の方が大きいのではないか、と言う見解なので治るかどうか、現在待機中である。

FUJINON XF 14mm F2.8 R

2017年8月購入、

と言うことで、SWHが不在の間にもう一本レンズを試してみようと言うことで、FUJINON XF 14mm F2.8 Rを購入してみた。
1mm刻みでだんだん広角になっていくが、自分が使いこなせる限界はどのあたりに来るのだろう。このレンズを買うか、Touit 12mmF2.8を買うか少し悶絶して悩んでみたが、
Touit 12mmはでかい。XF 16mmで大きいのが不満と言っていた人間に納得できるかは非常に疑わしかった。
・どっちも最短撮影距離が18cmでもう一声足りない開放F値2.8でもう一声足りない、と言うのは同じ。
と言う辺りを根拠に、結局XF 14mmにすることにした。Touit 12mmの換算18mmの超広角が使いこなせる気がしなかった、と言うのも若干ある。

と言うことで、少し使ってみた感想。
・描写は非常に良い。XF 16mmより解像は高い気がする。けどXF 16mmほどカリカリ感はなく、穏やかに細く解像しているような印象。近接撮影の際に、後ろボケに入る始め辺りにごくわずかに二線ボケがあるが、無理に出そうとしない限り目立つことはないだろう。
・サイズ感も申し分なし。標準域レンズとしてコンビを組むXF 35mm F1.4レンズに52mm→58mmのステップアップリングとCPLフィルタを装着してあるのだが、これだと全長がXF 14mmとほぼ同じになり、ぱっと見た目にはXF 14mmXF 35mmが区別つかないんじゃ、って言うぐらいサイズ感が揃って、これはこれで使いやすい。確かに、両方ともXマウントレンズラインナップ初期のころに出たレンズなのだが、そういうサイズ感も揃っているレンズだったので先行して登場した側面もあるのだろう。
・ピントリング・絞りリングの操作感もXF 35mmと似ている。最大の違いは、こっちのレンズはMF切替のクラッチがついていることなのだが、結局のところX-T1/X-T2ではAF+MF機能を使ってフルタイムMF的な利用をするときにはどっち使ってもあまり大差はないわけで。ただ、XF 35mmXF 14mmピントリングの回転角が全然違うのはちょっと問題。って言うかXF 35mmの方がおかしいのだけど。
・難を述べるとすれば、最初に購入する時に悩んだそのまんま。このサイズ感でF2(せめてF2.4)であれば嬉しかったし、最短撮影距離も14mmレンズなのだから14cmまでは頑張ってほしかった。
と言った感じ。

以下作例。※なお、XF16mmの作例はX-T1で撮影していたがXF14mmの作例はX-T2で撮影しているので、等倍鑑賞とかで比較する時は画素数・解像度に違いがあることを考慮してください。


開放F2.8、最近接。XF16mmと比較しやすいように逆光気味のモミジで。多分、XF16mmの方はもう一声寄れたのかもしれない。モミジの大きさ的にはこれだけ寄れれば充分なのかなあ。
ボケ始めが若干二線ボケだけど、よく見るとXF16mmもその辺は若干二線ボケなので似たり寄ったりか。XF14mmの方がパープルフリンジの発生は抑えられている気がするが、XF16mmの方が逆光がまぶしい厳しそうな条件な気がするのでXF16mmをあまり責めるのは良くない気がする。後ろの光源ボケは開放F値が大きい分、XF16mmに比べると若干物足りない感じになるかな。多分このボケ方だと、XF14mmでボケを活かした撮影をしようとするとうるさいボケになってしまうシチュエーションの方が多いだろうと思う。


開放F2.8、最近接、同じモミジでも平たい光源の物を。解像もしっかりしてるし、立体感も良く出てる? 場所によってほんのちょっとだけの二線ボケが分からなくもないが、このぐらいの方が立体感がよく出るのかもしれない。


F5.6まで絞って、XF16mmとこれも同じ被写体を。歪曲収差はほぼなし。像面湾曲もほぼなし。優秀。XF16mmよりこっちのが若干解像が高い気もするけど、光線が違って色被り具合なども違うので、一概には比較できないか。


開放F2.8、逆光条件で。普通に優秀。換算21mmの超広角感も適度に出て、ちょっと難しいけどこれはこれで楽しい。


開放F2.8、XF16mmと同じ千羽鶴。やはり開放近接を楽しむのはXF16mmの方が一歩も二歩も上手かなと感じさせる。奥行が物足りない感じ。


これはSWH15mmとの比較用作例。SWH15mmの像面湾曲がいかにひどいかが分かる。と言うのは置いておいてこの作例で見ると、開放F2.8で撮ったのでやはり周辺部は若干解像が落ちているようである。無限遠はもう少し絞った方が良いみたい。

FUJIFILM X-T1/X-T2簡単なレビュー(2) 参考になりそうな雑誌・ムックなど

X-T1の情報を集めた雑誌やムックなど、簡単に感想とともに。

・FUJIFILM X-T1 FANBOOK (impress デジタルカメラマガジン ムック)

電子書籍あり。
無難にまとまっているが、これは必読!と言う記事はなかった。
あえて言うならpage61-69で、カラー・ハイライトトーン・シャドウトーン・シャープネスを+2~-2までの範囲で変更した時の描写の違いの絵がまあまあ分かりやすいか。

