2014新春でのMovableTypeとWordPressどっちがいいか比較

ここまで、このサイトでWordPressの設置、サブドメインサイトでMovableTypeの更新をしてみたので、どっちがどういう感じかざっくり印象を比較。
なお、この2つを比較するときはたいてい、静的サイトがいいか動的サイトがいいか的な話が出ると思うけど、その話はここではしない。

インストールのしやすさ

これは断然WordPress。今回、WordPressはさくらのコンパネ経由で行ったので、実質SSHやFTP不要だった。もちろん、MovableTypeもさくらのコンパネ経由でSSH/FTPレスでインストールできるんだけど、WordPressは嬉しいことにブラウザ上でオンラインアップデートができる点が大きい。
どうしてもブログアプリってアップデートが面倒で放置しがちになるし、その割にはネット上で古いバージョンのブログサイトが攻撃対象になりがちだったりで、アップデートのしやすさは非常に重要な判定ポイントだと思う。

プラグインに関しては、今はどっちもオンラインでインストールできるようなので、引き分けでいいのかな。どっち方が優秀なプラグインが揃っているかとか、細かい比較はまだ出来ていないので分からない。

コンテンツ(記事)の管理しやすさ

これはどっちがいいだろう。多分、使う人の好みになるのかなあと思う。今のブログアプリはだいぶ洗練されていて、日々蓄積されていく記事と、テンプレート的な要素で基本的に更新がなく、コメント等の不要な固定ページを分けて設置できるようになっている。
僕が初めてMovableTypeでこの辺を考えた時は、まだうまく分離されていなかった気がする。ので、HPの歴史のような固定ページは力技で、テンプレート(テーマ)の中に固定ページ用のhtmlをねじり込んだりしていた。今は、
WordPress=『投稿/固定ページ』
Movabletype=『記事/ウェブページ』
と分けられるようになっているみたいなので、この辺は基礎構造が出来上がってきたということなのかな。
ひとつ気になったのは、MovableTypeはさらに大きなくくりで『ウェブサイト/ブログ』と言うのがあって、さらにブログの中に上記『記事/ウェブページ』ってなっているようなんだけど、これは僕のサイトが古い構造を引き継いだせいで昔よく分からないままやった変な設定でも残っているのだろうか? ウェブサイトとウェブページの違いがよく分からない。

個別の記事の書きやすさ、その際のタグ入力や画像等のファイルの挿入しやすさは、さくっと見る感じでは大差ないと思う。出力URLの確認が、WordPressの方が若干やりやすそうと感じるぐらいか。(実際にはWordPressはページを動的生成、MovableTypeは静的生成、なので最初に考えるパーマリンク用URLを変更しやすいWordPress、変更できないMovableTypeと言う違いはあるかもしれない。まあパーマリンクは本来変更禁止だけど。)

アクセス解析の連動性

これがなかなか難しいポイント。今モダンなアクセス解析って言うと、Google Analyticsにお任せするって形かと思うので、ひとまずその点で比較。
まず、WordPressはデフォルトではGoogle Analyticsには対応していなかった。が、プラグインで割と簡単に対応できる。僕はGoogle Analytics for WordPressと言うプラグインをインストールした。これをインストールすれば、UAコードさえ入力してしまえばヘッダ内にトラッカースクリプトを出してくれるので、とても楽だった。
一方で、MovableTypeはデフォルトでGoogle Analytics連動機能が入っているらしく、ダッシュボードにアクセス統計の折れ線グラフが表示される。この辺は凄い優秀だと思うのだけど、僕の場合、Google Analytics連動設定を行うのがとても手間取った。
MovableTypeとGoogle Analyticsの連携に関してはMovableType公式サイトに説明があるので基本的にこれに従えばいいのだけど、いくつか罠が待っている。と言うかその辺はMovableTypeが悪いのではなくGoogleが悪いのだと思うけど、まずGoogleのサイトが日本語化されてたり英語のままだったりの行ったり来たりで、まことにメンドクサイ。さらに、この設定を完了するためにはGoogle APIと言うのにサインアップしないといけないのだけど、この辺がごちゃごちゃしてる。ごちゃごちゃしすぎで、ここに備忘メモを残せないぐらい変な手順を繰り返した。ちゃんとGoogle APIの認証ができていないと、

8. 右の一覧から「Analytics API」を探して、「STATUS」を「ON」に変更する

の辺りでSTATUS ONにすると、同意画面が開いて同意する旨のチェックボックス→チェックをしてOK→数秒待ってまた同意画面が開いて同意する旨のチェックボックス→と言う感じの無限ループが発生した。で、別のところで設定をやってみたり、OAuthと言うのを先に設定してみたり、とかなり試行錯誤したらあるとき成功した。
メール配信で認証はなかったけど、SMSないし電話音声で認証コード入力と言うのはどこかにあった気がする。
とまあ、かなり面倒だったのだけど(そして多分それ自体はMovableTypeが悪いわけではないのだけど)、設定が終わればAnalyticsサイトに飛ばなくてもダッシュボード画面でアクセス統計が見れるのはかなり便利だと感じた。
全体として、Google認証の辺りがすんなり進むのなら、MovableTypeの方が優秀かなと思う。WordPressはタグを打ち込むだけだけどMovableTypeは結果まで確認できるので。

ついでに、僕はpiwikと言うのを自サイトにインストールして試しに使ってみている。アクセス解析アプリ(ないしCGI)と言うのは昔も使っていたのだけど、最終的にプログラム配布サイトが更新を停止してしまうと、検索サイトの仕様変更に対応できなくて不便になってしまうので、その辺を考慮に入れてオープンソースで開発されているものを試しに選んでみた。これを使うとWordPressのダッシュボードの下のメニュー内にアクセス統計を確認できるサブページができてWordPress内でアクセス解析までチェックできる。この辺の雑感はまた機会を改めて記事を書きたい。

全体として、僕の所感ではWordPressの方がいいかなあと思うが、なにぶん使い込みがまだ不足しているので、もうしばらくしたら改めて感想をアップデートしたいと思う。

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