【お酒レポート】:茜さす 純米酒

新ブログに移行してから初めてのお酒リポート。
旧ブログと言うか、scrapbookの方に今まで飲んだお酒のレポートを書いてあるけど、僕は成人なりたての頃?日本酒をしこたま飲んで泥酔した、あまりよろしくない思い出があって、20代の間は日本酒をほとんど飲めなかった。20代中盤~30代前半ぐらいまで、お酒と言えば夏はビール、冬はスコッチと言う生活をしていて、ここ数年やっと焼酎(主に芋)や日本酒を再び飲むようになった。
と言うこともあって、旧ブログ含めて日本酒レポートは初めて。なので舌にはあまり自信がありません。

土屋酒造 茜さす 特別純米 五郎兵衛農薬無散布米
4合瓶・¥1,300(税抜)

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冷やで飲んだ(僕は燗したお酒が飲めない)。
まず瓶のフタを開けると、熟れた果実のような甘い香りがふわぁ、と広がり期待感をそそらせてくれる。
飲んでみると、芳醇な甘みが口の中に広がるが、日本酒特有の辛さのパンチもしっかり出ている。おそらく原酒のまま度数調整してないので、17度とちょっと高めなのも辛めのパンチに寄与しているかもしれない。
後味は甘みが少し尾を引くような感じ。すこしさっぱりしたものを肴にするのが合うかと思う。

造っているのは、長野県佐久市中込、中込駅から500mほど北北西に歩いたところにある(滑津駅からすぐだが、滑津駅は無人駅)、土屋酒造。レギュラーのお酒は『亀の海』。亀の海って佳撰のお酒とかあるのかなあ、あまり見かけない。4合瓶の吟醸酒を昔飲んだ記憶があるが、かなり甘口のお酒だったと記憶している。
アルコール度数17度、精米歩合60%、長野県産米100%とあるけど、コメの銘柄は瓶に記載なし。ネットで情報を検索するに、美山錦50%・ひとごこち50%使用とある。

このお酒の特徴は、原材料のお米に長野県産米の中でも、特に佐久市浅科地区の五郎兵衛新田のお米を使っていることにある。佐久市浅科地区(旧北佐久郡浅科村)は、この酒造会社がある中込地区から車で15分ほど西に走ったところにある。僕の知っている限りでは五郎兵衛新田のお米は長野県内で一番のブランド米であるはず。
浅科地区は千曲川が作り出した佐久平の沖積盆地から少し標高を登った台地状の土地で、昔(江戸時代以前)は主に馬の牧場として利用されていた地域(浅科地区に隣接して、さらに西側にある望月地区の方が駒場としては有名か)。で、江戸時代に市川五郎兵衛と言う人の尽力で隣の望月地区に流れる川の上流の方から、用水を造った地域。その用水設立は大変な困難があったそうで、用水の長さもあるし途中山の中をトンネルをくりぬいたりもあったりでと言うような苦労話が僕が子供の頃の道徳の教科書?だかに書いてあった気がする。おそらく都内などで高級なお米を売っている店に行けば五郎兵衛米と言うのが売っていると思う。
そんな五郎兵衛新田で農薬無散布で、イナゴやタニシと共に育った酒米を使って醸造したお酒とある。おそらく、農薬無散布≠無農薬ではないと思われる(低農薬米を育てている僕の父親に言わせれば、無農薬栽培は試したことがあったけれど育苗の段階で断念するほど規制が厳しいと言っていたので)が、健康なお米であることは間違いないと思われる。

オマケ。

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こっちは贈答用に買ったので飲みませんでした。今年の4月に京都で行われた酒-1グランプリで見事優勝した長野県佐久市野沢、伴野酒造の『澤の花 ボー・ミッシェル』。500mlかな。¥1,000(税抜)。

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