・FUJIFILM X-T1 スーパーブック (Gakken CAPA ムック)

電子書籍あり。
これも無難にまとまっているが、必読!と言う記事はなかった。
FUJIFILM X-T1 FANBOOKよりFUJIFILM X-T1 スーパーブックの方が本編中の作例が若干良いかなあ。(巻頭作例はどちらもまあまあ)

・FUJIFILM X-T1 WORLD (日本カメラ ムック)

電子書籍なし。
説明も作例もこれが一番良いかなあ。(説明の良さにそれほど大差があるわけではないが)
page84-87のFUJINON SLレンズ(XマウントではなくLマウント、M42マウント、TXマウント)の紹介は読み物としてなかなか面白い。
page88-97のマウントアダプタ一覧は非常によくまとまっており、この部分のためだけでもこの本は買う価値があると思う。サードパーティ各社からどのマウントに対応するマウントアダプタが発売されているか、一覧で簡単に確認できる。もちろん、時間が経って販売終了の物もあったり、新しく発売になったものが未網羅だったりはあるが、いったんこれだけまとまっていれば残りの物を調べるのも楽だ。

・FUJIFILM X-T2 WORLD (日本カメラ ムック)

電子書籍なし。
X-T1 WORLDも良いがX-T2 WORLDも良い。
新しくなってムックとして掲載する内容もこなれてきてるなあと感じる。
page76-85のプロカメラマンが実際に使っているセッティング情報が意外に役立つかな。

・FUJIFILM X-Pro2 WORLD (日本カメラ ムック)

電子書籍なし。
この日本カメラのWORLDシリーズのムックが一番良いと思ったので、Proシリーズの物も買ってみた。
ACROSSの解説が充実していてよい。

・FUJIFILM X-T2 PERFECT BOOK (CAMERA magazine エイ出版社 ムック)

電子書籍あり。
X-T1の本ではないのだが、X-T2になってX-T1とどこが変わったか、と言う面を確認する意味も含めてX-T2用ムックも読んでおいて損はないと思う。
この本はpage028-031でX-T1とX-T2の外観がどこが変わったかを詳しく紹介しているページと、page032-039のX-T2に各レンズやアクセサリーをつけた外観がほぼ全て網羅される形で載っているのが大変に良い。それぞれのレンズを装着するとこんな外観なんだなあ、と言うのがよく分かり、それはそれで購入欲をそそってくれる。

・FUJIFILM Xマウントレンズ PERFECT BOOK (CAMERA magazine エイ出版社 ムック)

電子書籍あり。
Xマウントレンズにどんなラインナップがあるのか、等々通読するのにはなかなか良い読み物。
佐野史郎さんのインタビュー記事は面白かった。そう言えばNHKの家族に乾杯!に佐野史郎さんが出演していた時、街中の風景をスナップしていた機材はX-T1だったか?

・アサヒカメラ 2012年7月号 (ヌード特集)

電子書籍なし。
ニューフェース診断室にて、FUJIFILM X-Pro1とフジノン XF 35mm F1.4 Rを取り上げている。(page233-246)
FUJIFILM X-Pro1の方はまあ参考記事として、XF 35mm F1.4 Rの光学的素性を確認したい人は読むことをお勧め。ただ、この当時はまだXマウント用の測定器がないのか、レンズの球面収差、非点収差、像面湾曲が測定できていないのは少しさみしい。

・アサヒカメラ 2014年9月号

電子書籍なし。
ニューフェース診断室にて、FUJIFILM X-Pro1とフジノン XF 23mm F1.4 Rを取り上げている。(page271-284)
X-T1の素性について一通り調査されているので、ぜひ購入して一読してほしい。興味を引いたところでは図11-③最大ノイズのISO感度特性あたりか。X-T1はISO800-ISO3200までノイズの出方がほぼ一様なようだ。僕はこの図を見て、当面の間X-T1のISO AUTOは上限3200までで様子を見ようと思った。
XF 23mm F1.4 Rは僕は今のところ購入予定に入っていないのであれだが、歪曲収差が非常に小さい特性がよく分かる。

・アサヒカメラ 2017年3月号 (桜風景特集)

電子書籍なし。
ニューフェース診断室にて、FUJIFILM X-T2とフジノン XF 23mm F2 Rを取り上げている。(page179-188)
新しいX-T2の素性を確認したい人や、XF 23mm F2 Rの素性を確認したい人向け。
なお、この回は2月号?1月号あたりから引き続いて『写真を無断使用する”泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル』が掲載されており、この人気記事のせいで若干市場流通が悪いかもしれない。

・アサヒカメラ 2016年8月号 (都市を撮る特集)

電子書籍なし。
新製品の紹介として、X-T2を紹介。(page92-97)
X-T1とX-T2の比較などもしているので軽く立ち読み程度に。

・アサヒカメラ 2017年8月号 (いま評価される風景写真とは?特集)

電子書籍なし。
ニューフェース診断室にて、FUJIFILM GFX 50Sとフジノン GF 63mm F2.8 R WR/GF 32-64mm F4 R LM WR/GF 120mm F4 R LM WR Macroを取り上げている。(page169-180)
結構なべた褒め記事。GFXはグローバルシャッター積んで連射可能になったら凄い売れるのかもしれない。